ゴットハルト鉄道 みんなのレビュー
- 多和田葉子 (著)
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紙の本ゴットハルト鉄道
2023/12/04 09:31
まさに多和田ワールド
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
講談社文芸文庫って、高いよなあ、というぼやきはともかくとして、この中短篇3作品、まずは「ゴッドハルト鉄道」、アルプス山脈を貫くゴッドハルトトンネルを作者は「聖人のお腹」と表現する、初めはこれは本当に聖人のお腹に入っていく幻想小説なのか、メタファーなのか理解できなかった私の読書力に我ながらびっくり。主人公は私たちに分厚くて初めから終わりまで読む気にはとてもならないけど、適当にぺらぺらとめくればきっと気にいる言葉が見つかるような厚さ、そういう本はかっておいたほうがいいと薦める、これは同感だ、そして「無精卵」、「隅田川の皴男」、不思議さと気持ち悪さが同居している良作、それにしても、いつもいつも不思議な世界に誘ってくれる人だ、まだまだ読んでいない作品がたくさんある
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