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蒼穹のカルマ みんなのレビュー

  • 著者:橘公司, イラスト:森沢晴行
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みんなのレビュー15件

みんなの評価4.6

評価内訳

  • 星 5 (8件)
  • 星 4 (6件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
8 件中 1 件~ 8 件を表示

紙の本蒼穹のカルマ 7

2011/04/07 18:45

槙奈に対する作者のドSな愛情が確認できる一冊

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

まずは、どうしても表紙カバーイラストに触れておかねばなるまい。一応、今回も一部でいいから駆真を表紙に据える(添える)これまでの最低条件はクリアしている……か?槙奈が手にする小説の表紙カバーは、厳密には駆真ではない。しかし実質的には駆真と言っていいだろう。駆真にして駆真に非ずな反則ギリギリ(実はギリギリアウトかも)のところで遊び心をこれでもか!と繰り出す絵師さんの心意気に敬意を表したい。そして槇奈。この、汗を垂らしながら困り顔なところ。本来なら着るハズのないピンクゴスロリ。これが本巻の肝を充分に表している。この絵師さんは作品の世界観を完璧に把握している。さらに言えば、槙奈のイジられ具合は、実はこんなもんじゃない第7巻である。

今回の話が作品の本筋においてどれだけ重要なのか、そもそも本編は進んでいるのか。こうした疑問も沸くことだろう。しかし、今となっては本編の進み具合など割とどーでもよくなっており、エンディングの辿り着く先を知るのは作者のみという状況を大いに楽しむのが読み手の最も適切な態度となっている(仮に違っていてもその方が楽しい)。その意味で本巻では、イジられるべきキャラは徹底的にイジっておこう、むしろイジり甲斐のある槙奈をどん底に叩き込むくらいイジっておこうという作者のドS的愛情を感じざるを得ない内容となっている。とにかくイタ過ぎる過去が判明し、かしましコメディエンヌとして確固たる地位を築いた槙奈の大いなる徒労が素敵過ぎる。今回に限っては駆真が完全に脇役(これはこれで「駆真め、ワザとだな」的な態度が透けて見える面白さあり)なため、駆真の窮地(?)を救うハメになった槙奈の華麗にイタ過ぎる活躍が面白くて仕方無いのである。

ここまできたらもぅバトル要らなくね?とも言いたくなるが、こちらはこちらで相応に面白味を持たせてあり、ほぼ総出演な脇役陣の可笑しさと併せて楽しめる。今回も小ネタや小物をさらっと出しておいて、それを伏線にしながら後できっちり回収する構成の妙はさすがである。颯爽(?)と登場するキャラもいて、これが次巻で重要な位置を占めそうなオマケ付きでもある。今回も実に面白可笑しく笑える一冊に仕上がっている。

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紙の本蒼穹のカルマ 4

2010/06/04 00:03

本編そのものが脇道に逸れたようでいて……

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

冗談みたいな表紙だが、勇者の駆真が何故に魔王?という面白展開が意外な繋がりを見せる秀逸な異世界編である。駆真が職探しする序盤はオマケというか前菜というか伏線みたいなものだが、ここから淀みなく異世界に場面転換するのが巧い。魔王の在紗ラヴがこんなところで活きている。さらには、今回訳あって金の亡者と化した駆真の腹黒さが炸裂しているのだが、これが勇者から魔王へのジョブチェンジに一役買っているのが拍手喝采的に面白い。また、第1巻から登場しながらずっと報われずにいた不幸少女アステナの、蒼穹園での住まいがさらに涙を誘うのだが、今回ばかりはホームタウンだけに出番も多く、何とも上手くできたRPGの様相を呈して、居ながらにして魔王最大の驚異となる人物を「新たな勇者」として登場させ、しかも道中何の役にも立たなかった「新勇者」が、最後の最後で唯一の強力過ぎる役割を担う事態に発展している。そして、これだけでは単なるサブストーリーとなるところを、遥か過去にまで遡る因果で蒼穹園の現在との関係を示唆して大胆に本編へ組み込んでいるのである。気軽に読み始めたのが、終わってみれば何とも壮大な背景が示され、これは間違いなく本編の一環なのだと唸る展開である。しかし、在紗の前では全く以てしおらしく従順になる駆真を見るにつけ、在紗の“猛獣使い”っぷりには感嘆することしきりだが、これが文字通りになるのが何ともニクい。オビにもあった在紗(母)は、次巻へ引っ張る役割くらいしかなかったが、親戚同士なのに母も駆真もお互い見知らぬ同士なのは何か意味があるのだろうか。それにしても、悪役ながら味のある人物だった魔王の「その後」まで用意しつつ、ある意味ひど過ぎる(笑)オチまで付けるのはホントお見事である(一体何を『食べて』、何が『簡単に入る』というのか)。

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紙の本蒼穹のカルマ 3

2010/06/02 16:05

思いもかけない核心が飛び出す学園編

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

前巻以上に遊び心満載な表紙&口絵である。この、学園モノの古典とさえ言えるシーンを臆面もなく使えるのは最初からパロディだから。今回は「学園エヴァ」ならぬ「学園カルマ」といったところか。駆真が高校に通わなくてはならなくなった理由は、何でもありな元帥閣下の鶴の一声という都合の良さかと思ったが、これが意外や意外の展開を見せて驚愕させられる。今回、実は草薙音音元帥の話なのである。しかし、久し振りにいっぱい食わされたな、という心地良い敗北感のある大どんでん返しがあったと最初に記しておこう。

ただの学園編としてユルく始まるかと思えば、騎士団方面からの暗躍の影をちらつかせて背景を整えつつ、学園内にも実にナイスな“やられ役”を配してコメディ要素を高めているのが実に巧い。これだけでも充分に面白くなりそうな予感と共に話が進むのだが、所々に散りばめられた小さな謎が疑問を抱かせ、本巻の「真の姿」を探そうとしてしまう。だがしかし、これが既に作者の術中にハマっていることを後に知らされるニクい展開なのである。詳細が見えてから始めの方を読み返すと、その主客逆転振りにしてやられた感を味わうこととなる。それにしても、これまで愛でられるだけだったキャラには何らかの役割があるのだろうとは思っていたが、予想以上の重責を背負わせるのねぇ~、と若干の不安も煽られてしまう。

さて、今回も実に笑わせてくれるサブキャラの面々にあって、アステナと槙奈のコンビが意外に面白かった。へぇ~、勉強すればそんな属性が付くんだぁ~、と驚く槙奈の“能力”もさることながら、前巻のウタに続いてアステナには柔軟なコメディエンヌの素養があるように思った。そして、ウタには何と「妹」の存在が……これが誰かは読んでのお楽しみ……きっと驚くよ。

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紙の本蒼穹のカルマ 7

2011/05/15 10:49

絶望から来る殺意の至る先

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 鷹崎駆真が死んだ並行世界から来た在紗(リサ)に命を狙われている駆真は、鳶一槙奈とアステナの盟術ミスで記憶を失い幼児化してしまう。
 何とか記憶を戻さないと彼女を守れないため、地宮院天由良・霊由良の持つ神器ヴェクサシオン(=ピコピコハンマー)を使って戻そうとするのだが、それには最後に駆真の記憶に触れた槙奈が神器を使わないといけない。しかし、普通の人間には神器は使えない。

 万策尽きたかと思われたが、ノリの良い神器ヴェクサシオンは、槙奈が自分を使う条件を出した。それは、彼女が中学時代に書いていた自作ファンタジーの設定資料集を10万人に読ませること。自分の黒歴史を公にするなどという考えられない恥辱に耐えられない槙奈だったが、上官命令により出版することになってしまう。
 槙奈があまりの恥ずかしさに身もだえしている間、幼児化した駆真は思う存分に在紗に甘え、リサは蒼穹園にウロヴォロス級という巨大空獣を呼び寄せる。果たして槙奈の犠牲は報われるのか、それとも…。

 中学時代の黒歴史を出版して、テレビCMなどで大々的に宣伝されたり、新設された小説賞の大賞をとったことにされたり、あげく内容をネットで酷評されたり、槙奈が徹底的に恥ずかし攻めをされてしまう。

 一方、冬香から女王の権限を奪ったリサは、ディアボロ級の空獣たちを味方につけて、確実にカルマを殺そうとする。
 その絶望から来る殺意の至る先に、彼女たちはどんな未来を見つけるのか?そして、天由良・霊由良はどこからどんな助っ人を連れてきたのか?また最後に、意外な人物の存在が明らかにされる。

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紙の本蒼穹のカルマ 5

2010/06/26 00:37

勇者や悪魔を引き受けさせられた次はやっぱり神様も……

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

第3巻はまだ変化球だった……第4巻で「何だこれは?」と驚いた……そして本巻では全く逆方向に「何だこれは?」である……表紙の話。今回もまた良い意味で呆れさせてくれたが、何故に表紙の「キャンディカルマ」がド貧乳なのか。これだけはどーにも解せなかったのだが、これさえも設定だったことが判明して、むしろこっちに驚いた。絵師さん良い仕事し過ぎ。異世界の諸問題を片付けた駆真が、もう1つの厄介事(?)を「飴玉の神」として解決しつつ、在紗の母【冬香】との問題や、それ以前に持ち上がっていた在紗自身の問題を、最後は結構強引な力技ながらクリアにした第5巻である。しかし、今回は何気にそうきゅん(魔王)がナイスなポジションにいて面白かった。相応に役割もあったが、むしろ在紗を巡る駆真とのやり取りが面白過ぎるし、駆真と魔王は変態過ぎる。在紗ラブもここまで来ると笑うしかない。そして、前巻のアステナに代わって出番を得たのが双子神様。神器ヴェクサシオン(包丁)の秘密から異世界(勇者)の秘密、さらには空獣の秘密までを次々と明かしながら、その飄々とした呑気な語り口が、割と逼迫した場面でさえも軽妙に塗り替えてしまう独特の雰囲気を醸していた。相変わらず味のある双子神様だったが、これに付随するヴェクサシオンのあまりにマニアックな“属性”にもやられた。これをキャンディカルマと結び付ける作者の脳内構造には感服である。萌え死ぬ人も出るのでは?という駆真の“変身”が見事だった。そう言えば何気にTSの要素まで盛り込んでるもんなぁ……駆真の変態妄想付きで。ちょっとした不運やアクシデントが次のきっかけに繋がる展開の妙も巧みで、終始笑わせながら引き込ませる話を紡ぎつつ最後にあっと驚く引きまで用意している。次はウタやオトの方面かな?と思っていたがどうなることやら。毎度のことながら楽しみの尽きないシリーズである。

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紙の本蒼穹のカルマ 5

2010/06/20 20:56

次巻への引きもスゴイ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 突然登場した在紗の母、冬香。女王の血筋に秘められた力のため、自ら身を引かざるを得なかった彼女は、今度は在紗に選択を迫る。そんな時、彼女を溺愛する駆真は何をしているかというと、何故か魔法少女になっていた!

 表紙を見てもあらすじを読んでも内容の想像がつかないけれど、これまでの巻で登場した要素が色々と関係してきて、在紗のピンチに一筋の希望の光を見せてくれます。
 天由良、霊由良にも活躍の時がようやくやってきました。

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紙の本蒼穹のカルマ 2

2010/05/19 00:08

駆真の周りは“ウザいけどオモロい”ヤツらばかり

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

見開きの口絵に、いかにも今回の主要登場人物みたいなのが3人いるが、本編では意外な結末を迎えている。そして「メイド駆真」はもっと意外な登場の仕方である。こうした「あえての肩透かし」も面白いが、本編もなかなか面白い出来映えだった。今回も“在紗命”の駆真が苦労する話ではあるが、当日限りだった前巻に比べると1週間の猶予があった分、全体の進行も若干スローな感じで、蒼穹園騎士団方面で新キャラが出てくる前半と、騎士団のイベントとバトルの後半とに分けられよう。そして、この新キャラがまた良くも悪くも結構ウザい。まずは、駆真にオンリーラヴな新人【松永衛二】。何でもかんでも都合良く解釈してしまう、ある意味無敵の駆真ラヴっぷりなのだが、これが駆真の行く手を尽く粉砕していく流れに苦笑を禁じ得ない。駆真が全く以て相手にしないことは言うまでもなく、むしろ、かつての同級生【鳶一槙奈】と仲が良いんだからよろしくやっちゃってなさいと言いたくなるおバカさんである。ただ、終盤では唐突に光るものを見せる場面もある。そして、もう1人が槙奈。駆真を猛然とライバル視するお転婆娘にして呪いっ娘である。これがまた駆真を蹴落とそうと策略するものの上手くいかず、最後に放った謎の呪いが発動(?)してクライマックスを演出することになる。しかし、これには別の理由が示唆されている。さらには、中盤から満を持して登場したアステナ&ウタが今回もいい味を出す。活躍の場面がやや少なかったものの、いつの間にかいいコンビ(美須々も含めてトリオ?)になっていて面白かった。あと、気のせいか駆真の公私混同振りがギリギリ(少しアウト?)にエスカレートした感があり、最後は裏取引まで成立させている。在紗への異常なまでの礼賛振りとのギャップも相変わらずだし、今回も随分と楽しませてもらった。

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紙の本蒼穹のカルマ 1

2010/05/16 23:02

ライトノベル的設定と発想の「走れメロス」

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

このタイトルに「挿絵:森沢晴行」で、この表紙を目にしたら『追憶』から『恋歌』に連なる『飛空士』の世界観にバトルあり、メカも出るかな?みたいな作風を期待することだろう。これは半分アタリで半分ハズレである。もちろん良い意味で。舞台は空、敵も空、バトルあり、メカも少しあり、異能的要素にRPG的要素もある。ここまでは「アタリ」だが、恋する乙女的なラヴはなし。その代わり、物凄い偏愛を小学生の姪っ子【在紗】ただ1人に向けるヒロイン【駆真(カルマ)】の振る舞いが著しく痛快に「ハズレ」る物語である。冒頭、所属する蒼穹園騎士団での駆真を端的に示す一文から始まるが、こうした冷静沈着な鉄仮面とは異なる、在紗の前限定の変わり様、そのギャップは凄まじく、口絵はもとよりP.25やP.85の挿絵でも確認できて笑える。しかも、駆真は正義の味方でも何でもなく、途中で訪れたいろいろな場所や様々な状況にあっても、ヒロインにあるまじき言動で登場人物だけでなく読み手までも愉快痛快に裏切ってくれるのである。常識に対して否定も反抗もせず、ただ在紗のためだけに超然と無視していく固定観念とのズレが天晴れに見えてくるのは、これが唯我独尊の自己中に見えながらも、その実が猛烈に「在紗中」だからであろう。そして、そんな駆真が在紗のために駆け付ける、傍から見ると「何もそこまで」という意気込みで駆け付けようとするのが本作の骨子である。最初に目的を明示し、そこへ一直線に向かいたいのに邪魔が入って上手くいかないドキドキを感じながら、駆真と一緒にゴールを目指すスタイルは、その想いの種類こそ異なるものの、まさに『走れメロス』であり、所々の紆余曲折に今後の行方も含めて結末までの道程を楽しむ作品と言える。

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