煉獄姫 みんなのレビュー
- 著者:藤原 祐, イラスト:kaya8
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紙の本煉獄姫 1幕
2010/08/07 21:01
19世紀英国風ファンタジー
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
19世紀のイギリスの様な舞台設定。煉獄と名付けた違う世界から様々な物質を引き出す煉術が発展しつつある世界。本来なら第一王女として表舞台に立てるはずだったアルテミシアは、その身の内に煉獄への扉を宿し、そこから染み出す毒気により周囲の生物をしに至らしめるため、その存在は隠され、地下での生活を強いられていた。
そんな彼女の側にいるのは、身の回りの世話をするメイドのイオと、煉獄への完全な耐性を持つフォグという少年騎士のみ。アルテミシアとフォグの二人は、王宮付きの煉術師として、王と自分たちのの立場を守るため、様々な事件に駆り出される。
一見するとアルテミシアの特異性に目がいくが、自分の毒が自分に害をなさないのはよく考えれば普通で、そうではないのに完全な耐性を持つフォグの方が不思議。この謎は、物語の進展を通じて解き明かされる。
ヒロインを王女にすることで、物語の中心を煉術というファンタジー要素だけでなく、それを核とする政治にも関係することができるようにした感じがする。だから、技術を駆使した戦闘だけでなく、煉術というもの自体にもスポットライトがあてられるのだ。
紙の本煉獄姫 5幕
2015/09/17 11:08
手遅れ過ぎる真実
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
瑩国王位を簒奪することで自身の由来に対する復讐を果たそうとするユヴィオール・カタシェレティスは、煉術師レイド・オータムと共に、王宮へと攻め込もうとしていた。
そして匍都にはトリエラ・メーヴの生み出した幻獣たちが徘徊し、それらが街を破壊する。だが阻止すべきアルテミシア・パロ・ラエと「ローレンの雛」フォグは龍と、総合商社「レキュリィの宴」レキュリィと王弟リチャード・ミル・ラエはイーサ・ピル・ドレインが生んだ蛇鶏と、キリエは丁国法王庁奇跡認定局のグイード・レレイスと対峙していたのだ。
各所で戦いが進みつつも、それは最終目的地である玉座へと収束していく。そこでユヴィオールが語るのは、ローレンの雛の最後の一人と、ローレン・エヌ・コーンフィールドの目的についてだった。
全てはもはや手遅れで、フォグやアルトにもはや打つ手はない。全てはユヴィオールの計画通りに進行し、そのまま終わりを告げてしまうのか。あるいは絶望の淵から再び光を取り戻すことが出来るのか。結末は次巻に持ち越される。
終わりも近いということで、チェスのエンドゲーム並みにバンバンと駒が消えていく感じ。この辺は相変わらずですな。
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