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イソップえほん〈第1・2期〉 みんなのレビュー

  • 文 蜂飼耳, 絵 かわかみたかこ, 絵 さこももみ, 絵 杉崎貴史, 絵 水沢そら, 絵 宇野亜喜良, 絵 山福朱実, 絵 たしろちさと, 絵 西村敏雄, 絵 今井彩乃, 絵 ささめやゆき
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みんなのレビュー10件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (5件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本きんのおの

2017/09/09 22:22

オノガキラリ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

有名なイソップ童話の一つ。湖からあらわれる女神が、オノを見つめる視線に一瞬ドキリ。女神の表情がやけにリアルです。

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紙の本いなかのネズミとまちのネズミ

2010/07/14 19:34

イソップさんの考え

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

いなかのネズミとまちのネズミ イソップえほん 蜂飼耳 今井彩乃

 わたしがこの物語をはじめて読んだのは、8歳ぐらいのときでした。いなかのねずみととかいのねずみというタイトルで覚えています。都会ではなく、町が正しいようです。また、8歳のとき、舞台は日本という設定で理解しましたが、この本ではイギリスの風景です。
 赤いネズミがいなかのネズミ、黒いネズミがまちのネズミです。いなかは粗食(収入が少ない)、まちは美食(収入が多い)、人間社会のありようについて、ネズミをとおして擬人化してあります。年収が少なくても気楽な生活がいいのか、(逃げ回るのに)忙しくても豪華な生活がいいのかという対比の面があります。長い人生を通して、どちらか一方の暮らし方をするということは少ない。若い頃はまちに出たい。老齢になってくると田舎暮らしをしたいということもあります。
 いなかのネズミにしてもまちのネズミにしても、世界が狭いということに変わりはありません。このふたりがどこで出会ったのかの説明はありません。縁があったのでしょう。それとも最初はふたりともいなかにいたのかもしれません。あるいは、親子なのかもしれません。もうひとつの共通点として、両者に「生産性」がありません。他者の食べ物に依存します。自らが食べ物を育てるという知恵がありません。
 イソップさん(2600年ぐらい前のギリシャの作家さん)が、いなかとまちの暮らし、どちらがいいかという単純な選択を目的としてこのお話をつくったのか、それとも解決不可能な人間の欲望について深い考察をされたのかは、今となっては知る由もありません。

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紙の本オオカミがきた

2009/10/28 18:19

今の時代からみたオオカミ少年

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のはら そらこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 イソップ寓話のオオカミ少年のお話は、よく知られている。そう、羊飼いの少年がオオカミが来た!と、くりかえしうそをついたので、いよいよ本当にオオカミが来たとき、誰にも信じてもらえなかった、という話だ。「だから、うそはついてはいけません」と、大人は子どもを諭してきた。

 さて、蜂飼耳さんが再話し、ささめやゆきさんが絵を描いたこの絵本でも、男の子がうそをつき、3度目にうそをついたときには信じてもらえない、というストーリーは変わらない。だが読後「だから、うそはついてはいけません」と、教訓を垂れる気にはならない。なぜなら、ラストで男の子があまりにも哀れだから。

 草しかはえていない広い野で、男の子はたったひとり、羊の番をしていた。羊はめええ、めええとなくばかり。男の子は退屈でたまらない。ほんのいたずらに「オオカミが来た」とさけんでみたら、村人たちがびっくりして、みんなでかけつけてきた。とても、面白かった。そして、(絵本の文にはないけれど)たぶん、嬉しかった。

 男の子は、気にかけてもらいたかった。人と話したかった。さびしかったのだ。だから、人に注目されることをいってみた。けれど、一度集まってきた人々もすぐに去っていってしまう。だから寂しくて同じ狂言をくりかえし、とうとう大切な羊を失ってしまう。
 もし村人の誰かが、男の子の虚言癖を真剣に心配してくれたら、あるいは、男の子の寂しさに気づいて、いっしょに番をしようといってくれたら、こんな悲劇はおこらなかったのに……。男の子のうそを責めるよりむしろ、人の情に恵まれなかった男の子をわたしは可愛そうに思うのだ。

 それというのも、文が男の子の視点で書かれているからだろう。絵も男の子を常にクローズアップして表現豊かに描かれている。大人の側からでなく、男の子つまり子どもの側から描かれているのだ。

 さて、この先は私の深読みだが、男の子は、現代の、自己の存在感が薄くなっている孤独な若者にも重なって見える。自己の存在感を確認したくて、男の子は注目されることをしたのだ。
 もしこの男の子が、青い空の下、広々とした野で羊の番をすることが楽しいと感じていたら、そういう自分を誇らしく感じて満足していたら、こんな悲しい狂言を演じることはなかっただろう。また、孤独を感じていても、自分を偽らないで素直に「誰かといっしょにいたい!」と叫んでいたら、救われただろう。個人を尊重する今の時代だから、「自分にうそをついてはいけません」と教訓をつけてもいいかもしれない。

 イソップ寓話は、ものすごい昔、紀元前の時代のものだ。現代の作家が描き、現代人が読めば、同じお話の内に、違うものが見えても不思議はない。蜂飼耳さんのイソップ絵本は全5巻。ほかのおはなしも現代の目で見直してみよう。



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