女ことばと日本語 みんなのレビュー
- 中村桃子 (著)
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女ことばと日本語
2012/09/13 18:27
ジェンダー論に拠って立つ、女言葉論
7人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:md95 - この投稿者のレビュー一覧を見る
あとがきで著者は、女ことばが国語や標準語、方言、敬語、男ことばなど、日本語にかかわるさまざまな理念だけでなく、西洋やアジアとの関係における日本や日本人、そして、日本語の形成に重要な役割を果たしてきたを明らかにしました。読者のみなさんには、日本語の姿を理解するには、ジェンダーの視点が欠かせないことをご理解いただけたら幸いです。と言う。
天皇制とか、家父長制度に都合の悪い、男女平等を排除するために女言葉を利用したというような論がくりかえされる。
読後感は、だからどうした?というもの。
いつの時代も、ことばが乱れている、女が男のような言葉をしゃべるという批判があったのはわかったけれど、著者はそのことについては、是非を言わない。
岩波書店らしく、たんなる女性学者さんの研究の発表。
特に、読んで面白くもない、お頭のなかで理屈をこねくりまわしたような本。
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