蒋経国と李登輝 「大陸国家」からの離陸? みんなのレビュー
- 若林正丈(著)
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紙の本現代アジアの肖像 5 蔣経国と李登輝
2023/10/26 19:13
民選総統となる李登輝の全盛期
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投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中華民国の生き残りを賭けて「脱中原化」と「台湾化」に挑んだ蒋経国と彼によって副総統に任ぜられたので総統に昇格した李登輝の2人の評伝。
国民党と共に台湾に赴いたが再登録に応じないで処分された幹部や大陸で解放軍の捕虜となって「国民党戦犯」として扱われたが反共ぶりに根を上げたのかそれとも台湾へのメッセージとしてか台湾行きを許可された人々についてがチラッと出て来る。「満洲国戦犯」が最後に釈放されたのも1975年というので坦白して名誉職に就くのを拒んだ人が他にもいるわけだ。
ちょうど李登輝が民選総統として選ばれた頃に刊行された本なので彼にとって絶頂期だ。台湾大学時代に蔡孝乾の中国共産党台湾省工作委員会の末端に関わったらしく蔡孝乾から許可を受けて脱党したにしても大陸から「転向者」と罵倒されたものだが逆効果だった。李登輝が民選総統として再任されてから慢心して腹心だった宋楚瑜の権力基盤を切り崩して不倶戴天の敵となり、退任後は国民党から除名されて影響力が皆無に近くなるとは誰も思わなかったはずだ。李登輝の民選総統再任後を加筆して再版しないだろうか?
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