モース主任警部 みんなのレビュー
- コリン・デクスター, 大庭 忠男
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紙の本森を抜ける道
2004/04/13 06:45
一本道
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:明けの明星 - この投稿者のレビュー一覧を見る
デクスターは『ウッドストック行最終バス』と『キドリントンから消えた娘』を読んでいます。どちらも素晴らしい出来でした。コリン・デクスターは推理小説の新しいタイプを完成させた、と思いました。カーやクイーンが完成させたように。
久々にデクスターを読みたくなり、世評が高い『森を抜ける道』を読みました。
少しがっかりしました。これがゴールド・ダガー賞をとったことはよいでしょう。普通の推理小説としては、プロットの展開が巧みだったり、ポルノの世界を絡めたり、リアリズムにのっとった現代的な警察小説として、非常に良い出来です。賞をとったのは、少しも不思議ではありません。
しかしあの仮説に次ぐ仮説、推理に次ぐ推理はどこへ行ったのでしょう。一般人の新聞の投稿という形で、一応実現されてはいます。しかしそれは、詩の解釈にとどまっていて、しかも前半のみなのです。
━━これは普通の推理小説じゃないか! 読了しての僕の感想はこれです。
同じ失踪ものとして『キドリントン』と比較されます。しかし本当の「森」はどっちなんでしょうか? 『森を抜ける道』の森はほとんど道がない状態です。しかし、いったん獣道が見つかると、それを辿っていけば、必ず真相にたどり着ける。一本道です。『キドリントン』はそれに対して、道がたくさんある森です。モースは実際、そのいくつかの間違った道を辿っていきます。『キドリントン』のほうが、いっそう複雑な(本格ミステリとして複雑な)森なのです。……そういうわけで、僕としては、『キドリントン』のほうに軍配をあげたいのです。
デクスターは上の三作しか読んでいないので、まだ確かなことは言えません。しかし一般の評価を聞くと、デクスターはどんどん軟化していったようです。そのほうが、一般の読者には受けがいいでしょう。しかしぼくのような本格狂はカタルシスを味わえなくて歯噛みするわけです。
紙の本ウッドストック行最終バス
2024/01/29 10:59
本格とは。
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投稿者:haniwan - この投稿者のレビュー一覧を見る
本格ミステリと呼ばれているので手に取った。概念がわからなくなった。
登場人物の好感度の低さゆえに印象が悪くなった可能性もある(笑)描き方にリアリティがある、という言い方もできる。あくまで描き方に、だが。
不要としか思えない濡れ場は読者サービスのつもりなんだろうか。文章自体は洗練されてるのにもったいない。
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