謎のクィン氏 みんなのレビュー
- アガサ・クリスティー (著), 嵯峨静江 (訳)
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紙の本謎のクィン氏
2022/03/23 11:18
幻想的な連作短編集
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藍花 - この投稿者のレビュー一覧を見る
老紳士サタースウェイトが謎めいた男ハーリ・クィンと出会い、数々の事件を解決していく連作短編集。
霧のように現れては消えるクィン。その神秘性と仄暗く幻想的な物語がとてもよかった。
「海から来た男」と「道化師の小径」が印象的。
電子書籍謎のクィン氏
2020/05/17 12:53
クリスティーのジョーク?
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:uruuduki - この投稿者のレビュー一覧を見る
人の名前が「ハーリ・クィン」と出て来たのを見て、初めて読んだ時に、これはイギリス流のブラックジョークなのか?と思った。イギリス流のジョークは解り難くて、笑っていいのかいけないのか、なかなか判断がつかない。だから、ジョークなのかな?と。
何しろ、ハーリ・クィンは道化師のことだから、この話は「ジョークよ」という意味なのかなと思ったのだが、道化師としても、オペラの「道化師」や、「ドン・ジョヴァンニ」のような重く暗い面も考えていた。
実際どうかは、読んでみて判断をと申し上げるとして、多作であるアガサ・クリスティーの本の中でも一風変わった作品の一つだ。シリーズらしいシリーズになっていない作品は、他にもあるが、おそらく、シリーズには向かなかったのではないかと思う。
それでも、書店に行って、アガサ・クリスティーの本の背表紙がずらり並んでいる様は壮観だ。それだけ多作なのだ。
だが、書店で半日でも居座るのが居座るわけにはいかなくなり、電子書籍で購入するとなった時に、選んだのは、ポワロでもマープルでもなく「クィン氏」だった。他の華々しい作品群の中で、聊か影が薄いように感じられるとしても、「そうだ。あれが有った」と思い出したからだ。まるで、笑いの陰に佇む道化師の素の顔のように。
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