宇宙のランデヴー みんなのレビュー
- アーサー・C・クラーク (著), 南山宏 (訳)
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |
紙の本宇宙のランデヴー
2001/03/27 03:06
旅の途中で……
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る
22世紀、恒星間宇宙より太陽系に侵入してきた謎の物体は、直径20キロ、全長50キロの円筒形の物体であった。《ラーマ》と命名されたこの物体は、人類が初めて目にした異星文明の手による工作物である。いかなる活動の形跡をも見せず沈黙を守るラーマに調査隊が派遣され、やがて彼らはラーマの内部へと侵入する。
調査隊はラーマの謎を解きはしない。そのことはこの小説の本筋ではない。彼らは短い滞在期間のうちに、ラーマが秘めているであろう数々の驚異のほんの一部を、ごくごく表面的に、断片的にかいま見るだけである。宇宙の謎が明らかになったりはしない。生身の異星人も出てこない。大変地味な(そう、まるでノンフィクションも
ののように地味な)探査記録と言ってよい。
だがその地味な探査記録が、なんとSense of Wonderを感じさせることか。傑作の多いクラーク作品の中でも、いっそうの輝きを放つ傑作である。
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |