あまたの星、宝冠のごとく みんなのレビュー
- ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア, 伊藤 典夫, 小野田 和子
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紙の本あまたの星、宝冠のごとく
2016/06/20 23:07
ティプトリーの毒をベルリンで読む
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:初音の鼓 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ベルリン行きの飛行機の中と現地で、ティプトリーを読み、その毒を十分に味わった。神も仏も天使も悪魔も、老人も若者も、女も男も、時間も空間も宇宙さえ毒を含み広がっていく。CIA職員であったティプトリーにとって、この世界はこのように見えたのだろうか。「壁博物館」には1963年のケネディの西ベルリン訪問の写真があった。ティプトリーの毒は消しゴムで消せない毒。飲み込み味わざるを得ない毒。すごい作家だ。この短編集で一番気に入ったのは「昨夜も今夜も、また明日の夜も」。物陰の男がなぜコートを着るのに苦労するのか、ティプトリーらしい。
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