予告殺人〔新訳版〕 みんなのレビュー
- アガサ・クリスティー, 羽田 詩津子
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |
紙の本予告殺人 新訳版
2020/11/03 10:05
予告殺人
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KTYM - この投稿者のレビュー一覧を見る
「殺人をお知らせします」
イギリスの田舎町の新聞に、殺人予告の広告が出されます。そして、パーティのアトラクションかと思って集まった村人たちのいる前で、スイス人のホテル従業員が射殺されます。
アガサ・クリスティが1950年に発表した「予告殺人」。エルキュール・ポワロと並ぶもう一人の人気キャラクター、ミス・マープルの登場です。
「想像していたよりもはるかに温和な雰囲気で、ずっと年をとっていた。実際のところ、とても高齢に見えた。雪のように真っ白な髪、ピンクの皺だらけ顔、とても穏やかな無邪気なブルーの瞳」お喋り好きで、意外とフットワークも良くて、村人たちとお茶をしながらさりげなく情報収集したりします。本作品執筆当時、60歳になっていた作者の自己投影でしょうか、とってもほんわかとしていて、しかも深い人間性への洞察を持ったクリスティらしい人物造形です。
第2、第3の殺人が起きる中で、田舎村に暮らしてきた老嬢をめぐる過去に遡るドラマが明らかになります。特に奇を衒ったトリックがあるわけでもなく、読み返してみると随所にヒントや伏線が提示されているのですが、巧みな語り口にすっかり目を眩ませられてしまいました。
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |