第六大陸 みんなのレビュー
- 小川一水 (著)
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紙の本
紙の本第六大陸 2
2005/02/20 16:26
読み終えてみると更に増すキャラクター達の魅力
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投稿者:Yumikoit - この投稿者のレビュー一覧を見る
「どんなところにでも、建造物を建てる」極限環境下での実績を誇る建築会社に勤める青峰走也。
月に結婚式場を建てたい、というレジャー施設大手会社の社長令嬢、桃園寺妙。
この二人を軸に、実に10年以上にも及ぶ一大プロジェクトが発足する。
正直、最初は妙の性格が好きになれなかった。日本国内での作品にありがちな、ロリィタ好みのキャラクター設定。お金持ちで苦労知らず。幼いながら学歴が高くて、ヒトを食ったようなところがある。
そういう妙に振り回される走也。
ストーリィとしての着眼点は面白い。しかし、そこにこういった奇をてらったキャラクターが必要なものか。確かにこういうちょっと破天荒なキャラクターでもいなければそういうプロジェクトは推進できないものかもしれないが。
それでも、月面に結婚式場を作る。それに必要な建築技術。輸送技術。現代の政治・経済事情をバックボーンに、実にリアリティのあるストーリィが展開する。
表紙の幸村誠氏のイラストに惹かれて読み始めたが、一気に読んでしまえる。
読み終わってみると、こういったキャラクター構成もまた、ストーリィに必要だったのだと思える。うん。いいじゃないか。
>>>飼主日記
紙の本
紙の本第六大陸 1
2003/07/21 18:38
プロジェクトのはじまり
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投稿者:あさり - この投稿者のレビュー一覧を見る
10年で月に滞在型基地を1500億(円?)で建設する。
こんなプロジェクトが始まった。施主は桃園寺グループのエデン・レジャー・エンターテインメント社会長…と、というか本当はその孫の「一生のお願い」が発端。
このプロジェクトに、「子供みたいな連中」の御鳥羽総合建設と天竜ギャラクシートランス社が参加することになる。
物語の舞台は2025年で、色んな問題はある程度解消されていて、技術もさらに進んでいることになっている。とはいえ、まだまだ宇宙は遠い存在のようである。それは距離としてもそうだが、金銭面が最も遠くさせている要因のようだ。
しかし、このプロジェクトは、人を送り込むだけでなく、建設物を作らなければならない。そのための物資も送る必要がある。そのうえ、この建設物がまるで地球上に作る一流ホテルかのような条件をつけられているのだ!
この1巻では、事前準備から資機材搬入・造成まで。
限られた予算、厳しい現実、知恵と工夫が常に要求される各場面を、臨場感のある文章でつづられている。
まあかなり設定にご都合主義の感があるようだが、それも仕方ないという気にさせられるのは、やはり目的が月面基地建設ということのせいだろうか。
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