機械じかけの猫 みんなのレビュー
- トリイ・ヘイデン (著), 入江真佐子 (訳)
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機械じかけの猫 下
2007/11/01 15:35
確かに、読み応え十分な良質の小説
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
コナーはだんだんと物や人に興味を示し、対話が少しできるようになった。だが、意味不明のことも言う。幽霊を怖がってもいる。ローラの話も、空想から現実の過去の話になってくる。このふたつが重なった時、ジェームズに一つの回答が見えてきた・・・
これは推理小説とも言えそうだ。
「現実と空想をたくみに織りまぜ、救いを求めてさまよう心の軌跡を圧倒的筆致で描く驚愕の物語。」との宣伝文句も誇大ではない。
確かに、読み応え十分な良質の小説である。
しかし、悲しみは次世代にも影響してしまうので、怖いですねぇ。教訓としては、子ども同様、大人も正直でありたいもの、かしら? でも、そう簡単にはいかないよね。うーん、生きるって難しい。心の傷をどう処理するか? 愛する対象との信頼関係、救いを誰にどう求めるか、後からいろいろ考えさせられます。
アメリカにも医療保険とか格差とかいろいろ問題はあるけれど、障害児への個別のセッションも素晴らしいし、精神病へのセラピーとかも、当たり前の感覚でできるのがいいなぁと思う。費用はお高そうだけれど・・・
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