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現代短篇の名手たち みんなのレビュー

  • エドワード・D・ホック, 木村 二郎・他
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みんなのレビュー2件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (1件)
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  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本

紙の本夜の冒険

2017/07/27 10:56

職人技の短編集。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る

職人技過ぎて、予想の範囲内での意外な結末という感じ。 書かれてからかなり経つものが多いのもあるかな。 ミステリは「んなご都合な」と思いつつ楽しめるけど、ホラーに傾いたものは今読むと正直厳しい。 甘くはないけど、マシュマロや綿飴のように、口に入れている間は楽しく、なにも残らず消えていく。

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紙の本

紙の本夜の冒険

2011/02/08 02:51

「意外だね」と言われ、実は嬉しかったことのある人に、逆に納得いかなかったことのある人に贈りたい

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:けい - この投稿者のレビュー一覧を見る

 意外な一面に、人は弱い。人は、などと一般化してしまうのは勇気がいるので、訂正しましょう。私は意外な一面を見せられると「おっ!」と心を揺さぶられてしまうのです。
 たいしてご興味はないでしょうが、ついでですから、もう一つ打ち明けましょう。私、ミステリが大好きなのです。「オタク」と呼ばれることには抵抗がありますが「マニア」と言われることには誇りすら感じます。古今東西たくさんのミステリを読んできた、と胸を張れます。ですから、エドワード・D・ホックについて語れと言われれば、鍵のかかった部屋、いわゆる「密室」での事件など不可能興味を主題にした短編を書き続け、ホーソーン医師やオカルト探偵サイモン・アークやレオポルド警部ものなど、たくさんのお抱えシリーズ探偵を持つ作家でね……などと、一晩中、魅力を語ることもできます、きっと。
 早川文庫さんから出ている『現代短篇の名手たち8 夜の冒険』というホックのノンシリーズものの選集を読み、愕然としました。ここに収められているホック作品は、今までの私のイメージにないものばかりだったからです。よくいえば安定していて手堅い、わるくいえば地味で変わりばえのしないお馴染みの不可能犯罪ものはどこへやら。ここでのホックは、おしゃれで気が利いていて、ツイストと毒がある。そして、なにより、バラエティがあるのです。この意外性にたちまち私はまいりました。そして、不勉強を恥じました。
 よくよく思い起こせば、ホックには怪盗ニックものというおしゃれなシリーズも残しています。よくよく考えてみれば、ミステリとは物事の一面しか見ていない人に警告と嘲笑を与え、ときにその固定されたものの捉え方や、不確かなのに強固だとされている前提を鮮やかに逆転してみせるものです。
 わかっていたはずなのに……これではミステリマニアを名乗れません。反省。
 「どこでも見かける男」と「私が知らない女」の二作はともにタイトル通りの謎から、鮮やかにオチをつけてみせます。平凡な女性の運命の転がりを描く「出口」と「二度目のチャンス」の結末の違いを味わうのもいいです。
 かと思えば、いつものような密室もの「不可能な“不可能犯罪”」では雪に閉ざされた二人きりの小屋で起きた足跡のない狙撃という謎で攻めてきます。ですが、これも一筋縄ではいかないところが。
 どれもある程度、予想できる結末ですが、すれた読者の存在など見通したうえで微妙にズラしたり、予想の範囲内でもきわめておしゃれにエレガントに着地を決めるところは、さすが名人。
 予想外かつ切れ味抜群の結末だったのは、大物ギャングに助けを求める男の話「大物中の大物」と、誘拐事件に巻き込まれた男の話「知恵の値」。そして、ホックがこんなものを! とため息をついてしまったブルージーな「夜の冒険」が一番、裏切られました。すごく地味な「らしくない」作品なのですが、読後、しばらくして一番、心にしみていたのは表題作でした。

 帯の「ミステリの魅力と楽しみを伝える画期的全集」と「人ぞ知る名人中の名人が見せる知られざる顔」という文句に、間違いなしの一冊。

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