20代で身につけたい 質問力 みんなのレビュー
- 著者:清宮 普美代
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紙の本20代で身につけたい質問力 質問であなたのビジネスが変わる。
2011/10/18 08:10
部下がダメだとぼやく前に
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「○○力」という言葉が大はやりだ。赤瀬川原平が「老人力」という本を出したのが1998年だが、かなり流行の先端をいっていたのではないかしらん。
特にビジネス本の世界では今や「○○力」は当たり前のように使われている。
「コミュニケーション力」、「対話力」「問題解決力」、はては「人間力」なんていう言葉もあります。何かわかったような気になるから不思議なものです。
本書もずばり「質問力」。ありそうでなかなか目にしなかった「質問」に力点をおいた一冊です。
「考える力」(ここでも力ですが)を後押しするのが「質問」、「効果的な質問をつくれるかどうか」でビジネスシーンが変わると、著者はいいます。
本書には「リフレクション」という言葉が何度も登場します。「振り返り」と本書のなかでは訳されています。この「リフレクション」が問題解決には必要だとあります。
私たちはごく単純にわかったふりをしてしまうことが多くあります。特に過去自分がしてきたことなどはそうです。問題があろうとなかろうとです。その時、効果的な「質問」があれば、流れがとまります。立ちどまって、この道が正しかったかどうか、振り返ることができます。
仕事の現場でこの振り返りを喚起できるのが、「質問」というわけです。
仕事ができる人はつい自分で道筋をつけてしまいがちです。それでいて、「部下が育たない」とぼやきます。
実は、部下に「リフレクション」をさせない、自身の「質問力」のなさが、部下を育てていないことに気がついていないのです。
一方的にいわれることほど部下は嫌います。いわゆる「やらされ感」です。それを避けるためにも「質問力」が必要になります。
本書にはビジネスの現場でよく見かける場面が多く収められています。読んで反省すること、多々あります。
「20代で身につけたい」とありますが、30代でも40代でも、いえいえ、50代の人にはぜひ読んでもらいたい一冊です。
「質問力」を身につけて、あなたの「人間力」を上げてみてはどうでしょう。
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