依存 みんなのレビュー
- 西沢保彦 (著)
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紙の本依存
2021/12/31 11:33
母子の鎖に囚われるタックを救うのは
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投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
教授の家に泊まった夜、タックはタカチに告げる。
「あの人(教授の妻)は君を傷つけるかもしれない」
「タック&タカチ」シリーズ第六作。教授の再婚した妻は、家を出て行ったタックの母だった。タックは、母の思い出を語りだす。彼の双子の兄弟を殺したという母の話を・・・・・・。その過程で語られるいくつもの謎と、その解明。そして母による、タックの兄殺しの真相とは?
シリーズのターニングポイントとも第一のクライマックスとも言える大作。軽妙なタッチとは裏腹に下手なイヤミスより痛烈に人間の悪意や驕慢を描いてきたシリーズだけに、ラストには胸を打たれます。
紙の本依存
2004/11/10 13:37
どうしましょう、ページを捲る手が止まらないんです。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エルフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ルルちゃんこと白井教授のお気に入りの女子大生の周りで起きている不可思議な謎解きと、ウサコが偶然立ち聞きをしてしまった「ホームカミング」というタックが過去を語る場面が交互にウサコを語り部として物語は進みます。
ルルちゃんの謎を解くうちにウサコは自分の心の中にある今まで気付いてない自分に気付くのですが、これが今までのウサコの明るい天然ボケっぽいキャラからは想像できない部分なのでちょっと驚きました。
さて今回のテーマは「依存症」。
これはウサコ自らが認めているようにこの「心の病」は誰もが持っている部分なのでしょうね。
彼らは一歩間違った世界に進んでしまい、支配する側・される側とも逃れられないでいる。
多分タックシリーズの中では異質な重いテーマ。
しかもそれぞれの隠された部分が出てきたり、事件の謎も思わぬ展開をみせるので読み始めたら止めることができませんでした。
私はこのシリーズでタックが好きだったので、ラストのタカチとの会話は巣立つ我が子を見てるようでした。子供いませんけど(笑)
シリーズはこれで完結したような、これからまた新たに始るような不思議な終わり方。
余韻が残るラストでした。
関係ないのですが、「黒の貴婦人」を先に読んだ私。
この「依存」に出てくる別の話が結構あってその部分でも大満足でした。
どこにリンクしているか探して楽しんでくださいという西澤氏のお言葉通り、1人でココはあの物語だわとニヤリとしてました。
こういう面白さがあるのもこのシリーズならではですね。
でもやっぱり順番通りに読むことオススメ。
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