海外で働こう 世界へ飛び出した日本のビジネスパーソン みんなのレビュー
- 西澤亮一
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紙の本海外で働こう 世界へ飛び出した日本のビジネスパーソン 25人のアブローダーズ 挑戦篇
2017/01/17 22:46
全面的に共感。海外経験のある人ほどこの気持ちは分かってもらえると思います。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
海外業務を担当したことがあるので手にしました。
読んでびっくり。もし海外業務に興味のある人がいれば、
花マル推薦します。
とても前向きになれますし、この前向きさこそが海外業務の
原動力であることを再認識させてくれる、そんな本です。
> いやー、君はうらやましい。英語ができるからいいねー。
> この英語、僕は自信ないから訳してくれないかな。
> 僕は英語ができないから、君の業務はとても無理だよ。
海外業務を担当していると、国内組から言われることが
多い言葉です。保守的でイエスマンのクソみたいな権力
指向者どもから。
上の言葉、一言もほめていないんですよ。
それどころか、こちらのことはこれっぽっちも気にせず、
自分の保身だけから出ている言葉です。
だから、そんなことを言われたら要注意。
にっこりほほえんで、「ありがとうございます」と答えましょう。
余計なことは言わず、心の距離を取るのです。
本当に海外業務を敬う人は、こんなことは言わないです。
類似の発想から出る言葉を書くと分かりやすいかも
しれませんね。
> 僕はPCは得意じゃないから、若い君に任せるよ。
これ、分かりますよね。その仕事の権限はゼロ、勝手な
ことをすると怒られるパターンですよ。
ぐずぐずと書きましたが、海外業務を担当して一番いやな
思いをした部分ですし、最初はまともに相手をしてしまって
失敗した部分でもあります。
この本を読むとかなり前のめりになりますので、安全の
おふだぐらいに思って書き添えました。
さて本題。25人のベンチャーの社長さんたちが登場します。
共通するキーワードはとてもシンプルです。
> 日本人ならではの良さを出す。
> その国の発展のためにやる。
> 言葉なんかどうにでもなる。大切なのは心。
共感ボタン連打です。
為替差益で安い人件費を当てこもうとする会社は、
尊敬は得られません。一時的にもうかるかもしれませんが、
ビジネスモデルはすぐにまねされ、従業員はどんどん辞めて
いき、気がつくと撤退の憂き目にあいます。
ここに出てくる25人の心意気は素晴らしいです。
なぜ持続できているのかよく分かります。
そのうちの一社は、わたしも渡航先でお世話になりましたが、
この本を読むまで日本人が関わっているとは思いませんでした。
それくらい現地では頼りにされていました。心から尊敬します。
もう一つの共通点は、東南アジアを広い視野で見ていること
です。当たり前ですが、一国一国をきちんと見ようとしています。
国内で平和ボケしていると、日本・アメリカ・ヨーロッパ・その他
外国、以上ってところじゃないでしょうか。
シンガポールを拠点化する会社が多いことも初めて知りました。
ご存知かもしれませんが、シンガポールは発展途上国では
ありませんし、実際便利そうですしね。納得です。
海外業務を担当していた時の職場では、現地を気に入る
人が多くいました。定年後に移住した人もいますし、国際結婚
した人もいます。海外に半常駐の人もいます。
わたしにとって、誇りとなる人脈です。
何といっても、前向きな気持ちを分けてもらえますから。
だからこそ、ぜひこの本を読んでみて下さい。
海外の人脈と同じ効果がありますよ。
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