外科医の腕は何で決まるのか がん手術のすべてがわかる みんなのレビュー
- 羽鳥隆
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2017/11/28 23:30
難易度の高い手術
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
がんといっても前立腺癌や乳癌などの5年生存率が高いものから肝臓癌、膵臓癌のような5年生存率が低い悪性度の高いものまで様々あります。筆者は外科の中でも難易度の高い肝胆膵外科の専門医です。とりわけ膵臓癌の手術を専門にしているようです。
膵臓癌は発見が難しく、見つかったときには既に手遅れということも多いがんです。手術ができたとしても再発をすることも多く、なかなか根治するのは困難なことです。手術自体の難易度も高く、一方で放射線療法もあまり適さないことが多いようで、本当に難しいがんだといえます。
タイトルにある腕の良い外科医は、術前には画像を自分で判別して、がんか否か判断できる力があることが必要とのことです。術中は手早くやるべきところは早く、しかし慎重になるべきところでは丁寧に、また雑な手術をしないことが求められます。また術後は、手術における合併症のことを考え、その対処もしっかりできることが条件のようです。
外科医はその手技を獲得する苦労、仕事の大変さに比して、報酬等が見合っていないのではないかとは私も思います。その上訴訟のリスクにまでさらされるようでは、なり手がいなくなってしまいます。医者のなかでもとりわけ技術を身につける難しさを有する外科医についてはもっと待遇をよくした方がいいのかもしれません。需要と供給という観点から考えると、内科医が増加し、外科医が減少しては、その需給バランスが崩れるでしょう。内科医の方が政治が上手な人が多い印象がありますが、このままでは外科医がいなくなってしまうのではと思います。実際医師の数が増えているのに外科医の数は減少しているようです。外科に夢を見られるようになればと思います。
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