街場の共同体論 みんなのレビュー
- 内田樹
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紙の本街場の共同体論
2017/02/26 19:41
息苦しい世の中
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
柔らかく語られているが中身はけっこう絶望的です。何故こうも息苦しい世の中になってしまったか 頭の中でモヤモヤとはしているが明確な形にならずにいた事をきっぱり言語化されたような。
紙の本街場の共同体論
2015/01/01 17:40
総市場経済化した日本で
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽぽいぽいぽいぴー - この投稿者のレビュー一覧を見る
「共同体」という切り口から論じてあるが、柱となって突き刺さっているのは、
"日本社会の株式会社化"という『街場の憂国論』以降の筆者の危機意識だ。
資本主義社会の成熟の過程で、必然的に共同体は衰退し学校教育は崩壊したという
筆者の見解は筋が通っており共感できた。
家族・学校・会社…筆者の提唱する「師弟関係があり」「市場経済から離れた」
小さな共同体を自分の足元から広げていくところに今後の見通しがあるのだと感じた。
紙の本街場の共同体論
2014/08/09 22:23
社会構造の変化と共同体の崩壊についての関連について
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やびー - この投稿者のレビュー一覧を見る
おなじみ、氏のブログや対談、インタビューからの内容を集めたコンピ本と言えば、内用の充実さにおどろくだろう。
閉塞感が漂う、現代日本が抱える様々な問題を氏いわく「当たり前のこと」に着眼し提言する。
共同体の崩壊や常識、共通の価値観が失われ、個への執着する未来を予言する日本絶望論とも言える一冊。
氏の着眼点が凄いのは、共同体を破壊する原因を資本主義に置いた所だろう。善くも悪くも封建性と言う共同体が個人を守り家を護っていた。節度を守り身の程を知る、成長でな無く成熟する事が大人になる事だと、先人達は教え導いてきた。
とは反対に、自由や欲しい物を手に入れたい「欲望」を疎外するわけでは無い。 あまりに極端化し、経済活動に特化した場合に失われる物が図り知れない位の損失だろうと氏は言う。
それは、共同体における個と公のバランスであり、社会構造を安易に変化させず人間社会の営みを継続できる環境が人を成熟へと導くのだろう。
柄谷行人氏の「世界史の構造」に顕れる、資本=ネーション=国家の構造の中で資本が共同帯を破壊すると言及しているが本著ではさらに解りやすく具体的に表現されていると感じた。
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