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市民のための歴史学 みんなのレビュー

  • 桃木 至朗(著)
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みんなのレビュー1件

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評価内訳

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紙の本

歴史を学ぶ意味とは、歴史を学ぶには。歴史学の考え方を理解し、現代の諸課題に対する批判的思考力を身に着ける。今を生きるための歴史学入門。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「歴史学は役に立たない学問なのか?」著者はこの問いに対して、「歴史学はおもしろい」と全力で反論する。高校や大学で未来の国家主権の担い手である生徒・学生を「市民」として育成することはむしろ社会の役に立つ、と主張する。本書では、学生と教員に対し歴史学とは何か、歴史学が扱う領域や分野にはどのようなものがあるのかを可能な限りまとめている。1 人の研究者がここまで扱うことができるのか、と思うほど広い分野を取り上げ、これまでのすぐれた研究成果だけではなく、最新の研究動向までも11のジャンルに渡ってまとめている。
本書の大きな特徴は、109個にも及ぶ「歴史の公式」と章ごとに「課題」が掲載されている点である。著者は複雑で難解な現代社会を理解し、その課題を解決するための1 つの手段として歴史学は役に立つことを一つひとつの分野について説明していく。各章の始まりに「公式」を配置し、歴史学の基礎概念や基本的な考え方を学び、汎用的な歴史的思考力を身につける訓練を繰り返すことを求める。その訓練が章のなかに挿入された「課題」や「資料」である。著者はこれらに取り組むために、歴史学の論点だけではなく、論点を深めるための指針や新しい切り口も提供する。読者は「公式」を理解し、「課題」に取り組むことを通じて著者と対話し、著者からの問いかけに対して答えを考え、さらに問いに対する自分自身の考えを深める自問自答を繰り返すようになる。こうして読者は著者との絶え間ない対話を通して、歴史学のおもしろさと重要性を理解することが可能となる。著者からの問いかけは決して上から目線などではなく、むしろ読者へのエールであり、「公式」や「課題」に取り組む読者にどこまでも優しく、そして希望に満ちあふれている。
最後に、著者がめざす「市民」には、多数派の悪意のない無神経が少数派を苦しめないことが求められている。肝に銘ずべき指摘である。多元的民主主義を実現していくために何が必要なのかを改めて認識させてくれる良書である。

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