道元禅師 みんなのレビュー
- 立松和平
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紙の本道元禅師 上 大宋国の空
2007/11/01 21:06
爽やかな読後感の小説
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
清々しく淡々として飾らぬの文章の小説であり、清冽な道元禅師の生涯にふさわしい、と感じる。どこか辻邦生の文体に通ずるものがある。立松和平の著作を初めて読むが、なかなか良い。
当然ではあろうが、この小説を書くために、仏教や道元の著作をかなり勉強したようである。登場人物に語らせる仏教の解説は、門外漢にも分かりやすい説明になっている。入宋から太白山天童景徳禅寺での修行についての記述は、正法眼蔵随聞記が種本のようである。下巻での道元の説法の記述は、正法眼蔵を著者が現代語訳にしたもののようである。正法眼蔵や典座教訓・赴粥飯法などの道元の著作は、未だ一冊も読んでいないので、どの程度とりこまれているかはわからないが。だいぶ前に購入してどこかの棚の奥で塵まみれになっているであろう正法眼蔵随聞記や典座教訓・赴粥飯法も、これを機会に引っ張り出してきて読んでみようと思う。
直接に正法眼蔵随聞記を読んだ時の感動・感激にはおよばないが、爽やかな読後感の小説であった。
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