ヤマケイ文庫 ドキュメント 道迷い遭難 みんなのレビュー
- 羽根田 治
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紙の本ドキュメント道迷い遭難
2017/01/07 17:25
表紙からしてすでに迷いそうな場所・・・。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
<ドキュメント・遭難>シリーズ。 今回は「道迷い」がテーマ。
山に入ったことがある人ならば必ずといっていいほど経験のある道迷い。 たいていは自力で軌道修正できるため大事にはならないが、遭難するきっかけはこれだったりすることが多いようだ。 大事にならないために、実際に道に迷って遭難した人々の体験談8例をまとめている。
というわけでみなさん「帰ってこれた人」なので最悪の状況にはならないという安心感が読者側にもあり、結構気が楽な状態で読めました。
私自身は山には登らないが、なにせ自然豊かなといえば聞こえがいいが、単に未開発地が多い北東北出身、子供の頃から「たけのことり」などで山に連れて行かれた(たいそうな山ではないのだが、毎年必ず何人もがたけのこ・山菜とりなどで行方不明になったりしている)。 だから「スタートの場所から離れすぎてはいけない」・「迷ったら音をよく聞け(車の場所にラジカセを大きめ音響でかけてあるから。 勿論クマ対策でもある。 ヤブに入り込んだら音を鳴らして歩けとか言われたので自分の背丈以上のヤブには踏み込まないようにした)」・「絶対に沢には下りてはならない」などの鉄則は小さい頃から理由不明でたたきこまれる。 それでも迷う人がいるのは、たけのこをとるという目的に夢中になりすぎるんだろうなぁ。
その上、町内会や子供会で企画する山歩きツアーのようなものにも参加させられ、山の植物やら道の読み方などガイドさんから教わる。 だから私はもう山に行こうと思わないのかな・・・行ったら行ったで面白いのはわかっているが、わざわざ行くほどのことでもない、って感じで。
そんなことを思い出したのは、事例の中に「ハイキング気分で来たが、思わぬところで道に迷い遭難」というパターンがあったから。 悪いほうへ悪いほうへと進んでしまう映画のような流れである。 自分の勘などあてにならず、つい楽なほうへ行こうとしてしまう人間の気持ちが最悪の状況を引き起こす、冷静でいるつもりでも決して冷静ではないのに本人はそのことには気づかない。
「道に迷ったら元の道を引き返す」が鉄則だけど、「ここまできたんだから」とか「今まで来た道を戻るのはしんどい」という理由で「この先をちょっと行けば目的地に違いない」という根拠のない思い込みにすがってしまうものらしいから・・・。
地図・コンパスは必須! 地図も読めない・コンパスも使えない人は山に行ってはいけません、と戒める本でもあるかと。
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