ヤマケイ文庫 野草の名前 春 みんなのレビュー
- 高橋 勝雄, 松見勝弥
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2018/03/22 21:30
文庫版になってよかったのかどうか。
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
植物の特徴と名前をイラスト入りでわかりやすく説明する。
似た植物との見分け方などは普通の植物図鑑のようであるが、和名の由来の説明が面白い。
例えばザゼンソウには「花の中で僧が座禅を組む」イラストが植物の絵や写真と並んでいる。
エビネには根までのスケッチと並べてエビのイラスト。
ナルコユリの「鳴子」とか、古い日本の言葉が入っていると何のことかわからない世代も増えているだろう。昔から身近だった植物ほど、今では使わない道具や言い回しを残しているのかもしれない。名前の由来から植物を理解するだけでなく、昔の生活や歴史を知るきっかけにもなりそうな一冊であった。
2004年の単行本を少し整理して文庫版にした感じ。面白く読めるのだが、字が小さくて読みづらくなった。文庫版にしたのが良かったのかどうなのか。2004年の単行本の方が年寄りにはありがたい。植物を見分けるために持ち歩くという目的の書という部分もあるとは思うのだが。
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