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働く。―社会で羽ばたくあなたへ みんなのレビュー

  • 日野原重明 (著)
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紙の本

「十歳のきみたちへ」の十年後のきみたちに送る本

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投稿者:照月 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本は「十歳のきみたちへ」が出版された十年後に出版されたものである。

十歳のときに小学生に講演した日野原氏。十年後、その時日野原氏の話を聴いた小学生は二十歳になっていた。

十歳の時日野原先生の話を聴いた二十歳の若者7人と、日野原氏自身が対談する機会を得た。その時の様子を書籍化したものである。

二十歳という年齢から大学生の人が多かったが、一人進学も就職もせず、引きこもりをしている人もいた。

いずれは社会に出る彼らに対して、そして若者に対して、「働く」ということの大切さを訴えた本である。

「若い人は自己実現を仕事に求めようとします、取り組む前からどんな仕事が自己実現につながる仕事かどうか決めてかかることはできません。自己実現も、働くうちに結果としてついてくるものだからです」(一部省略)

また夏目漱石の

「どんな職業であれ、それが好きだからやるというのではだめだ。人のためにするという公益性を持つべき」

という言葉を紹介している。

ニートのままでは、味わえるはずの充足感や喜びを放棄している。

「人は一生かけて、自分の人生を賭ける価値のある仕事を模索する存在なのだろう。
これが、百歳近いわたしの実感です」

若者よ、仕事をしよう。

若者にエールを送る一冊である。

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