海辺で拾える貝ハンドブック みんなのレビュー
- 池田 等, 松沢陽士
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2010/01/21 01:45
―ついに出た。子どもから大人まで楽しめる「不完全な貝」の現実的なフィールド図鑑―
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:レム - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の画期的なところは、図示されているのがいわゆる「完品」ではなく、実際の海岸で目にする「不完全な貝の姿」を示した図鑑であるという点だ。 これまでの貝類図鑑は、他の分野の図鑑でも同様であるように、完品を図示することが常識であった。 ところが、実際に海岸で目にするのは、打ち上がるまでに波にもまれて擦り切れたり割れてしまったり、あるいは打ち上がった後に紫外線に晒されて退色した貝殻だ。 いわば自然の洗礼を受けた後の姿と表現しても良いかもしれない。
実は以前から、こういう本がいつの日か必ずや出版されるのではないかと強く期待していた。 というのは、著者はこれまでに、1995年から1997年にかけて「三浦半島のタカラガイ(1)、(2)」を、2007年には「タカラガイブック」を上梓しており、現実に砂浜に打ち上げられたタカラガイの貝殻を摩耗変化の度合い別に写真で示してきたからだ。 本書、「海辺で拾える貝ハンドブック」は、その対象をタカラガイから一般の貝の種類に広げた内容となっている。
ビーチコーミングを続けていると分かるのだが、自然の洗礼による貝殻の変化は、貝の種類によってある程度の傾向がある。 本書では、150種類の貝が取り上げられ、変化の程度をおおよそ4段階で分けて写真で示している。 実物大表示も参考になるだろう。 また、紹介された貝は、おそらくは三浦半島周辺で採集される種が中心ではないかと思われる。
そして本書のもう一つの意義は、種としての時空的同一性の認識という観点から貝にアプローチしている点にあろう。 物事への認知のしくみを考えたとき、私たちは無意識のうちに何らかのカテゴリー分類を行っているようだ。 例えば、タカラガイの種類によっては摩耗の程度によって貝殻の色が驚くほど異なるのだが、これを知らないと摩耗した貝を別のものであるとカテゴリー分けして認識してしまう。 自然の作用によって本来の姿から異なってきたとしても、本書を開くことで、経時的変化の連続を理解して種としての属性が同じであると認識できるようになるのだ。
本のサイズはほぼ新書版に近いので、フィールドに持参しても扱いに便利だ。 わずか96頁というボリュームながら、その記述内容は、いつ頃どのような場所(海岸地形など)でその貝を見つけられるかといった書き方で、採集を前提とした具体的で詳細なアドバイスに富んでいる。 写真説明も分かりやすく、広い年齢層で楽しめる本であろう。
2017/08/08 17:26
よいです
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投稿者:みるみるちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
値段から想像していたよりも薄くて小さい本でした。
実際に海岸で拾った貝殻の名前を調べてみましたが、他の図鑑と違って実際の色味や劣化の仕方などが載っていたためわかりやすかったです。
2018/12/23 20:16
丁度イイ。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
海水浴に行って拾って帰った貝の名前を調べるのに丁度いい。
同じ貝でも波や岩で磨かれたりして模様が変化したバリエーションも掲載されてて参考になります。
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