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剣の女王と烙印の仔 みんなのレビュー

  • 著者:杉井 光, イラスト:夕仁
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みんなのレビュー12件

みんなの評価3.9

評価内訳

  • 星 5 (10件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
12 件中 1 件~ 12 件を表示

紙の本

紙の本剣の女王と烙印の仔 8

2015/08/27 09:29

神々の戦いの終焉

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

血反吐を吐く様な思いをして聖王都まで進軍し、アンゴーラの女帝アナスタシアに対抗するため、聖王国軍と和睦した連合軍だったが、それまでの仇敵同士が急に仲良く出来る訳もない。互いに思惑を抱えた探り合いが続く。もはや一刻の猶予も残されてはいないのに…。フランチェスカ・ダ・ザカリア・サン・ディキマ・エ・ベローナはまたも苦労を強いられることになる。
 王宮にてようやくクリストフォロ・エピメクスとミネルヴァ・サン・ディキマ・イ・フォルトゥナだったが、クリスは冥王オルトスの真名を封じる代償に、彼自身の記憶も失っていた。それどころか、まじりあったティベリウスの意識が暴走し、事態を混迷させる。

 ジュリオに助けられたシルヴィア、カーラなど、全ての役者が、神々の刻印が聖王都にそろう時、世界の行方に決着がつくことになる。

 色々なキャラクターに結末が与えられる訳だけれど、一番憐れな結末をもらったのはカーラかもしれないな。求めて求めて様々に画策をし時間を費やして来たのに、結局それは完全に死路であることを明確に突きつけられてしまうなんて、絶望以外の何物でもないかも。あれこそはまさに神の傲慢というべきか。
 正直言ってハッピーエンドと呼ぶのは憚られるが、人の身に過ぎた力を課されてしまった以上、求められる幸福にも限度があるのかもしれない。

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紙の本

紙の本剣の女王と烙印の仔 4

2012/07/29 18:30

変わった能力に感動。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:giwatake - この投稿者のレビュー一覧を見る

読みやすくてそれなりによいすとーりーだ.

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紙の本

紙の本剣の女王と烙印の仔 3

2012/07/27 14:36

素晴らしい作品だ。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:giwatake - この投稿者のレビュー一覧を見る

読みやすくてストーリーもスッキリしていて実に精神を安定させてくれる素晴らしい作家だ。

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紙の本

紙の本剣の女王と烙印の仔 2

2012/07/27 14:34

読みやすい作家だと感じる。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:giwatake - この投稿者のレビュー一覧を見る

実に読みやすい文章だ。
ゴチャゴチャして苛苛させる文章を書く作家が多い中この著書は実に素晴らしく読みやすい作品を書く。

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紙の本

紙の本剣の女王と烙印の仔 1

2012/07/27 14:14

読みやすくてストーリーが良い。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:giwatake - この投稿者のレビュー一覧を見る

読んでいて苦痛を感じないので良い。
ページをジックリ堪能できる。

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紙の本

紙の本剣の女王と烙印の仔 7

2011/05/15 10:53

打開策が混迷を生む

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 プリンキノポリ司教補マルマテオの命を賭した行動により、総大主教代行という地位につけられてしまったフランチェスカは、神の思惑に振り回される我が身を嘆きながらも、人として事態打開に臨むことを決意する。そしてミネルヴァも、フランチェスカの覚悟を知り、自身の覚悟を決めるのだった。
 一方、ミネルヴァと別れ、自分に巣くう冥王オルクスの真名を知るために、聖都を目指すクリストフォロの前に、ミネルヴァたちの師匠カーラが現れる。その圧倒的な実力の前に、クリスは初めて恐怖を抱くのだった。

 王太伯ティベリウス・ネロスにその身体の支配権を渡してしまったジュリオと、メルクリウス・エピメクスは、アンゴーラ軍の攻撃により行方不明になってしまった託宣女王シルヴィアを探すため、前線へ赴く。その戦場では、ヒエロニヒカに隠された秘密が明らかになるのだった。

 聖王国内での内戦、外敵の侵攻、天上の神々が地上にもたらした力。そんな各種要素が聖都めがけて収束していくのが今巻の内容だ。様々な立場の人間が、それぞれの持つ力を駆使し、自分にあるいは国に有利な未来を導こうとする。そんな思惑のぶつかり合いが生む、奇妙にねじれた展開を楽しみたい。
 ところで今回のイラストは、下からのアングルが多かった気がする。そのせいもあってか、全体的にキャラたちは幼く丸い印象になった。何か理由があるのかな?

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紙の本

紙の本剣の女王と烙印の仔 6

2010/09/19 14:32

頑張れパオラ、負けるなジュリオ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 王配候ルキウス・グレゴリウスとの戦場をパオラに任せ、フランチェスカは新たな総大主教を決定するコンクラーベが開催されるプリンキノポリへ向かう。そしてマルマテオ司教補との再会がフランチェスカに新たな戦場と苦い敗北を与えることになる。
 一方、戦場を任されたパオラは、限られた選択肢の中で精一杯の采配を見せていた。そんな中、ギクシャクした気持ちを抱えたままのミネルヴァと、彼女から距離をとるクリス。しばしの猶予を経て、彼らにも決戦の時が訪れようとしていた。

 その頃、アンゴーラの急襲によって行方不明となった託宣女王シルヴィアを救うため、最悪といっても良い決断をしたジュリオは、意を決して王配候ガレリウスに面会する。
 全土に広がる戦場、目まぐるしく入れ替わる敵と味方、そして接近する神々と人の世界。急激な刻印の力の増大は、これまでとは違う力を地上に招くことになるのだった。

 パオラが健気にひたむきに頑張っているころ、フランは直面した事実に弱音を吐きそうになってしまうし、ジュリオは本当に無残なことになってしまう。また、ミネルヴァがグルグル自分の考えに囚われてしまっている間に、クリスは正面突破でいつの間にか自分の答えにたどり着いたみたい。そんな感じで、新たな役者が新たな舞台に配置されていく。
 内戦の方向性も見えてきたところで、外敵アンゴーラとの戦いや、これらの戦いの背後にある神々の力を巡る争いに焦点はシフトしていく模様。もはや神々の代理戦争の様相を呈してきた。

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紙の本

紙の本剣の女王と烙印の仔 5

2010/05/22 19:01

役者たちが決戦の舞台に上がる

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 冥王オルクスの力が取り戻されていくのと呼応するように、急激に高められていく全ての烙印の力。その時を待ち望んでいたかのように、聖都では王太伯や大院司が、そしてそこから遠く離れたアンゴーラでも、テュケーの血を求めた策動が本格化していく。
 本国へと戻ったニコロ、未だ黒薔薇章を外すことのないジルベルト、そして、テュケーとオルクスに翻弄されるミネルヴァとクリストフォロ。緩やかにバラバラになって行くかの様に見える銀卵騎士団は、コンクラーベ出席により、絶対的指揮官のフランチェスカまでも軍団から欠くことになる。その隙を突く、王配候ルキウス。
 一方、シルヴィアを護り、無益な戦いを止めさせるため、一つの決断をしたジュリオの下にも危機が迫っていた。明らかにされる、テュケーの女神の真の力とは何か。

 本当の戦いが始まる前の、役者たちが決戦の舞台に上がる前哨戦という感じがする。だから、前巻の様な派手な戦闘はあまりなく、その分、各所で繰り広げられる出来事の描写が多い。複数に分かたれた流れが時の果てに一つに集まる。その時は次巻以降に訪れるだろう。
 シリアス成分が多い代わりに、ほんわか分やいちゃいちゃ分は少なめ。

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紙の本

紙の本剣の女王と烙印の仔 4

2010/01/23 13:38

背中で感じるのではなく、正面で向き合うように

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 寡兵で大軍を破るという大戦果を挙げてしまった銀卵騎士団。周囲はフランチェスカを聖女と崇め、大勝利に狂喜しているが、騎士団の中核たる指揮官と近衛の面々の顔色は優れない。
 全ての罪を一人で背負うかのごとく、自らの身を省みず外交・軍略に没頭するフランチェスカ。そんなフランチェスカを気遣いつつも、どう接してよいか分からないパオラ。内から染み出して来る死者の声に翻弄され沈み込むクリス。
 だが、そんな状況の中で、フランチェスカの側に控えているべきジルベルトは、剣審院の召還に応じ、彼女の下を離れて行ってしまう。そして、その姿をくらませてしまったニコロも…。
 一方、聖王国側では、ジュリオの罪を問うべく審判の時が迫っていた。彼を助けるために暗躍するカーラ。圧倒的な力で振るわれる、その剣の切っ先はいずれの方を向くのか。

 前巻は大規模な市街戦がメインでしたが、今回はその後遺症のお話がメイン。今回の件で大きな変化を見せたのは、実はミネルヴァとシルヴィアでしょう。
 テュケーの血脈に縛り付けられている二人は、本質的なところでその血がもたらすもの、託宣や女王という地位を嫌っています。その束縛から逃れようとして、王城から逃げ出したり、心を殺したりする。でも決して逃れることはできない。今回は、それを受け入れて、だからこそできる事があるのだ、という瞬間が二人に訪れたのかもしれません。

 表紙を初めて見たときは背景が真っ白で寂し過ぎるかなと思ったけれど、本文を読んだ後ではピッタリ合っていると思えました。

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紙の本

紙の本剣の女王と烙印の仔 3

2009/10/23 23:03

奇策と超人技のコンボ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 一万の聖王国軍を破り大教会を解放したものの、デュロニウス率いる二万の軍勢と遠征軍一万に包囲され、味方の軍勢に連絡を取ることもできずに孤立した銀卵騎士団。クリスを引き渡せばプリンキノポリは攻撃しないというデュロニウスの言に踊らされ、市当局と自警団はクリス狩りを始める。地下の一室に息をひそめて閉じこもるクリスとミネルヴァ。
 一方フランチェスカは、ニコロの力を借りつつ、起死回生の一手を放つための準備を始めていた。

 クリスが腹を決めて自分の道を選ぶという、作品的に大きな転換点になっていると思うのだけれど、クリスやミネルヴァのいちゃいちゃ描写よりも、フランチェスカの指揮官としての苦悩を描くのに紙幅が多く割かれているように感じた。
 戦況を考えれば指揮官の描写が増えるのは当然と言えば当然なんだけれど、少し意図的に増やされているような気もする。巻末もフランチェスカのイラストだったし。アンケート結果の影響かな?

 オルクスとテュケーの関係や烙印の役割、託宣女王の血に潜む力、そして他国の存在としてアンゴーラが明らかになり、物語の支柱がはっきりするとともに、世界も広がっていく気配を見せている。死を喰らう力を受け入れて、ミネルヴァと共にいることを選択したクリスには、次にどのような舞台が用意されるのだろうか。
 そうそう、ついにミネルヴァたちの剣の師匠、カーラ先生が登場しました。

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紙の本

紙の本剣の女王と烙印の仔 2

2009/07/25 14:29

制御できない力と制御しようとする意思

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 日本国内での久しぶりの皆既日食が話題になったのは最近のこと。現在では太陽が月の影に入る天文現象として受け入れられている皆既日食ですが、そんな事情を知る由もない古代の人たちは、天変地異の一つとして恐れていたことでしょう。日本では天岩戸に天照大神が隠れた、北欧ではフェンリルが太陽を食べて世界が終わる、などという伝承からもそれは明らかです。
 この恐れは、自分の力では制御することが出来ない現象に対して感じる感情です。しかし、人間の凄い所はこの恐れを恐れのままにしなかったことでしょう。避ける事が出来ない現象ならば何時起きるのかを知ろうという事で、暦や天文の技術が発展していったのでしょうし、ついにそれは人間を月に運ぶことまで成功させてしまったのです。

 この作品でクリスが感じる恐れは、自分の中に存在する得体の知れない力に対するものです。その力は戦場において無類の力を発揮しますが、向かう先に敵味方の区別はなく、引き起こされる結果に彼は打ちのめされることになります。もう一人の主人公であるミネルヴァにしても、自らの死を予知するという制御できない力に己の行動を左右されます。
 一方で、彼らを庇護するフランチェスカが振るう力は人為の力です。知略を巡らし物資を整え人心を掌握して、戦場での勝利を自分のものにします。クリスやミネルヴァの人外の力でさえ、その内側にとどめ利用しようとするのです。

 物語は、銀卵騎士団が包囲殲滅の大ピンチを迎えるところで終わります。クリス達の力が何に起因するかも何となく明らかになって来ました。次々におきる難題を如何に攻略して最善の地点に着地することができるのか、今後の展開が楽しみです。

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紙の本

紙の本剣の女王と烙印の仔 1

2009/04/25 19:16

自らの死を見る少女と、死をまき散らす少年の出会い

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 西洋風ファンタジーということで作者の最近の傾向とは少し違う作品なのかな、と思い読み始めたのだけれど、キャラクター的な面では「さくらファミリア!」などの近作を踏襲している。
 戦場にあって鎧も身につけず、踊り子の様な服装で大剣を振るうミネルヴァと、獣の烙印による殺戮衝動に怯えるクリストフォロ。そして彼らを保護下に置く、フランチェスカやその近衛たち。無意識に勘違いさせるような発言をすればそれに過敏に反応し、彼らにちょっかいを出して楽しむお姉さん役がいるという構図は、まさに「さくらファミリア!」そのもの。

 一方で、託宣を下す女王の下で貴族や神職が実権を握るという政治体系や、女王の力をめぐり争いが起きるという構造は、「火目の巫女」に通じるものも感じる。人気作の良いところを取り入れつつ、あえてこの道を進もうということは、異能ファンタジーを書きたいという強い希望が作者にあるのかも知れない。
 問題は、そういう方面の作品を書くと何故かダークサイドに落ちる確率が高いということだろう。今回は何とかバランスを取り、プラスマイナスゼロに止めた感じだが、今後はどちらに傾くのか分からない。最近の、プラス思考、ハッピーエンド思考に傾きつつある流れの勢いを借りて、このシリーズも完結まで突っ走って欲しいと思います。

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