エチュード春一番 みんなのレビュー
- 荻原規子(著者), 丹地陽子(カバーイラスト)
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エチュード春一番 第3曲 幻想組曲〈狼〉
2021/09/12 13:23
神様の正体が見える!?
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
しゃべるパピヨンで神様の「モノクロ」と女子大生の美綾(みあや)の日常をつづる第三弾。
旧武蔵国を行き来していた地理はそのままに、時間だけが千百年ほどまき戻る。平将門公が「天慶の乱(将門の乱)」に至る数日ほど前といったところか。流行病のように人心を狂わせる「えやみ」「しるし」、その異様さに最初に気付いたのはオオカミを名乗る行者だったようだが、人と狼では理屈が違うのか、目的は同じようだが、すれ違いと噛み合わないやり取りばかりが積み重なるのはもどかしい。
まだ関東にも蝦夷は多く、将門も和人と蝦夷の混成軍を率いている。その活躍ぶりもあって将門麾下のユカラは特に印象深い。美綾が重なったり同化したり、憑依や霊媒の体質だから仕方ないのかもしれないが、ユカラの思いは果たされないまま、美綾にだけは心残りになったようで次巻ではどう始末をつけるのかに期待したい。
それにしても「えやみ」の正体がいつものあの人だった!とは。『薄紅天女』や大宮「門客人神社」を思い出して空想にふけってみるのもいいかも知れない。
エチュード春一番 第1曲 小犬のプレリュード
2022/05/07 20:24
文庫化どうなんですかね?
3人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
犬がしゃべり出して、その犬が出した3D映像の「モノクロ男子」とかいうのに「やだっ!カッコいい…」となって、主に埼玉県内の旧中山道沿いをウロウロして、秩父で「あの花ー!」「ピカチュー!」と絶叫。(ウソあらすじではないのだ…)
講談社「タイガ」レーベルから刊行された作で、このレーベルは当初”大河”と被せていたように思うけれど「ビミョーな推理物・サスペンス物」ばかり並ぶ印象が強く散漫になってしまった。オチの冴えない作が多かったので余計に。
それでも文庫に落ちたということはそこそこ売れた証であり、一ファンとしては安堵すべきなのだろうがタイガは講談社なのに文庫はKADOKAWAからかと、一抹の不安も残る。現在では『第三曲 第三曲 幻想組曲 [狼]』も刊行されているが、脱稿後に体調不良や休養に入りやすいので心配していた。
様々な主人公が駆け抜けた関東平野、物語は神代から令和の現在まで途切れずに続いている。
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