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無限の住人 みんなのレビュー

  • 沙村広明(著)
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みんなのレビュー40件

みんなの評価4.5

評価内訳

47 件中 1 件~ 15 件を表示

無限の住人 12 (アフタヌーンKC)

2006/09/03 23:50

凛と天津の逃避行!あらいやだ、殺したいのに殺せない

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:鳥居くろーん - この投稿者のレビュー一覧を見る

※諸事情あって不死身になった用心棒・万次。妹代わりの少女・凛の仇討ちを助け、今日も自慢の刀を振り回し、強敵相手にところ狭しと斬られまくる!

今回のあらすじ
心形唐流(しんぎょうとうりゅう)の思わぬ裏切りに合い、その門下生たちの捨て身の追跡を受ける逸刀流統主・天津(あのつ)。彼を親の仇とつけ狙う凛も、スキをうかがいつつ逃避行に同行することになる。天才的な剣術と明晰な判断力で一分のスキもないかに見えた天津だが、その彼に思わぬ異変が……。
敵とも味方ともつかぬ天津と凛の奇妙な逃避行!血を見ねば終わらぬこの旅の終着は果たしてどこにあるのか?凛の黄金蟲(おうごんちゅう)が、万次の妹守辰政(いものかみたつまさ)がうなりをあげる!クライマックスも近いぞ第十二巻!

……当初は悪玉の親分でしかなかった天津でしたが、結構憎めないヤツだということがここで判明してしまいました。凛も親の仇を討てないばかりか、彼に加勢までする始末。寄る辺ない身の上の者同士……いわばあぶれ者の親近感、というヤツでしょうか、それが憎しみと拮抗して思い悩む少女の姿は……ああ、アンビヴァレント!
ここでの両者の微妙なかけひきがおもしろく、それがゆえに私のもっとも好きな巻であります(万次さん、ほとんど出番ありませんが)。


特集:万次さん考(飛ばし読み推奨)
「無限の住人」はここへ来て敵・味方が判然としなくなって来ました。この傾向はこの巻以降も続き、それが人間臭いドラマとして楽しめる大きな要素でもありますが、こういった展開は、すでに万次さんというキャラクターの設定にすでに織り込まれていたように思います。
すなわち、
①葬式の垂れ幕のような白黒の服
②どう見ても縁起の悪い顔なのに背中には吉祥を意味する卍マーク
③百人を斬った極悪人でありながら心根は真っ直ぐで善良
④異形のゴロツキだが元は同心
⑤生死の境目の住人(殺されても死なない)

こういったところに万次というキャラクターの二律背反な性質がうかがえます。これはすなわち「敵にして敵にあらず、味方にして味方にあらず」を体現しているといっても過言ではないでしょう。つまり、的・味方の垣根をとっぱらってしまう魔力を持つ……今後ストーリーはさらに混沌としてくるに違いません。
そう、万次さんの服の白と黒とが、背中の万次マークに吸い込まれながら混ざり合うようにして、それがやがて、生死定かならぬパラレルワールドへと我々をいざなう……(意味不明)

今後の予想可能な展開
偽一(ぎいち)VS鉤群(かぎむら) ありそうだな
尸良(しら)VS百琳(ひゃくりん) そりゃあぶねー
万次VS凛 勝負見えてる
天津VS槇絵 あッ、連載終わっちまう
万次率いるショッカーVS日光江戸村忍者隊 なかなかシュールだな

もう此の位にしておこう マー公が散歩につれていけとうるさいからね

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無限の住人 1

2015/02/25 17:32

時代劇の名を借りた・・・

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ペンネ - この投稿者のレビュー一覧を見る

沙村広明が描くエログロ変態活劇!!(←誉めてます)
大まかなストーリー等は他の方のレビューに書かれているので、違う切り口を。
この作品は巻が進むにつれ変態キャラがたくさん出てきます。
ほとんどのキャラの性格が何かしら歪んでいると言ってもよいくらいです。
だが、それが良い!
人間の欲望…ルサンチマン…、その醜悪な部分を圧倒的画力で描ききった沙村広明は天才、もしくは変態と言えるでしょう!!(←誉めてます)

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無限の住人 18

2006/12/11 12:41

倒せサムライ蹴散らせゾンビ白いマットの江戸城にテロルの嵐が吹き荒れる!

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:鳥居くろーん - この投稿者のレビュー一覧を見る

※諸事情あって不死身になった用心棒・万次。妹代わりの少女・凛の仇討ちを助け、今日も自慢の刀を振り回し、四分五裂六法全書に斬られまくる!

今回のあらすじ
万次と夷作を救出すべく、凛と瞳阿(どうあ)は江戸城の地下へと通じる抜け道・猯穴(まみあな)へと突入する。途中、正体不明の助っ人・怖畔(おずはん)の力も得て、立ちふさがる侍たちを蹴散らしつつ奥へと突き進む二人。しかし、不死実験によりもたらされた悲劇が、やがて彼女たちを打ちのめすことになろうとは……。
美少女百叩き!パウパウ野獣戦士!江戸城爆破テロ!そしてバイオハザード!徳川太平の世をおびやかす猟奇の嵐・非常識エログロの雨あられ!突貫工事中につき通行止めの第十八巻!

……きたきたきた、ついにきましたよ、アクション時代劇・無限の住人。万次さんがあの体たらくなので今回の主役は凛と瞳阿の少女剣士二人組。相手が並の侍のうちはズバズバと快進撃を続けるのですが、だんだんわけのわからん連中を相手にするハメに。しまいには実験台にされて正気を失った可哀想な人たちに立ちふさがれて……
①死なない②正気じゃない③不特定多数がウヨウヨと……って、こいつらカンペキにゾンビーじゃねーか。こんな奴らァ、ブルーハーブとインクリボン持ったらあとはカスタムショットガンでガンガン頭吹きとばしゃ楽勝じゃねーか、ガハハハハハハハハハハ

……失礼。ちと魔が……。

アクションホラー時代劇・無限の住人。頑張れ僕らのオズハン。

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無限の住人 17

2006/11/22 19:22

景気回復ってことば変じゃない?っていうか、いつまで回復してんだっつーの。おのれは年中治らない病人か!(素朴な疑問)

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:鳥居くろーん - この投稿者のレビュー一覧を見る

※諸事情あって不死身になった用心棒・万次。妹代わりの少女・凛の仇討ちを助け、今日も自慢の刀を振り回し、ざっくざっくばらんばらんに斬られまくる!

今回のあらすじ
同心に囲まれた夷作(いさく)・瞳阿(どうあ)の二人組と凛。夷作は他の二人を逃がすため盾となって奮闘し、ひとり捕らえられてしまう。夷作を救出すべく凛と瞳阿は江戸城に狙いを定めるが、そこであるまじき光景を見ることに。その頃、城内の地下牢は医師・歩蘭人(ぶらんど)の豹変によって、阿鼻叫喚の地獄絵図となっていた。はたして万次の運命は……。
逸刀流の夷作・瞳阿の大立ち回り。お凛さまの頼もしい行動力。やっぱ活動的ってのはいいねえ。おいコラ、いつまで寝てんだ万次!いい加減シャッキリせえ!
竹林の中、マミ穴との間に三途の川が横たわる……第十七巻。

……ようやく医療モノ時代劇を脱してチャンバラ活劇に戻るかと思いきや、さにあらず。なんだか雲行きが怪しいことになってまいりました。そんな展開もなんのその、楽しませるのが凛&瞳阿の少女剣士二人組。計画的であるように見えて勘まかせの二人の行動が今後の展開を引っ張っていきそうです。
二人の女と二人の男をへだてるのは狸穴(まみあな)。ご丁寧に竹林と川、それに死体のオマケつきで、まさにこれは現世と彼岸をへだてる異界の入り口、という見立て。ここへ少女二人が果敢に挑むということになれば、次巻から痛快なシーンが見られそうです。

カワウソのお面、か・わ・い・い(血まみれだけど)。

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無限の住人 16

2006/11/22 16:38

ピンポンパンポ〜ン♪≪とりたてて書くことがない場合、タイトルをつけなくてもよいことになっております。ご了承ください。≫ブッ

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:鳥居くろーん - この投稿者のレビュー一覧を見る

※諸事情あって不死身になった用心棒・万次。妹代わりの少女・凛の仇討ちを助け、今日も自慢の刀を振り回し、あちゃらこちゃらと斬られまくる!

今回のあらすじ
順調に進む出羽介(でわのすけ)改造計画。不死身化実現の日が近いと期待していたその矢先、事態は暗転、凄惨な結末が担当医師・歩蘭人(ぶらんど)を待ちうける。一方で万次を捜索する凛。奔走のかいあってなんとか手がかりをつかんだのも束の間、居候2人組が再びとんでもないことを……。
あああっ、手が、手が〜!っっていうか前巻につづいてチャンバラまったくないやんけ!ヒューマン医療モノもたまにゃいいけど、いつまで続けるつもりなんだ第十六巻!


……あんまり展開しませんね。

うん、しないよね。

それにしてもよく腕が飛びますね、この漫画。

うん。でも白土三平ほどじゃないと思うよ。

もしかして腕が飛ぶってのは時代劇のロマンなんじゃないかって思う時があるんですけど。

ロマン?

や、なんとなくですけど。なぜか惹きつけられるんですよね。もしボクが時代劇作家かなんかだったら、原稿十枚につきに一度は腕を飛ばすシーンをかきたいな、って真剣に思いますもん。

う〜ん、そうかな〜?それはきっとキミだけの趣味だよ。だいいち、そんなにしょっちゅう腕飛ばしたら、刀握れるヤツ誰もいなくなっちまうし。

いや、なに、秘策があるんですよ、実は。

秘策?何よ。

主人公を闘う千手観音にするんです。で、闘ううちにだんだん腕が減ってって。

プハッ。バカだねぇ、キミも。

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無限の住人 14

2006/09/13 22:57

出た!万次の必殺・五寸刻み!今度は千六本に

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:鳥居くろーん - この投稿者のレビュー一覧を見る

※諸事情あって不死身になった用心棒・万次。妹代わりの少女・凛の仇討ちを助け、今日も自慢の刀を振り回し、古今無双の老若男女に津々浦々で斬られまくる!

今回のあらすじ
公儀の仕掛けた罠にかかり、致命的ともいえる打撃を受けた逸刀流は窮地に陥った。その人数、わずかに十人。手負いの獣たちは再起の時を待つため、地下に潜ることを決める。一方で万次は、旅を終えたのも束の間、そのわずかに残った逸刀流から挑戦を受けることになる。いずれも腕利きの三人を無骸流の手練れ・偽一(ぎいち)とともに迎え討つが……。めっ、目が見えねぇ!万次さんピンチ!偽一VS凶(まがつ)の勝負の行方は!?原点回帰の十四巻。

……奇抜なキャラクターや派手なアクションを使わずとも、物語の展開だけで充分読ませることのできた十三巻までの旅が終わり、ここは一息、と言うところでしょうか。あいかわらず万次さんは血まみれになっていますが、この展開は開始当時のものと同じ「一人一殺めでたしめでたし」です。原点回帰。はっきりいって≪ぬるい≫んですが……ま、ぬるい風呂ほど長く浸かれるワケだしね。血液がドロドロになって、しまいに血栓ができるぐらいまで頑張るのもいいよね。なんたって『無限』スから。
ぬるま湯が嫌な人はさっさと上がってコーヒー牛乳(ビンで)飲みましょう。

巻の後半ではなにやらこまごまと新しい動きが……うわ、なんだかのぼせてきた。

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無限の住人 13 (アフタヌーンKC)

2006/09/04 13:14

旅の終わり……愚かな狼どもの行きつく先は

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

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※諸事情あって不死身になった用心棒・万次。妹代わりの少女・凛の仇討ちを助け、今日も自慢の刀を振り回し、強敵相手にアグレッシブなプッシュが暴挙で斬られまくる!

今回のあらすじ
心形唐流(しんぎょうとうりゅう)の門下生に囲まれ、風前の灯となった天津(あのつ)と凛。そこに出くわした万次。「天津が死ねば全てが終わる。」だが凛が願ったのは、門下生たちの死であった……役者はそろった。諏訪湖畔を舞台に、平穏を忘れた盲目の狼たちが噛み合う。きらめく刃、ほとばしる血。はたして生き残るのは、誰か。

……第五巻から続いてきた「甲州街道・仇たずねて三千里」編(私がかってに命名)もここに終結を迎えます。今回万次さんが敵に回すのは心形唐流の面々。彼らはどちらかというと善良な剣士たちなのですが、一度踏みはずした道に戻ることができず、万次・凶・槇絵といった助っ人たちに敗れ、次々と命を散らしていきます。融通が利かない、といえばそれまでのことなのでしょうが、そう思いこむともはや立ち止まることができない、武士というものの……いや、人間という生き物の愚かさに、なにやら哀愁を感ぜずにはいられません。

今回、闘いの舞台に諏訪湖畔が選ばれていますが、水際というのはどことなく死を想起させる場所でもあります。もはや拠り所のなくなった者どもが最後に行き着く場所としては、まさにうってつけといえるでしょう。そういった心憎い舞台設定をふくめ、作者の表現力の高さには感心します。

……いかん、なんかマジメに書いてしまった。とりゃ!古式ゆかしき湯沸かし器!(終わりよければ全てよし)

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無限の住人 11 (アフタヌーンKC)

2006/08/31 12:15

ま、タイトルなぞどうでもよいではないか。それよりも酒だ酒。あの辛口のヤツな。ああ?先に買いモン頼むって?ちょっと、そりゃなかろ?

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

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※諸事情あって不死身になった用心棒・万次。妹代わりの少女・凛の仇討ちを助け、今日も自慢の刀を振り回し、強敵相手に無闇矢鱈と斬られまくる!

今回のあらすじ
甲州街道を加賀へ向かう万次&凶(まがつ)は、万次に憎悪を燃やす尸良(しら)の奇襲をうける。凶は闘志満々、片腕の狂犬に立ち向かうが……。一方でたったひとり加賀を目指す凛は、身ぐるみはがれたあげく道中に行き倒れてしまう。そんな彼女を抱き起こしたのは、偶然にも両親の仇・天津(あのつ)であった……。
女の仇に燃える凶!斬られながらキレまくる尸良!万次だって負けちゃいないぞ、今日も血まみれになりながら……え?カツアゲですか?物語がさらなる広がりを見せる第十一巻!

……亡くした妹の呪縛からいまだに逃れられない卍&凶のシスコン二人組。道中の会話で随分楽しませてもらいましたが、それもここで終わり。尸良との血管が浮き出そうな死闘がはじまります。命懸けで奮戦する凶の一方で、ギャグに体を張る万次さん。その対比がいい按配です。
天津サンをめぐるドラマもどうやら転機を迎えたご様子。そこへ登場の凛。行き倒れたわりにはハツラツとしていますが……またあしらわれてるぞ、どうすんだ、凛?これからの展開が楽しみ。

……気がつけばもうこの辺はフツーの時代劇ですね。フツーついでに漫画のコマ割りについて言うと、「無限の住人」は会話中、あるいは戦闘中でも、人物の手元をズームしたり、足元をズームしたりと、顔にとらわれず、アングルを自在にとることが多いようです。これは人物の動き、さらには場の雰囲気や間(ま)をあらわすと同時に、展開にリズムを持たせ、かつ、読者の想像力を引き出すという妙手であります。もしかしたらこういうのって劇画の基本的な手法なのかもしれませんけど、まあ何にしても巧みですねー。

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無限の住人 10 (アフタヌーンKC)

2006/08/29 23:48

徹底比較!『バガボンド』VS『無限の住人』(当タイトルは明らかに企画倒れです。あらかじめご了承ください。)

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

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※諸事情あって不死身になった用心棒・万次。妹代わりの少女・凛の仇討ちを助け、今日も自慢の刀を振り回し、強敵相手に縦横無尽に斬られまくる!

今回のあらすじ
尸良(しら)の裏切りにあい、逸刀流に拉致されたあげく拷問にかけられる無骸流・百琳。激痛と、それにともなう体力の消耗に意識を薄れさせながら、陰惨な過去を背負う彼女はいったい何を思う……。一方で敵であるはずの凶(まがつ)と手を組むことになった万次さん。そのむさくるしい二人組を道中に待ち受けていたのは……。
百姐(ひゃくねえ)ピンチ!急げグラサン!万次なんかどうでもいいから、どうか百琳さんだけは……!苦しみ喚きの第十巻……。

……過激なファッション、子分・真理路(しんりじ)とのかけあい、人を食ったような立ち回り等で随分と読者を楽しませてくれた百姐が、今回とうとう拷問にかけられてしまいます。その中身たるや……XXXをXXされた後、OOOを□□ッと△△されて、挙句に☆☆☆を##に……あああっ、もうこれ以上私の口からは……。いや、ま、そこまで過激でもありませんが、でも、そこそこ……。やるね、沙村さんも。

それはそうと、なんじゃこの表紙のデザインは!宗旨替えか?万次さんの顔のアップがドドドンと。んー、いや待て、これもしかして「バガボンド」のパロディーじゃないのか?うーん、ありうる。っていうか絶対そうっしょ。そういうの好きそーだし。

『無限の住人』と『バガボンド』
ともに講談社の漫画雑誌『アフタヌーン』『モーニング』にあって時代劇をテーマにする商売敵。平成十二年度、井上雅彦の『バガボンド』は文化庁メディア芸術祭マンガ部門で大賞をとったのだが、実はその三年前、『無限の住人』も、次点である優秀賞をとっている(よくくれたなぁ)。
両者ともに、ずば抜けた作画力で読者を引き込むのは同じだが、そもそも系統が違いすぎるので比較すること自体が無意味。まあそれでも無理にいうなら『バガボンド』は剛で『無限の住人』が柔ってとこかな。
天下無双になるため一途に斬りまくっている武蔵(たけぞー)くんよりも、ただただ目の前の出来事に振り回されつづけている万次さんたちの方が、個人的には共感できますケド。

ま、ギャグセンスだけなら沙村氏の圧勝だがね。ヘッヘへ。

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無限の住人 1

2006/08/21 15:43

つい魔がさして第19巻の書評を書いてしまった以上、たとえ誰にも読まれなくとも他の全巻の書評を書くべきなのでしょうね……ああ、なんてこの世は切ないのかしら(涙)

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

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※諸事情あって不死身になった用心棒・万次。妹代わりの少女・凛の仇討ちを助け、今日も自慢の刀を振り回し、強敵相手にばっさばっさと斬られまくる!

今回のあらすじ
両親を奪われ、墓前にその仇討ちを誓う少女・凛。通りすがりの不思議な老婆は彼女に「不死の用心棒」を探すようすすめるのだった……凛の両親を奪った正体不明の剣客集団「逸刀流」を敵に回し、たった二人の復讐劇がいま、幕をあけ……あっ、いきなり万次さんが三つに!ちょっとォ、どこが最強なのさ?衝撃の「ネオ時代劇」第一巻!

……いやあ、第1話の1コマ目にいきなり教会が出てくるのですが、これをどう弁解したもんでしょうか。これはもう「ネオ時代劇」とでも称して誤魔化すしかありません。まあもっとも、それを上回るとんでもないファッションと殺陣で帳消しにできるので、この際たいした問題ではないでしょう。
まっとうにやっても十分に通用する技量がありながら、邪道にはしらねばならぬのは、弱肉強食を生きねばならぬ漫画家の世界の倣いなのか、はたまた作者の性か……(どう見ても後者であるように思われるが)。そのなりふりかまわないあたりが素敵なのでございます。

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無限の住人 15

2006/09/20 00:16

囚われの万次さん!主役が実験台にされてしまう時代劇なぞあっていいものか!

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

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※諸事情あって不死身になった用心棒・万次。妹代わりの少女・凛の仇討ちを助け、今日も自慢の刀を振り回し、粉骨砕身(文字通り)斬られまくる!

今回のあらすじ
無骸流の長・鉤群(かぎむら)邸へ入ったきり、万次は行方知れずになってしまった。偶然転がりこんで来た二人組に振り回されながらも、凛は万次探しをすることに。一方、捕らえられた万次は鎖につながれ幽閉されたばかりか、不死の仕組みを探るために血を抜かれたり斬られたりと、されたい放題。たった一本のメスを頼りに、牢からの脱出を画策するが……。
ありえない万次のカラダ相手に奮闘する医師たち。牢仲間の出羽介(でわのすけ)と万次との友情。うおおっ、っちゅーかチャンバラひとつもないやんけ!ヒューマン医療モノとして覚醒したリニューアル・無限の住人、第十五巻!

……少々常軌を逸しているにしても、とりあえずチャンバラ活劇であった「むげにん」でしたが、ここでさらなる逸脱をします。しかも逸脱する次元がなんだか違いますね、なんかこうヴェクトルが違うというか、ねじれの位置にあるというか……医療モノ時代劇?ある意味凄いのかもしれませんね、コレ。
ただ、医師生命がかかっているせいなのか、手術が過激なので、チャンバラの代わりに楽しむことができます。
「喝ァァァッ!!」「ズシッ!」
「けりゃあああああァァ!!」「メリメリッ」
セリフと効果音だけ聞いた日にゃ、とても手術シーンとは思えんのですが……。まあ切開した途端、傷口がふさがってしまうという卍さんに、並の気合では通用しないのでしょう。

この実験が成功して全人類のカラダが万次化すれば、外科医は全員マンマのお食いあげ、殺しても死なないからバカバカしくて戦争もなくなりそうですね……あ、逆か、死なない程度に殺せばいいんだから、日常からして血で血を洗う抗争にあけくれそうですな。『無限の住人』が完結した暁には、皆が不死身になった現代を描く『いつまでも無限の住人』の刊行をお願いしたいモンです。

にしても表紙カバーの凛、ひじょーに怖いんですが……。

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無限の住人 9 (アフタヌーンKC)

2006/08/24 01:00

力投両エース!崩れぬ均衡!はたして栄冠はどちらの手に?(このタイトルはフィクションです。本の内容ならびに当書評とはなんら関係ございません)

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※諸事情あって不死身になった用心棒・万次。妹代わりの少女・凛の仇討ちを助け、今日も自慢の刀を振り回し、強敵相手に羅刹の如く斬られまくる!

今回のあらすじ
逸刀流に併合するため、遠路はるばる加賀の「心形唐流」を訪れた天津(あのつ)。彼は道場の主・研水に意外な条件を提示され、戸惑う。一方、なんとか手足のくっついた万次は、かつて死闘を演じた逸刀流のひとり・凶(まがつ)と遭遇、まさに一触即発という状況に。さらにまたその一方で、無骸流・ヤンキー百琳(ひゃくりん)にも新たな動きが……。出会い、和解、裏切り、そして別離。さまざまな人物が絡みあい織り成されていく渋〜い第九巻。

……派手なアクションがなく、全体的に緩い印象こそありますが、天津、万次、凛、百琳と、目まぐるしく変わる視点はスピーディーかつ自然な流れで、退屈することはありません。
なんといっても、それぞれ微妙な関係にある者どうしのかけあいが魅力ですねぇ。一、二巻あたりの単調な展開や無茶苦茶なアクションから落伍した人でも、ここらあたりでは十分にオトナの味を堪能できるようになっています。
四巻あたりまでは飛ばし読みして、五巻あたりから真面目に読むってえのもアリでしょう。あ、アリで思いだした。そういえばこないだ畑で石を持ち上げたらよー、アリの巣があって。ほら、あのてんやわんやになるのを見るのが昔から楽しくてねェ、20分は眺めてたよ。え?なかなかいい趣味だって?そりゃどーも。(オチがねぇ……)

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無限の住人 8

2006/08/23 00:40

凛、一世一代の大芝居!生半なことでは通れやせんぜ、ここは。ヘッヘッへ。

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※諸事情あって不死身になった用心棒・万次。妹代わりの少女・凛の仇討ちを助け、今日も自慢の刀を振り回し、強敵相手に拍手喝采雨あられと斬られまくる!

今回のあらすじ
万次は逸刀流に無残に敗れるが、すんでのところで無骸流・百琳に救われる。一方で凛は、お尋ね者の身で関所をくぐるため、伸るか反るかの大芝居をうつことになった。ひとりぼっちの少女が見せる気迫の演技!はたして凛は無事に関所を抜けられるのか?それはそうと万次さんバラバラだなんだけど……展開がスリリングな第八巻!

……とうとう万次さん、バラバラにされてしまいます。が、まあそれはさておき、今回の主役は凛ちゃんでしょう。これまではシスコン万次さんの妹代わりでしたが、心の弱さや不安を抱えながらも前へ進むのをやめない芯の強さをここでかいま見せ、これから成長していく姿が楽しみです。さて、この巻で敵のボス・天津(あのつ)をめぐるドラマが始まっています。ここから凛と万次と天津、三つのドラマがどう展開し、どう収束して行くのか、ますます目が離せませんねえ。

——表紙の色使い、見事でございます。白黒でマンガ書かせるにゃ勿体ないってモンですが……まあでも白黒でいいか。全然関係ないけどテレビがデジタルになっても私はなんにもうれしくないんだよ。キミたちもそう思わないかね?(なにいってんだオレ)

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無限の住人 7

2006/08/22 23:35

凛の家出!追いかける万次の血みどろファイト!うああっアタマ串刺し!

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※諸事情あって不死身になった用心棒・万次。妹代わりの少女・凛の仇討ちを助け、今日も自慢の刀を振り回し、強敵相手に八面六臂を斬られまくる!

今回のあらすじ
天津(あのつ)暗殺の計画は失敗におわり、万次は無骸流と手を切る。その翌朝……自分の弱さを克服しようと、凛はたった一人、天津を追って加賀へと旅立ってしまった。おいてけぼりを食らいあせる万次。通行手形を手に入れるため、彼はまたしても甲州街道で逸刀流と闘うことになる……行け、出番だ卍さん!そこだ!出血多量の大サービス!みんなが命懸けの第七巻!

……いままで行動を共にしてきた凛と万次が離れ、両者の視点がふたつに別れたところで物語は俄然おもしろくなっていきます。あまつさえ、後半で『むげにん』史上最高の無謀ファイトが繰り広げられるんですから、まさに見どころ満載といった7巻でしょうか。
今回、凛と万次さんはお尋ねものになってしまいますが、万次さんはすでに百人の追っ手を斬っており、十二分に罪人のハズ。しかもあんな目立つ相貌と風体、これを見逃す江戸の治安機構とはいったいどんななのでしょう。作者も不思議がっているご様子。まあでもこの際、細かいことはどっちゃでもいいってことにしちゃいやしょう。

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無限の住人 6

2006/08/22 22:50

狂犬ゲス野郎のヘド出る大活躍!胸クソ悪ィったらありゃしねえ!(というのは口だけ)

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※諸事情あって不死身になった用心棒・万次。妹代わりの少女・凛の仇討ちを助け、今日も自慢の刀を振り回し、強敵相手に獅子奮迅で斬られまくる!

今回のあらすじ
信をおけないながらも、とりあえず「無骸流」と手を組むことになった凛と万次。ターゲットの逸刀流統主・天津(あのつ)が加賀へ向かうとの情報から、万次らは各街道に網を張り、仇敵を待ち構えることとなった。ついにそれらしき人物を発見し、追跡を始める凛と尸良(しら)。はたして凛は親の仇を討ちとれるのか?尸良が暴れる!凛がキレる!ひとり万次がカヤの外!策謀うごめく第六巻!

……今回血まみれになるのは、万次さんではなく逸刀流の面々。逸刀流は強いヤツばかりなのかと思いきや、どうやら今回登場するのはザコばかりらしく、一方的にやられるばかり。特に尸良サンと対峙した二人は大見得きった直後にバラバラにされてしまいます、南無三宝。
万次さん以外の人が闘っても結局、ゴロツキ対ゴロツキなんですが、悪対悪というのはウソがなくて気持ちがよいものです。まあ滅多にないことですが、もし善対善って勝負があったら、うっとうしくて見てらんないでしょう。

「あー……硬ェクソだった」百人斬りはムリですが、まあせめて、こんなセリフがすんなり出るようになるぐらいには、悪人でありたいモンです。

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