寄生獣 みんなのレビュー
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寄生獣 １ （アフタヌーンＫＣ）
2003/01/10 06:16
岩明均とシャレ
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：鳥居くろーん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある日、天からふってきたエイリアンのタマゴ。そこから生まれたのは、人間のからだをのっとり、しかも食料として人間を食べる「人食い」生物たちであった……。ところが、主人公の高校生・シンイチを襲ったエイリアンは脳を奪い取るのに失敗し、やむなく彼の右腕に居候する。かくして、シンイチとその右腕「ミギー」の、生存をかけた闘いが幕を開けるのであった。
知る人ぞ知る名作。
この岩明均という漫画家、シャレが好きである。「手動権（＝主導権）をよこせ！」「後藤（＝五頭）」みたいなダジャレに限らず、シンイチのガールフレンドを「こぉっ！」と叱りだす爺さんが突如出現したり、ぶっ切れた青春野郎が勝負を挑んできたり、と、どう反応していいのか分からないジョークのようなシーンもたびたび登場するのだ。いやいや、そればかりでない。キャラクター設定やストーリー展開すらも、シャレに左右されているフシがある。
もしかすると、シャレはこの人の創作における基本パターンなのかもしれない。そもそも、人間が体を乗っ取られて人間を食うバケモノになってしまうという設定そのものがシャレ的な思いつきではないか。
このイデオロギー色の強い作風にあって、シャレを多用するということは、一見、矛盾する行為のように思われる。しかし、事実はその逆のようだ。伝えたいメッセージがたくさんあるがために、しかもそれをどう伝えていいか考えるとかえって行き詰ってしまうがために、不如意としてのシャレの力に頼る必要があったのだ。
同じような役割をするシャレに、短歌の「かけことば」という技巧がある。ある情景に心情をかさね、それを風流に表現したいと強く望むゆえに、逆に、それ自体は風流でもなんでもないシャレをきっかけとして詩を呼び込む。詩想を導く起爆剤。天から降ってくることばを落とす避雷針。
岩明均は、その効用を知っており、キャラクター設定を、ストーリー展開を、シャレ、すなわち、瞬間的なひらめきに任せている。少なくとも、私にはそう感じられる。
余談になるが、「名前なんてどうだっていい」と言うミギーの考え方は、作者の理念であるように思われる。登場人物の服装は、わりと適当。その背景もわりと適当。主題以外はどうだっていいと言わんばかりのこの動物的な一途さが、そこに見え隠れする。そんなところにも、私は無条件で好感を持ってしまうのだ。
それにしても、ラストは非常にいい。強いメッセージを思いつきに委ねたからこそ生まれた予定調和なのだろう。美しさが、そこに感じられる。
2025/05/31 03:56
完結
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投稿者：ao - この投稿者のレビュー一覧を見る
広川の演説ではスッキリしなかった部分を補ってくれるような新一の選択、出した答えが印象的でした。その通りだと感じます。キャラクターではなくストーリーで魅せてくれる作品で、最初から最後まで面白くて読む手が止まりませんでした。間違いなく漫画史に残る名作だと思います。
2025/05/31 03:44
寄生獣
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投稿者：ao - この投稿者のレビュー一覧を見る
寄生獣ってそういう意味だったのか。人間である以上全てに同意出来る訳ではありませんが、妙に印象に残る熱の入った演説でした。今巻ではこれまでとは違った寄生生物vs.人間が描かれていて、感情を挟む余地のない命の奪い合い、どちらも怖かったです。ラストは凄くショック…。どうなってしまうんだろう。
2025/05/31 03:38
母性
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投稿者：ao - この投稿者のレビュー一覧を見る
この寄生生物は繁殖する訳でもなく、ただ合理的に思考し、自分の生命の為に行動する、生物としてはイレギュラーな存在だなと改めて感じました。そんな中、田村玲子からは母性が確かに感じられ、寄生生物はまだ進化の途中にある未成熟な生物で、彼女は正に成体になろうとしていたんじゃないかな？そんな風に見えました。
2025/05/31 03:33
刺客
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投稿者：ao - この投稿者のレビュー一覧を見る
刺客として現れた三木の正体に驚きました。そういう仕組みだったのか。凡そ弱点のない完成された個体と言えるのかもしれませんが、肉体に負荷は掛からないのかな？色々情報を集めつつある人間側にも動きがありそうだし、次巻が気になります。
2025/05/31 03:24
探偵
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投稿者：ao - この投稿者のレビュー一覧を見る
探偵・倉森の第三者だからこそ簡単に言える批判、力を借りておいての態度にモヤッとしました。宇田さんはやっぱり良い人だなぁ。普段の様子に出ていなくても新一は母親のことをずっと引き摺っており、これは彼が人間だからこそなんじゃないかなと思いました。広川一派と事を構えることになりそうで、新一とミギーはちゃんと連携がとれるのか、次巻が気になります。
2025/05/31 03:18
集団
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投稿者：ao - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間社会に上手く溶け込み、生活基盤を築いていくパラサイトの集団が現れ、新一が危惧していた悲劇が起きてしまいました。パラサイトの成長速度は凄まじく、彼らがどんどん権限を持つようになったら…と思うと恐ろしいです。新一の近くで色々なことが起きすぎていて、警察に目をつけられるのも時間の問題な気がします。
2025/05/31 03:15
島田秀雄
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投稿者：ao - この投稿者のレビュー一覧を見る
島田秀雄は今まで出てきたパラサイトの中では知性的な方だったと思いますが、よもやこのような事態を引き起こそうとは…！まだ半信半疑で遊び半分でやっている人達が多そうですが、目撃者が増えるごとに認識も変わっていくだろうし、世界がどうなっていくのか、新一とミギーはどんな立場となるのか。今後の物語から目が離せません。
2025/05/31 03:12
母
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投稿者：ao - この投稿者のレビュー一覧を見る
寄生された大切な人によって致命傷を受けた瞬間、もしかしたら人間としての新一の心は一度死んでしまったのかもしれないなと思いました。ミギーの一部と混ざり合ったからだけとは思えないくらい今巻では様々な部分で新一の変化が感じられ、勿論変わっていないところもあるけれど、変わってしまったところの方が多いように感じました。
2025/05/31 03:09
悲劇
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投稿者：ao - この投稿者のレビュー一覧を見る
Aとの戦いが終わって一安心と思っていたら、まさかの悲劇に胸が痛みます。これは辛すぎる。ミギーが負うことになったハンデも大きいし、今後の戦いがとても心配です。最後の人みたいなパターンは意外といるのかな？味方になってくれれば良いのですが…。
2025/05/31 03:00
未知の生物
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投稿者：ao - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある晩、それらは突然現れた。数不明、正体不明の未知の生物達は取り憑いた人間の脳を喰らい、神経を支配して体を奪う寄生生物。寄生生物達は寄生した人間の体を自由自在に変形させ、他の人間を喰らいながら紛れるように生活を開始する。高校生の泉新一と彼の右手に誤って寄生したミギーは互いの命を守る為、協力して襲いくる寄生生物と戦うことになり…？タイトルは知っていましたが、読むのは初めてです。ミギーが可愛いような可愛くないような(笑)寄生された人間はどれだけいるのか、新一とミギーはどうなるのか、続きが楽しみです。
2022/01/18 18:23
読まず嫌いでした
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投稿者：あき - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋の商品棚でおすすめされていたり、友人の家の本棚やカフェやお好み焼き屋の本棚まで至る所にあるのを見かけていましたが絵が怖くて読むことはありませんでした。
ある日、入院することになり、差し入れとして友人からもらいました。暇を持て余していた私は、そこで初めて読みました。
気付くと続きを家族に頼み、全巻読んでいました。
一巻目からの引き付けがものすごく、勢いを感じます。
作画に目をつぶればお気に入りの作品になるでしょう。
寄生獣 １０ （アフタヌーンＫＣ）
2021/09/30 13:14
ホントに名作だった…！
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投稿者：ぱぴぱぴこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
多くの根強いファンがいることも納得の名作だった。
個人的に、絵のタッチは好みじゃなかったんだけど、そんなことどうでも良くなるほどに、テーマが素敵だった。
終わり方もとても綺麗。
時代を越える名作のひとつだと私も思う。
寄生獣 ９ （アフタヌーンＫＣ）
2021/09/27 13:29
えぇ…！
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投稿者：ぱぴぱぴこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いろいろびっくりした……。広川の件もミギーの件も…。
この作品の中でかなり重要な話が詰まっていたように思う。
