水域 みんなのレビュー
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水域 上 (アフタヌーンKC)
2011/11/09 13:54
夢で見た水のあるその場所は?漆原友紀「水域」がいい。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オクー - この投稿者のレビュー一覧を見る
アニメや映画にもなった「蟲師」の作者漆原友紀のコミック「水域」
を読んだ。読み応えたっぷりの上下2巻だ。漆原の絵はそれほどうまさ
は感じないのだが、独特のタッチでその叙情的な作風に良くマッチして
いる。味わい深く、特に風景の描写がいい。
この物語の主人公千波は真夏のある日、学校のグラウンドで急に倒れ
意識を失う。その時に一瞬、冷たい水のある場所にいる自分を感じる。
彼女は、さらにその後、家でウトウトとするうちに、その場所を訪れる。
近くに住むおばあちゃんにその話をすると、思いがけない返事が返って
来て驚く千波。それは、夢なのかそれとも…。彼女はその後も幾度とな
くその村を訪れることになる。そして、澄夫という男の子とその父親と
出会うのだが…。
気持ちのいい川と大きな滝のあるそこはいったいどこなのか?彼らの
正体は?物語は、おばあちゃんや母親の話をからめながら夢の村へと近
づいていく。作者は、彼女たちの回想と千波の夢、現実の世界の出来事
をうまく絡めながら話を進めていく。このあたりの構成が漆原友紀はな
かなか巧い。長い年月の中で失われていったその場所のこと、そこで生
まれ死んでいった人々、伝説の龍神と謎の玉、ラストで描かれる三つの
世代に渡り受け継がれていく「水域」への思いは感動的でさえある。幾
度となく読み返したくなる傑作コミックだ。
2016/02/23 21:47
大変良いお話でした。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヒケシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
実は私のいた村もダムで沈んでいるので、随分様子が違うなあとは思いましたが、故郷に対する思いがしみじみと伝わってきて、いい話だなあと思いました。
ただ、話の中で疑問があるのは、澄夫くんの遺体です。最後に出てくるのかと思ったらそうでもなかった。
後、千波ちゃんもなにか悪い病気を抱えていて、意識を失ってしまうのかと思ったらそうでもなかった。そこが少ししっくりこなかったかな。
2016/02/23 21:34
ダムに沈む村で
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヒケシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻では主人公の千波ちゃんのおじいさん、おばあさん、お母さんが住んでいた村がダムで沈む事になり、それ以前に無くなっていた伯父さんに当たる澄夫が幽霊となって、竜神が住むと言われている滝の淵やらにいるんだけど、どうやら、ダムになった後はおじいさんと生活しているらしい。そこに千波ちゃんも意識を失うと今はもうない村で過ごせるようだ。
竜神の玉の材質がよく分からない。翡翠なんだろうか?
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