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奪還 みんなのレビュー

  • 著者:蓮池透, 著者:本そういち
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みんなのレビュー2件

みんなの評価5.0

評価内訳

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2 件中 1 件~ 2 件を表示

残酷な“拉致”。許すまじ!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る

 2004年12月10日現在、北朝鮮による拉致問題は解決していない。1997年に“「北朝鮮による拉致」被害者家族連絡会”が立ち上がり、家族の方々の活動が本格化してから7年。これまでに5人の被害者とその家族が帰国したが、これはまだまだスタートにすぎない。
 本書の原作は、新潮社刊の『奪還』。作者は被害者の一人蓮池薫さんの実兄である透さんだ。マンガ化するにあたっての作画は、画力には定評のある本そういち。迫真のドキュメンタリーに仕上がっているはずだと確信し、手に取った。
 第1巻である本書には、拉致直前の思い出と、帰国後数日間の様子が描かれている。自ら北朝鮮公民であると主張する薫さんの心を解きほぐすために、透さんや幼馴染み達がどれだけ苦労したのかが詳細に語られていて、その悲しみと辛さがひしひしと伝わってくる。20年以上も経って再会できたというのに、会えば兄弟喧嘩を始める二人を見て母ハツイさんが「私はもう生きている意味なんかないよ!」と涙ながらに絶叫する。この姿に、拉致から帰国までの20年超の“重み”を感じるのだ。
 巻末には、蓮池家の写真が数点紹介されている。薫さんの姿は、拉致される直前までの若々しい姿から、一気に中年男性のそれへと変わってしまう。物語の冒頭近くで、タラップを降りてきた薫さんと抱き合ったハツイさんが一瞬困惑する場面がある。ようやく会える我が子だというのに、記憶にない姿だからだ。写真を見つつその場面を思い出し、北朝鮮の残酷さに改めて怒りを覚えた。
 本を閉じると、間髪を入れずに2巻を手にしていた。続きが読みたくて仕方がないのだ。

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心の繋がりだけは、誰にも壊せない!

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投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る

 1巻に引き続き、蓮池さん一家を中心とした、拉致被害者と家族の活動が綴られている。この巻で取り上げられているのは、家族会と政府とのすれ違い。自らの利益のためにしか行動しようとしない政治家の嫌な面が、これでもかと出てくる。
 私は、家族会の活動については、テレビ報道などで知っているつもりだった。しかしそれは表面にすぎなかったことを、思い知らされた。確かにそうだろう。マスコミが頻繁に取り上げ始めたのは、21世紀に入ってから。それまでの数年分の活動については単発的にニュースが流れるだけで、正直なところ私自身も「大変だなあ」程度にしか関心がなかった。だが本書を読み進めるにつれ、沸々と怒りが込み上げてきた。署名をどれだけ集めても無視し、自身の票田に直結する政策を押し切り、「全力を尽くす」と言葉だけの返事を繰り返す当時の大臣達。同じ日本国民であることが、恥ずかしくなるほどだ。
 2004年12月現在、蓮池薫さんは日本国民として生活している。これは当たり前のことなのだが、帰国当初は頑なに拒んでいたという。それまで生きてきた人生と同じくらいの時間を北朝鮮で過ごし、毎日のように反日感情を植え付けられていれば、仕方のないことなのだろう。だがその凍りついた心を溶かしたのは、家族、そして親友のストレートな言葉に他ならない。家族に友達、なんとありがたいものだろう。
 巻末には、拉致事件関連の年表が載っている。1963年から現在(2004年7月)までの出来事が集められているのだが、1997年までは記述が少ない。それまでは、家族会がなかったためだ。やはり団結した力は大きく、政府を動かすまでの努力には頭が下がる。
 原作者の蓮池透さんが、ブルー・リボンについて語っている。リボンの青色は、日本と北朝鮮で同時に仰ぎ見ることができる空の色だ、と。同じ人間同士、なぜこのような悲劇を繰り返さなければならないのか。読後には、日本政府と北朝鮮政府への怒りが、更に大きくなった。

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