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サマータイムレンダ みんなのレビュー

  • 田中靖規(著者)
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みんなのレビュー47件

みんなの評価4.6

評価内訳

  • 星 5 (31件)
  • 星 4 (14件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
31 件中 1 件~ 15 件を表示

虚空のマトリョーシカ

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:求道半 - この投稿者のレビュー一覧を見る

和歌山県の沖合いにある島では、島民は自分に瓜二つの者を見る事があるそうだ。
 主人公の網代慎平は、夏祭りの日に、神社の境内で、同様の体験をする。
 慎平の幼馴染の小舟潮も、潮の妹の澪も、別の日に、他の場所で、似たような現象に遭遇する。
 菱形窓は慎平の親友で、窓の父親は医者であり、菱形家は医者の家系である。菱形家が経営する病院の山中にある旧病棟に忍び込んだ慎平と潮と窓は、薬品や書類等の杜撰な管理体制を知り、驚愕する。
 その島に、本土から着た一人の男性刑事が現れて、窓の妹の朱鷺子と澪に話しかける。
 島には、不真面目な警官が一人いる。
 島では、スーパーを営む一家が失踪する事件が発生した。
 島内の情勢は不穏である。
 これらのエピソードが断片的に、時には時系列に沿って、作中で語られる。
 物事には因果があり、凶事には元凶がある。
 ベストセラー作家の南雲竜之介は帰島し、何かを探る。
 慎平は潮の葬儀に参列する為に、南雲と同じ船に乗り、船中で、破廉恥な行為に及ぶ。
 南雲の見た目は女性である。
 島では混乱が生じている。

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電子書籍サマータイムレンダ 13

2022/01/31 22:37

完結

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ao - この投稿者のレビュー一覧を見る

シデの言い分を聞いていると南雲先生が言った「どれだけ長く生きたかじゃない、いかに命を使い切ったかだ」という台詞が思い浮かびました。フラグが回収されていく様子は圧巻で最高のエンディングだったと思います。

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電子書籍サマータイムレンダ 1

2020/09/23 12:46

何度も読み返したくなる名作

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:るんば - この投稿者のレビュー一覧を見る

死ぬことで過去にループし、幼馴染みの死と島の謎に迫っていくサスペンス。
過去に戻りながら進んでいく時間の中で、それでもテンポよく話が進み、ずっとシリアスではなく和む展開もありとても面白いです。
段々と明らかになる事実と恐怖に心揺さぶられ、何度も読み返したくなるジャンプ+名作だと思います。
未読の方、迷っている方!まずは読んでみて欲しいです。
※グロいシーンもあるので流血描写苦手な方はご注意ください

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暗黒な質料と形相

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:求道半 - この投稿者のレビュー一覧を見る

土から人間を造る神がいる。
 泥から鎧を造る人間がいる。
 人類の誕生よりも前に、世の中には、光があったので、影も人類よりも先に存在した。
 日都ヶ島において、影の病の発生が確認されたのは、江戸時代の中頃であるそうだ。
 矛を使って、国を生む神々は、柱を回って契りを交わし、奇形児は海に流して、国土を安定させた。
 日都ヶ島には、その奇形児と同じ御名の神を祀る場所があり、そこには奇妙な偶像が安置されている。また、島にある神社には、その矛を操る宮司がいる。
 唯一神をも多神教の枠組みの中に引き入れられる日本においては、名も無き未知の存在を崇めるのは自然な事である。
 影の病の原因を知る者が、数人、島内におり、網代慎平は、漸く、その者との面会に漕ぎ付けた。
 多神教では、神々には伴侶や子がおり、複数の家族が構成されるのが常であるが、絶対神は孤独である。
 自身の孤独を紛らわす為に、絶対神は造物主になったのか。
 慎平の両親は、日都ヶ島で亡くなった。
 洋食屋コフネの店主アランは、妻と娘を亡くした。
 南方ひづるは弟を亡くし、商店を営む小早川一家は全員、失踪した。
 島民の影は、弱点があるものの、不死身に近い存在だ。
 島民の寿命を管理するのは、一体、誰なのか。
 慎平が、形而上学に通じた者に口を割らせるのは、容易な事ではなさそうだ。

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アスクレーピオスの面汚し

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:求道半 - この投稿者のレビュー一覧を見る

世の中には、比喩的に聖域と呼ばれる場所があるが、学校もその一つである。他の場所とは区別されて、神聖視される教育施設では、当然の事ながら、神とは無関係であったとしても、血の穢れは忌避されるべきであろう。
 しかし、疫病神のような存在を崇める者がいる友ヶ島では、学校の敷地内で、未成年の少年と少女の生死に関わる闘争が、繰り広げられるのだ。
 まるで、島内の全ての場所が、そのものの神域であるかのように、島では不浄な行為が蔓延し、網代慎平は、その疫病神のような存在に居場所を把握されて、執拗に命を狙われる。
 慎平や彼に協力する者等にとっては、胸中に抱く絶望と希望の感情は、島の祭礼の日を迎えるまで、同一の不安定な精神状態を指すものの、彼らが勝機を見出せない訳では決してなく、事態は膠着せずに、一進一退の攻防戦が続く。
 秘策によって、敵を懐柔する事が、可能となった。
 慎平の仲間の数は増えている。
 自宅の浴室や入浴施設ではない場所で、慎平の義理の妹の澪は、裸になり、その後、胸中に秘めた思いの一端を、義理の兄に吐露する。
 友ヶ島における慎平の交友関係は、家族と他人とを問わずに複雑化して、絶えず、変化する。
 部外者ではなくても、深更に、学校や病院には、絶対、立ち入るべきではない。

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不吉な食卓

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:求道半 - この投稿者のレビュー一覧を見る

故郷の日都ヶ島へ渡るフェリーで、網代慎平と出会った南方ひづるは、中学生の時に、弟を亡くした。第七巻では、その当時の島の人間関係や、弟の死因が明らかとなる。
 ひづるの弟の不慮の死は、慎平が帰島する理由となった小舟潮の死因とも密接に関わるものであり、それはひづるが久しぶりに帰省する理由とも関連する。
 当時、潮の実家である洋食屋は、繁盛しており、南方姉弟は常連客であった。また、慎平の両親も健在で、その店に出入りしていた。大多数の客は、島内で大量殺人計画が立案されて、それが進行中であるとは、知る由もなかったであろう。
 慎平は、これらの事実を知り、決意を新たにする。
 だが、タイムリミットが、刻一刻と迫る中、状況を打破する有力な手立ては見付からない。
 慎平は、常に、死を覚悟している。
 それでも、養父のアランと同じ道に進む決意をして、島から出た慎平は、危機的な状況下でも、食事を疎かにはしない男である。
 慎平は、潮が好きだったカレーを作る事もある。
 南方ひづるにも、慎平は手作りの品を食べさせる。
 慎平は、犯罪者の好物を把握した。

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知られざる摂理

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:求道半 - この投稿者のレビュー一覧を見る

東京で調理師を目指す青年は、幼馴染の少女の葬儀に参列する為に、故郷の和歌山に帰省し、不可解なその死因を知り、何者かによって命を狙われる。
 但し、本作は、単純なミステリーでもサスペンスでもない。
 物語の大まかな枠組みは、第一巻と第二巻を読めば分かるのだが、テレビゲーム的な作品である、と、この場ではお茶を濁したい。
 完結目前でもないのにどんでん返しの連続である、と言い添えても構わない。
 本作は離島を舞台にした因習的、神話的、暴力的な物語である。
 猟奇的な描写が苦手な読者は、心して読んでほしい。
 残酷な描写を読む苦痛を緩和するエロチックな描写を不快だと感じる読者は、第四巻の生前のヒロインの入浴シーンは、特に、気に入らない場面となるかもしれない。
 包丁、ハンマー、ライフル銃等で、肉体を毀損される人物が、老若男女を問わず、多数、本作に登場する。
 犯人は一人ではなく、敵の正体についても読者は皆目、見当が付かず、疑問が一つ解けても、新たな謎が生じる仕掛けとなっている。 
 怖くても、薄目を開き、続きを読みたくなる作品であり、既刊を読み返したくなる作品だ。
 本作は未解決の一家失踪事件や殺人事件と、蔓延する風土病とが、何らかの関係がある、医療的なサスペンスでもある。
 第四巻の結末では、ヒロインは友人の親が院長を務める病院の、山中にある旧病棟の探索を始める。
 ヒロインの死因は溺死だ。
 目撃者も大勢いる。
 死因は疑いようがないものの筈だが、主人公は、殺人犯がいる、と思う。
 そして命を狙われる。
 超自然的な事態である。

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電子書籍サマータイムレンダ 4

2018/12/07 08:42

カレェ!カレッカレッ!カレ~~~~!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:砂戸国餅派 - この投稿者のレビュー一覧を見る

うん、読んでない人は分からないタイトルですまない。
ただ、私は潮ちゃんのカワイさを伝えたいだけだたんだ。
今巻では、3巻最後の衝撃展開から続く潮ちゃん活躍回である。
物語は対澪影戦に始まり、彼女が死亡した事件の謎が、残された携帯電話から明かされていく。
いつ彼女の"影”は生まれたのか?なにが潮”たち”に起こったのか?それらが順々に明かされていく今巻。次巻の発売が待ち遠しい。

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電子書籍サマータイムレンダ 1

2018/12/07 08:15

話が面白い上に女の子がカワイイ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:砂戸国餅派 - この投稿者のレビュー一覧を見る

内容は、ホラーサスペンス版時をかける少年。
毎回死亡する度に深まる謎が読んでいて飽きさせない。
なぜ主人公は死ぬと時をさかのぼるのか?ヒロインはなぜ死んだのか?敵である連中の正体や目的は?
まだまだループは序盤でこれからの展開が待ち遠しいです。
漫画のうまさもあってとにかく登場人物に魅力を感じる作品です。
というか登場する女の子がカワイイ、澪ちゃんカワイイ、潮ちゃんカワイイ。

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タイムスリップもの

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たいやき - この投稿者のレビュー一覧を見る

タイトルにある通り、タイムスリップものなので、その系統が好きな人におすすめです。
読んだ感想としては、最初の方はほとんど情報がない状態での戦いとなるのでワクワク感が異常です。また、最後の方は少しもたつきを感じたけれど、それ以外のテンポ感は最高でした。そして、タイムリミットという制限があるなか、圧倒的な力を持つ敵に対抗するために、主人公が能力を駆使するが、力を使うことで結果的に追い詰められているため、緊張感が常に漂っています。

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南方さんが格好良い

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者: - この投稿者のレビュー一覧を見る

ひづるさんの覚悟が本当に格好良くて。ひづると竜之介がこの巻の表紙を飾るのも納得。13巻で終わりと分かっているので、続きを読んでしまいたい気持ちとまだ読みたくない気持ちで板挟みです。

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電子書籍サマータイムレンダ 12

2022/01/31 22:32

復活

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ao - この投稿者のレビュー一覧を見る

シデとの対面辺りから失策続きだった慎平ですが、今回の作戦は見事にハマった感じで爽快感がありました。ハイネの幼さの滲む懇願にはくるものがありましたが、彼女らに命を奪われた人達だってやめて欲しいと思った筈で、そう考えると都合が良すぎるようにも思えました。どんな結末を迎えるのか、次巻が楽しみです。

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電子書籍サマータイムレンダ 11

2022/01/31 22:23

諸刃の剣

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ao - この投稿者のレビュー一覧を見る

慎平の力は諸刃の剣なんだなと改めて実感しました。正直、一番好きなキャラだったのでショックでショックで仕方ありませんでした。最後まで希望を残して逝くとか格好良すぎて…でもやっぱり悲しいです。

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電子書籍サマータイムレンダ 10

2022/01/31 22:15

絶望のループ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ao - この投稿者のレビュー一覧を見る

南雲先生が言う生理的に受け付けない!がまさにそれといった当て嵌り様で、シデの醜悪な言動、表情に気分が悪くなりました。まだ希望はありそうだけど、窮地であることは間違いなく、どうなってしまうのか戦いの行方が心配です。

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電子書籍サマータイムレンダ 9

2022/01/31 22:08

シデ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ao - この投稿者のレビュー一覧を見る

菱形先生の気持ちはわからなくはないけど、子供を犠牲にしてでもという考え方は好きにはなれないなと思いました。根津さんの重い決断には胸が痛みます。シデの正体は想定通りのものでしたが、想像以上に込み入ったエピソードが出てきそうで続きが楽しみです。

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