「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
税と公助 置き去りの将来世代 (朝日新書)
著者 伊藤 裕香子 (著)
「次世代に負担を先送りしない」という政治の決意は空手形なのか。自助や共助では手が届かないところに、公助はきちんとあるのか。持続可能な社会のあり方を、将来世代の「お金」から...
税と公助 置き去りの将来世代 (朝日新書)
税と公助 置き去りの将来世代
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
「次世代に負担を先送りしない」という政治の決意は空手形なのか。自助や共助では手が届かないところに、公助はきちんとあるのか。持続可能な社会のあり方を、将来世代の「お金」から考える。竹中平蔵らのインタビューも収録。【「TRC MARC」の商品解説】
最長政権後も続く「高成長頼み」の限界は明らかだ。税・予算・社会保障、公助の土台の姿は?「次世代に負担を先送りしない」という長年の政治の決意は空手形なのか。コロナ禍で発行が増えた国債は、中央銀行が買い入れを続けた。低金利なので借金倒れはしていないが、いつまでもその状況が続く保証はなく、「インフレは来ない」とも断言できない。金利が急上昇すれば利息はあっという間にふくらみ、使えるお金は限られる。子育てや医療、介護の仕組みは生きていくうえで欠かせないからこそ、この先もずっと、誰もが安心して使えるものであってほしい。自助や共助では手が届かないところに、公助はきちんとあるのか?持続可能な社会のあり方を将来世代の「お金」から考える。北海道知事・鈴木直道さん、日本総合研究所理事長・翁百合さん、元経済財政相・竹中平蔵さん、元首相・野田佳彦さんのインタビュー「私の『公助』論」収録。【商品解説】
著者紹介
伊藤 裕香子
- 略歴
- 〈伊藤裕香子〉東京都出身。上智大学卒業。朝日新聞記者。東京本社経済部長。著書に「消費税日記」がある。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
将来世代に思いを寄せることの難しさを問う
2021/12/09 19:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は新聞記者として、税財政や経済政策を中心に取材してきたことを基に展開されている。
そのため、自助、共助、公助を政治家がどう扱ってきたのか、消費税導入から税率アップの経過、アベノミクスはどうなったのか、コロナ感染拡大で政治はどう立ち向かったのか、あるいは立ち向かえなかったのか等々の経過が、記者から見たことが分かりやすく書かれている。政治家の公約とは何かも問うている。
第4章で、時代にみる税として、少子高齢社会の進展で社会保障費の増嵩、消費税や震災復興税を取り上げている。ここでは、税体系をトータルで触れていないのは、税制の専門家ではないためであろうか。税と納税者との基本的な関係で止めている。
通読して、どうしても政権批判の部分が出てくるが、政治権力はいかなる思想に立っても、腐敗するものであり、長期であればなおさらである。記者が監視する立場からアプローチするのは当然であるが、さらに読者が多面的に考えるためのテーマを提供してもらえないかという感もある。
最後に、北海道の鈴木知事、日本総合研究所翁理事長、慶応義塾大学竹中平蔵名誉教授及び野田佳彦元首相にインタビューを行い、それぞれの立場でご意見を伺っている。短いためか、さらに具体的なことが必要ではないかという点はあるが、やはり、多様な立場からの考えを見るという意味で必要なところである。