をんごく
著者 北沢陶(著者)
嫁さんは、死んでもまだこの世にうろついているんだよ――大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け入れられずにいた。未練から巫女に降霊を頼んだがうまくいかず...
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商品説明
嫁さんは、死んでもまだこの世にうろついているんだよ――大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け入れられずにいた。未練から巫女に降霊を頼んだがうまくいかず、「奥さんは普通の霊とは違う」と警告を受ける。巫女の懸念は現実となり、壮一郎のもとに倭子が現われるが、その声や気配は歪なものであった。倭子の霊について探る壮一郎は、顔のない存在「エリマキ」と出会う。エリマキは死を自覚していない霊を喰って生きていると言い、倭子の霊を狙うが、大勢の“何か”に阻まれてしまう。壮一郎とエリマキは怪現象の謎を追ううち、忌まわしい事実に直面する――。家に、死んだはずの妻がいる。この世に留めるのは、未練か、呪いか。選考委員満場一致、大絶賛!第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞 史上初の三冠受賞作!
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雰囲気が好きでした
2023/12/11 21:44
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハル - この投稿者のレビュー一覧を見る
怖いのは苦手なので関わらない人生でしたが、大賞を受賞されたとあり、買ってみました。
ホラーな上に関西弁、大阪の地理、時代設定が昔で想像しにくいかなど読み進められるか心配しましたが、読みやすく夢中になって3日ほどで駆け抜けてしまいました。
おどろおどろしい得体の知れない何かがただ襲ってくる感じかと思ったら、何が起こっているのか謎を解き明かしていく感じでした。ダークファンタジー調のミステリーのような。
大正時代を知りたくなりました。
色気のあるホラー
2024/04/01 22:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
関東大震災頃が舞台。大店の息子が亡くなった妻の霊降ろしを依頼したことがきっかけに、死んだことに気が付いていない霊たちを知ることに。
忘れてはいけないと思っていること、コロナ禍で気が付いたことや考えさせられたことなどなど。
中でも、早坂暁さんの『生きたくば蝉のように鳴け・・・』は深く感動しました。原爆投下直後の広島で見た絶望的な景色も、その中で感じた絶望と生命の力、もう二度と戦争を起こしてはいけない気持ちが伝わってくる。