またふたたびの道・砧をうつ女
著者 李 恢成
日本の敗戦による、サハリンからの辛うじての帰国。劇変する状況、分断された祖国、一家離散の家族の悲劇。群像新人賞受賞の出世作「またふたたびの道」および、母を描く感動の名作で...
またふたたびの道・砧をうつ女
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商品説明
日本の敗戦による、サハリンからの辛うじての帰国。劇変する状況、分断された祖国、一家離散の家族の悲劇。群像新人賞受賞の出世作「またふたたびの道」および、母を描く感動の名作で芥川賞受賞作「砧をうつ女」、父を描く「人面の大岩」。インターナショナルな視座から時代に正面し、たじろがぬ、常に真摯に力走する、在日作家・李恢成の初期秀作群。
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樺太から朝鮮への遠い道
2021/03/24 22:22
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
偶然にも少し前まで読んでいたサハリンを列車で旅する紀行文「サガレン」に続いて、樺太が重要な意味を持つ本を読んでしまった。作者の李恢成氏は樺太生まれでここに収められている3つの小説は樺太で暮らしていた家族の物語だ、「またふたたび・・・」は主人公の義母(北朝鮮に帰国しようとする)、「砧をうつ女」は実母、「人間の大岩」は父との関りを中心に描写されている。作者の作品を読むのは数十年前に読んだ「伽揶子のために」以来だ、小栗監督で映画化された作品だけど、内容はほとんど忘れてしまっていたが、本棚にあったもう紙がまっ茶色になっている文庫本を探し出して読んでみると、やはり樺太で生まれ育った人たちが登場していた。樺太から朝鮮へ帰国するには4つの海峡(宗谷・津軽・関門・朝鮮)を超えなくてはならないんだなと愕然とした