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投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み進めるのがもったいないと思うくらい、面白かった!一筋縄ではいかない女同士の駆け引きに、ハラハラし通しでした。小説は綺麗に終わりますが、その後、どうなるのかも気になるくらいのめり込みました。
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
文庫800ページ描き下ろし。
主人公の考え方がはっきりしてて、行動もそれに沿った形で、
読んでてとても気持ちが良かった。
最後の、更にその後も気になるけど、あえて書かなくてもいいかな。
いい意味で裏切られました
2025/02/01 16:18
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投稿者:ミステリー好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
横溝作品のような本格推理小説だと想像して読み始めたのですが、いい意味で裏切られました。
まるで山崎豊子作品のような重厚な物語でした。明治の終わり頃から大正にかけての話。800頁近いボリュームで読み応えがありました。
最後の4行を読み終えた瞬間、気づかぬうちに目に涙を浮かべてました。
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帯文の「『華麗なる一族』×『細雪』×云々」から入ったら、若しくは戸惑うかも知れない。同じ山崎豊子作品なら、「女系家族」のような…。
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800ページの長編なのに、読み終わる時に「えっ、もう終わってしまうの?」と思ってしまった。
次のステージに進んだかな子をもう少し見ていたかった。
読書時間がなく、日にちがかかってしまったけれど、ページを開くたびに、すぐに世界観に入っていけた。
地元ということもあり、いろいろな景色を思い浮かべることができたのもわかりやすくてよかったのだと思う。
主人公はお涙頂戴の可哀想な子供でもなければ、サクセスストーリーを築き上げた偉人とも違う。
どちらかと言うとサバイバーと呼ぶのが相応しいと思う。
己の持つものは知力と才覚のみ、あらゆる情報に耳をすまし、巨大なスエに挑んでいく。
もちろん可愛げのカケラもない子供だったが、張り詰めた毎日にも、少しは心の触れ合えるお相手がいたことには、ほっとできた。
かな子は気づいていたのだろうか、西原への想いに。
どうにも気になる人物だったが、結局悲しい別れだった。
時代的にラストは戦争や災害に寄るのかと想像していたが、それなりに収まった。
ミステリーの答え合わせは、ちょっと意外な人物で、私の想像とは違っていた。
あちこちに伏線はあったのに、回収するより、ストーリーに気持ちが持っていかれていた。
本当に読み応えがあり、世界観にどっぷり浸かれたのは、楽しかった。
読み終わるのが惜しくて、かな子の第ニ章を是非見てみたいと思った。
第二次世界大戦後の檜垣澤家は、どうなったのか‥続編を切に願う。
2024/10/19 10:14
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ブク友の皆さま新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
この作品も昨年の話題書でした。
読売新聞の書評欄でみつけて読んでみたいと思いました。
時は大正時代。
横濱にある貿易商の檜垣澤商店は、当主たる婿の檜垣澤要吉ではなく大奥様たるスエによって大会社にまで育てあげられた会社でした。
そしてスエの子どもは長女の花と次女の初。跡継ぎのの花も婿養子の辰市を得て、その子供も郁乃、珠代、雪江の三姉妹。
そして主人公は要吉が外に作った子どもの高木かな子です。
かな子は母のひさの死後スエによって檜垣澤家に引き取られますが、かな子は利発で子どもの頃からとある野望を抱いています。
かな子がどんな風に、家というひとつの社会に立ち向かい成功をつかむことができるのかという物語です。
790ページありました。
最近読んだ本では一番長編でした。
年をまたいで読みました。
帯に
『細雪』×『華麗なる一族』×殺人事件
富と権力の館に拾われた娘が抱いた野望とはー
とあります。
私は読む前に期待値が上がり過ぎていたため、かな子の生き方はそこまで凄いとは思わなかったです。
でも、殺人事件の犯人は誰かという謎や、一族の出生の秘密や脇のキャラクターの面白さはありました。
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舞台が横浜で個人的によく知っている場所など情景がわかりやすく面白かったです。時代やお国は違えど韓国ドラマのようでもありました笑
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本格物のミステリからと思って読んだら、内容は違っていた。明治大正を舞台にした重厚な純文学のような作品。しっかりと調べて書かれているようで読み応えがある。一応、事件も起こり、謎解きもある。
期待した内容と違っていたので私の星は低いが、好きな人はハマってしまう魅力があると思う。歴史小説なのに文章は非常に読みやすかった。
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これは凄い。
明治から大正時代を舞台に、娘婿の不審な死から始まる檜垣澤家の女性たちの陰謀と策略の数々。
それに負けじと自身も策略を練りつつ、檜垣澤要吉の娘として、妾の子であろうとも正当な取り分をつかみ取ろうとするかな子。
当時の時代背景も絡む中、様々な謎が徐々に
明らかになっていく過程がとても面白かった!
かな子の強かさにエールと喝采を送りたくなる。
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女系一族ものでミステリー。
700ページを超える大作でありながら、長さを感じさせない。
華麗な服装、陰湿な人間模様、謎の人物、肝の座った女たち、腹の探り合い、先を見据え計算された行動、さまざまに張り巡らされた伏線、本音と打算、などなど、妾の娘として産まれたかな子の戦いに、大正という時代背景を織り込んで、グイグイ引っ張られる。もちろん現代との比較をしながら、多くのことも考えさせられる。
読書の楽しみを味わうことになる一冊。
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かな子のたまの少女っぽさがいいね
ラスボスと思ってた婆さんがあっさり亡くなったのは驚き
西原も
次巻が楽しみ
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挫折。
物語の展開は気になるところだが、この主人公の、良く言えばしたたかさ(悪く言えば性格の悪さ…)に共感できる場面が少なく、没入できませんでした。
靴に自ら湯呑みの破片を入れて怪我をするところで耐えられず離脱です。
そうまでしないと生き残れない時代と背景があったことを考えると、最初からなりふり構わず生きる主人公と思って読み進めればよかったのかもしれません。
少なくとも、小公女ではないかなぁ…。
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たくさん読んだことがあるわけではないのに、陰謀渦巻く富豪一族を舞台に事件が起こる物語に心惹かれるのはなんでだろう?雅やかで知らない世界の人間の欲望の行く末を覗いてみたいからだろうか?結局そんな小難しいことはどうでもよくなるくらいにはこの物語の世界にどっぷりとハマって読み終えた。
序章で分かることは、横濱の経済を支えるほどの貿易商となった檜垣澤商店。それを興した檜垣澤要吉は病床に臥しており、妻であるスヱが家と事業を取り仕切っている。要吉には妾の子であるかな子がおり、屋敷内でかな子が看病をしている。大奥様と呼ばれるスヱの長女花は奥様と呼ばれスヱに次ぐ才がある。花の夫辰市は婿養子になっており3人の娘がいる。スヱが取り仕切り花は娘で自由がきくが辰市は肩身が狭い。花には初という妹がおりかな子は苦手としている。ある時、かな子が初から逃れようと外に出た折に蔵から火が出ており、その中で辰市が死んでいるのが見つかる。
ここまでわずか30数ページ。残り700ページ少々でさらに色々な人物が出てきて、かな子と檜垣澤家の行く末を堪能することになる。明治維新以降の経済や大正時代の史実を踏まえて描かれており、商家や華族の暮らしと心の内がたっぷりと味わえる。序盤や中盤でなんとなく気になったことも思わぬ展開で明かされる。物語の終わりに不満はないが、まだまだこの先のことも読んでみたい気分になった。
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ものすごく好みで面白かった!読ませる物語が期待以上でページ数など気にならなく、読み終わるのが寂しく感じるほどだった。大正時代の横濱の富豪一族の中で妾腹の娘、かな子が幼少期から味方のいない世界で知恵を働かせながら一人戦う姿が強くて逞しい。だけどその中にもやっぱり弱さや揺れ動く様が見られ一緒に一喜一憂した。この時代の人々の生活や歴史、お家騒動なども勉強になるし楽しめる。終盤の伏線回収で明かされた真実に驚いた…恐ろしい。スペイン風邪の猛威も震災の悲惨さも全ての別れも悲しい。夢中になっての読書で本当に楽しかった。
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明治時代の話で妾の子が成り上がっていくお話!
堅苦しいイメージだったが読み始めたらドンドンのめり込んでいく傑作小説。約800ページがあっと言う間!
ミステリー等色々な要素も取り込んだ作品でオススメです!!