紙の本
現実そのまんま
2018/05/19 23:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間関係は難しいし、コワイ。
反面、救われることも。
ブータンの歌 のような読後に暖かくなれる話は、明日への活力となります。
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【敵か味方か? 怖くて温かくて切ない人気女性作家短編小説集】人気女性作家が競作した豪華短編集。衝撃のラスト、細やかな心理描写……名手が繰り出す短編小説の醍醐味をぜひご堪能ください。
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わかる思いもあり、理解しがたい執着もありのアンソロジー。
千早茜「卵の殻」が印象に残った。学校などの同じ環境にいる時代を終えると、それぞれに道が分かれるのは当たり前だ。働くなり子育てするなり、恋愛だってするなりしないなり、するにしても形はいろいろ。それをなんとか同じ状態に持っていこうとする遼子の気持ち、共感はしないけど分かるなぁと思った。遼子のように、意識的にそういう方向へ持っていこうとしないと、自然、仲間は減っていくものだし・・・新しく作るのには時間も労力もいるし。
森絵都「獣の夜」もおもしろかった。最初のうちはそれでいいの?と「待っている」人たちのことが気になってやきもきしたけど、だんだん「いや、いま目の前にいる人の方がだいじじゃん?」と思えるようになって・・・。
ネイチャーのままに生きるべしと言い、自制心なんて百害あって一利なしと吠え、Why not?とほほえむ美也に、すっかり魅了されてしまった。
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女性作家8人による、「女ともだち」がテーマのアンソロジー。
うむむむ、女の友情はもろいというけれど、こんなにすごぉ〜く気持ち悪くて、べとっとするものばかりだろうか…
相手と『同じ』を競うような構図が、いくつもの作品に…あー、たしかに、『おそろい』スキだよなぁ…トイレ一緒に行ったりしてるよなぁ…
いやはや。下手なホラーより怖い。
どれも面白かった。
その中で、「ブータンの歌」は、くすっと笑えて、阿川佐和子さんらしい軽やかさだった。
「ラインのふたり」嶋津輝さんは初読。ちょっと山本文緒さんのような奇妙な迫力。
他の作品も読んでみたい。
「獣の夜」森絵都さん、爽やかな作品しか読んだことがなかったので、ジビエを貪り喰らいながらテンションが上がっていく女二人のパワーに圧倒された。痛快。
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COPY 村山由佳 そっちかー!
ト・モ・ダ・チ 坂井希久子 怖い。侵食系電波
卵の殻 千早茜 ある。こういうのある。
水底の星 大崎梢 朋美に幸せを。
こっちを向いて。 額賀澪 駒木さんズルない?
ブータンの歌 阿川佐和子 ブータンの押しに引く。
ラインのふたり 嶋津輝 小気味いい
獣の夜 森絵都 泰介とカトマリ爆せろ!
読み始めの話で胸がざりざりして中々読めなかったけど全体的に長くもなく短過ぎずで読み始めるとサクサク。
しかし女関係のことばかりなのでもたれるー。うおーってなったりしょぼんとなったり感情が忙しくて疲れた。
個人的に楽しく読めたのは獣の夜。
サプライズを企てたカトマリ達サークルの人らの本心がよく分からんけど、泰介も近いとこに手出し過ぎだしカトマリも意味不。ジビエ食べたくなるし異国のイケメンにも会いたくなる。
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●COPY/村山由佳
●ト・モ・ダ・チ/坂井希久子
●卵の殻/千早茜
●水底の星/大崎梢
●こっちを向いて。/額賀澪
●ブータンの歌/阿川佐和子
●ラインのふたり/嶋津輝
●獣の夜/森絵都
はじめの3作は、「これってホラーアンソロジーだっけ?」と思わせるお話。
個人的には額賀澪と森絵都が特におもしろかった。
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「COPY」村山由佳/「ト・モ・ダ・チ」坂井希久子/「卵の殻」千早茜/「水底の星」大崎梢/「こっちを向いて。」額賀澪/「ブータンの歌」阿川佐和子/「ラインのふたり」嶋津輝/「獣の夜」森絵都
村山由佳、森絵都、以外は初読み作家さん。
「彼女」は敵か味方か、微妙であやうい女性同士の関係。
・坂井希久子「ト・モ・ダ・チ」
社会人になって3ヶ月目の早苗、先輩職員とも上手くやっているように見えたのだが・・。最高、ダントツで面白かった。
・村山由佳「COPY」
大学生の話。よくある展開なのだが、すっかり騙された。
・嶋津輝「ラインのふたり」
ラインとはは工場のベルトコンベアに製品や部品が流れてくるライン作業のこと。小気味良い話。読後感も良かった。
(図書館)
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全体的に「女ってコワイ、友情って一歩間違えると執着なのか…?」というオチが多い短編集ですが、そんな中だからこそ、阿川佐和子・森絵都の二編の友情が引き立ちました。
特に森絵都の短編は、話の転がり方がぶっ飛んでいるし登場人物がいろんな意味でユルすぎるのですが、そんなめちゃくちゃな中から描かれる女の友情が不思議で元気づけられました。
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まぁあれだね~。
女ともだちはめんどくさくてややこしくて、恐ろしくて。
でもラストの「獣の夜」はよかったなぁ。
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昔から変わらない関係、変わっていってしまう関係‥‥‥スカッとするような友情、今にも崩れてしまいそうな友情…‥女同士の微妙な距離感がうまく書かれていてる。たしかに年取るにつれ友達作りは難しくなっていく。分かる分かる、あったあった、そんな気持ちを思い出させてくれる一冊。
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【収録作品】「COPY」 村山由佳/「ト・モ・ダ・チ」 坂井希久子/「卵の殻」 千早茜/「水底の星」 大崎梢/「こっちを向いて。」 額賀澪/「ブータンの歌」 阿川佐和子/「ラインのふたり」 嶋津輝/「獣の夜」 森絵都
本音に共感できる部分があり、解放感を感じる。
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とても面白かった!
SNSがただ”SNS”って出てくるものは読んでたけど、こんな風にfacebook、instagram,LINEって固有名詞で書いてくれると一気に身近に感じた。SNSって書かれるとどんなやつかなって考えなきゃいけなくなるから、フィクション感が増しちゃうんだよね。
↓以下ネタバレあり
●COPY
facebookを作ったのは玲なのかーなのか。
これが気になる。
読んですぐは話の流れで玲なのかなって思ったんだけど、便乗してしおりを貶めたりするタイプなのかなって疑問が抜けなくて。
部屋の写真はあったとしても、Facebookであげるような部屋の写真と、好きな人の部屋を隠し撮りした写真って、ちょっと違う気がするんだよね。
Facebookであげるなら、観葉植物とか並べた窓辺だったり、かわいくまとめたキッチンだったり。
好きなひとの部屋を隠し撮りするなら、思い出の写真を並べたコーナーだったりハンガーのコートだったり。
ああでもいま書いてて気づいたけど、思い出の写真コーナーで思い出話に繋げて暴露すればいいのか。いけたな。
「太陽がいっぱい」と「リプリー」を見なきゃわかんないかな。
短編だけど、すごく気になった一編。
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+++
村山由佳、坂井希久子、千早茜、大崎梢、額賀澪、阿川佐和子、嶋津輝、森絵都――
当代きっての人気女性作家8人が「女ともだち」をテーマに豪華競作!
「彼女」は敵か味方か……微妙であやうい女性同士の関係を、小説の名手たちが
描きだす逸品ぞろいの短編小説アンソロジー。
コワくて切なくて愛しい物語の世界を、ぜひご堪能ください。
+++
どの物語も、必ずうなずける要素があって、興味深かった。女性なら、おそらく誰しも身に覚えがあるだろうし、男性なら、身近な女性のふるまいの謎が少しだけ解けるかもしれない。だが、立場や年齢、生い立ちが違っても、女ともだちのつながり方の絶妙さは、男性には一生判らないだろう。八篇すべて、どれもが満足できる一冊である。
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有名作家さんたちのアンソロジーということでかなり期待度高めで読み始めたけど、女特有の面倒くささが際立って食傷気味に。短編なので食あたりになってしまうのかと思うほどに短いスパンで嫌な気分に何度も突き落とされて。
と思ったら最後の3作で救われたかな。
女ともだち。いなきゃ寂しくて、男の人とでは拭えない傷もわかり合えたりするけれど、ちょったしたことで亀裂も入ったり、おなかの中では何を考えているかわからなかったり。
複雑だなぁ。
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*村山由佳、坂井希久子、千早茜、大崎梢、額賀澪、阿川佐和子、嶋津輝、森絵都―当代きっての人気女性作家8人が「女ともだち」をテーマに豪華競作!「彼女」は敵か味方か…微妙であやうい女性同士の関係を、小説の名手たちが描きだす逸品ぞろいの短編小説集。コワくてせつなくて愛しい物語の世界をぜひご堪能ください*
前半は女同士の執着や束縛が続くありがちな展開でしたが、後半は力量のある作家さんの本領発揮で、一味違う物語を堪能しました。
特に気に入ったのは、森絵都さんの「獣の夜」。最初はハラハラしたものの、パプリカで大笑い出来る、いつでもあの頃に戻っていける、これこそが女の友情の真骨頂ですね。でも、これはひと歳取らないとわからないかも。型に嵌らず反旗を翻す二人がカッコよくて、痛快な物語。