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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/01/20
- 出版社: ダイヤモンド社
- サイズ:19cm/319p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-478-10916-8
読割 50
紙の本
タイム・スリップ芥川賞 「文学って、なんのため?」と思う人のための日本文学入門
著者 菊池 良 (著)
100年近く続いている純文学の新人賞「芥川賞」。その歴史とは? ある少年と文学好きな科学者の博士がタイム・マシンに乗って芥川賞の各時代をめぐり、その時代の受賞者や作品など...
タイム・スリップ芥川賞 「文学って、なんのため?」と思う人のための日本文学入門
タイム・スリップ芥川賞―――「文学って、なんのため?」と思う人のための日本文学入門
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商品説明
100年近く続いている純文学の新人賞「芥川賞」。その歴史とは? ある少年と文学好きな科学者の博士がタイム・マシンに乗って芥川賞の各時代をめぐり、その時代の受賞者や作品などを会話形式で紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
小説を読まずにわかる日本文学入門。
芥川賞は、「戦後日本人の歴史」そのものだった。
前代未聞の「文学エンターテインメント」!!
たとえばマーケティングや経営戦略の入門書に、「とにかく原典を読んでください」というものは少ないでしょう。しかし、「文学の入門書」だけは「とにかく読みましょう」というものが多い。そりゃそうです。文学は、読まないとわからない。体験しないとわからない。でも、それが文学好きと文学嫌いとの断絶を助長している側面があるのではないでしょうか。
本書は、1冊も小説を読んだことのない少年が、文学好きな科学者と一緒にタイム・マシンに乗って、歴代芥川賞受賞作家に会いに行く設定のストーリー形式で進みます。
主人公は、作品が生まれる瞬間や作者のその後に「実際に立ち会い」、文学への理解を深めていきます。そして、芥川賞とその時代背景にある日本の高度経済成長、民主主義、政治の変遷、都市と辺境、日米関係、ポップカルチャーやインターネットの台頭などを同時に振り返ります。
文学の意義やおもしろさ、日本の戦後史と芥川賞の関係、そして「人間と文学」の関係まで明らかにする「教養としてのエンタメ文学」です。【商品解説】
目次
- プロローグ 博士の家にて
- 第一章 石原慎太郎と太陽の季節
- 1956年 東京
著者紹介
菊池 良
- 略歴
- 〈菊池良〉1987年生まれ。著書に「もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら」「芥川賞ぜんぶ読む」など。
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紙の本
表紙はまんがチックだが、結構深い文学案内
2022/04/06 15:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
芥川賞といえば、小説は読まないという人でも(多分)知っている文学賞だ。
その歴史は古く、1935年に第1回の受賞作が発表され(この時の受賞作は石川達三の『蒼氓』)、2022年になって第166回を数えるまでになっている。(この時の受賞作は砂川文次の『ブラックボックス』)
若い人の読書離れがいわれる中、歴史ある文学賞だとはいえ、その受賞作がどれだけのインパクトをもって読まれているか、なかなか判断が難しい。
この本の副題にあるように、「文学ってなんのため?と思う人」は(多分)若い人に多いのだろう、そういう若い人向けに、とても読みやすい形式、文学好きの科学者が作ったタイムマシンに乗って博士と仲のいい少年がその時々の芥川賞の現場を対話しながら時間旅行する、になっている。
とはいっても、すでに166回もある受賞作のすべてを網羅することはできないので、文学的に意味のある作品が選ばれている。
石原慎太郎の『太陽の季節』を筆頭に、大江健三郎、中上健次、村上龍、池田満寿夫、赤瀬川原平、平野啓一郎、綿矢りさ、金原ひとみ、又吉直樹、といった名前が続く。
そうなると、あの作品がない、あの作者がいないと当然なるだろうが、我慢するしかない。(個人的には三浦哲郎と庄司薫はいれて欲しかった)
それほどに、芥川賞の歴史が長く、その受賞作は多岐にわたっているということだ。
若者向けの読み物だが、案外に奥は深い。
表紙の装丁に惑わされない方がいい。
電子書籍
二人の会話形式
2022/07/22 07:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
芥川賞の歴史を古い作品から最近のものまで、詳しくではないのですが、コレ一冊読めば、把握で来ます。その詳しくはない……というのが、全体を一冊で見通せる良い点なのでしょうけど、自分の興味ある作家について書いてない人が多いのは、仕方ないかな