- 販売開始日: 2013/11/29
- 出版社: 白水社
- ISBN:978-4-560-02575-8
エセー2
著者 著:ミシェル・ド・モンテーニュ , 訳:宮下志朗
知識人の教養書として、古くから読みつがれてきた名著、待望の新訳! 第2巻には、「友情について」「孤独について」「ことばの空しさについて」「年齢について」など32編を収録。
エセー2
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
エセーとの 長い旅は続く
2007/12/06 12:34
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る
エセーの新訳を 一巻に引き続いて 二巻を読んでいるところだ。
読むにあたって 各章ごとに 読後 自分のブログに感想文を書いてみることにした。この作業は それなりに手間とエネルギーが掛る。但し それだけに 読み込み方も より深くなる気がする。段々嵌まってきた自分に気がついたところである。
ゆっくり読んでいると モンテーニュという方が いかに 自分の知性と人間の知性に健全な疑問を持ちながら 人生を処して来たかが目の前に浮かび上がって来た所だ。
書かれたのは四百年前である。そうとは思えない位、彼の言葉は 僕に突き刺さってくる。彼の書き方が 優雅であるので 気が付きにくいが 彼の言葉は 非常に鋭い刃先を持っている。それが 四百年の時空を超えて 突き刺さってくるわけだ。
小林秀雄は かつて徒然草とエセーを比較して 徒然草を「エセーをより簡潔にしたもの」と持ち上げた。
徒然草のファンである僕としては なんとなく嬉しい言葉であった。しかし エセーを読み込んで来ているうちに そんなに単純な話でもないなと思い初めて来たところだ。
エセーとの旅は まだまだ続く。エセー1のレビューにも書いたが ゆっくり読んでいる内に こちらも熟成できたら それが読書の醍醐味なのだと改めて思った。