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著者 柳瀬博一 著
カワセミが都心で増えている! 棲むのは東京屈指の高級住宅街。カワセミと人間の関係を「小流域思考」で解き明かす新都市論。
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カワセミ都市トーキョー【電子限定カラー版】
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評価内訳
2024/03/18 20:44
投稿元:
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<目次> 第1章 ようこそ、カワセミ都市トーキョーへ 第2章 カワセミとはどんな鳥か 第3章 東京カワセミ日記 第4章 「新しい野生」の一部としての「東京のカワセミ」 第5章 カワセミが住む街はなぜ「高級住宅街」なのか 第6章 「新しい野生」と「古い野生」がつながる <内容> 生物学の本なのかと思えば、第5章からは社会学的な要素が高まる不思議な本。『国道16号線』を書いた人と知れば、さもありなんと思うだろう。まあ、生き物好きなのはよくわかる。第3章ではひたすらカワセミの観察日記が続く(地名が隠されているのは、カワセミを守るため)。今の東京(新しいのでトーキョー)は、1970年代に自然破壊をし尽くした時代を経て、「新しい野生」が生まれつつある時代。人間が「環境破壊」をしてしまった後には、元の野生は戻らないと思い込んでいるが、自然は(カワセミを例に)そうは問屋が卸さないのだ。カワセミを例に挙げれば、自然湧水の谷頭があり、それなりの池とそれが流れ込む川があり、さらにコンクリートの擁壁でも、人や天敵の近寄りがたい形状であれば、彼らは帰ってきたのだ。田舎のカワセミとはちがい、さほど人間を恐れないニュータイプで。著者は、こうした「新しい野生」を人間が作る(守る?)ならば、世界に類を見ない新しい都会がトーキョーに生まれるかもしれないという。
2024/02/04 14:47
国道16号線に続き、わかりやすく興味の惹かれる都市論でした。外出する際、その土地の地形、地名を調べて、なるほどと勝手に納得する癖がつきました。 ちなみに、柳瀬先生のFacebookは非常に面白いので、フォローおすすめです。
2024/02/10 11:44
私もコロナ禍のなか、野鳥の写真を撮るようになりました。住宅街の近くの公園の池の周りにカワセミがいることに気づき、カワセミの写真を撮るのが楽しみになりました。 この本を読んで、カワセミの生態や「幻の鳥」になった過去の歴史、近くにいて写真を撮らせてくれる「新しい野生」を獲得した現在の都心のカワセミについて知ることができました。そしてますます、カワセミに出会うのが楽しみになりました。
2024/03/25 15:10
姿を消していた東京都心のカワセミが再び戻ってきて繁殖しているのを自身の観察により明らかにしている。東京中を自転車で駆け廻っての観察記録はコロナ禍を感じさせず生き生きとして発見の喜びに満ちている。著者の結論はカワセミが暮らすのは武蔵野台地の崖に沿った「小流域源流」とカワセミ生息地を一致しており、そこは東京の高級住宅地に近く人もカワセミも住みやすい場所だとしている。前著「国道16号線」でも小流域源流の話がでてきたがピンとこなかった。この本の主張は納得できる。
2024/03/03 08:40
カワセミ都市トーキョー:生きのだらけの都心 コンクリートジャングル 小さな川の源流 都心≒小流域の集合体 カワセミとは:宝石より美しい 公害→幻の鳥 神田川・東京の自然破壊史 東京カワセミ日記 新しい野生の一部・東京のカワセミ─餌は外来生物 巣はコンクリート水抜き穴 高級住宅街ー古い野生:小流域源流の谷 住宅街リスト バイオフィリア 渋谷川 明治神宮・竹下通 麻布・天現寺 新しい野生と古い野生:コロナ→環世界にカワセミ 都市河川の変遷 都市と自然対立せず 皇居の存在 新しく豊かな生態系 まちづくりの先生
2024/03/25 20:50
今の東京のいたるところにこんなにいるなんてひょっとしたらこっちより多いのでは シティーボーイシティーガールな適応動物たち。タクマシイです 寸劇仕立てのカワセミ親子観察も楽しい 餌もほぼ外来種なんですねぇ でも人間に合わせなきゃならない動物たちの事思うと申し訳ない
2024/03/22 03:51
私の居住地でも、カワセミを見かけます。 生活排水を流す市街地の、清流とは遠い川に営巣しているようで、不思議な気持ちを抱いていましたが、どうやら、東京にもいるようですね。 2024年3月21日の聖教新聞に著者の投稿記事が掲載されていますが、それによると、巣穴はコンクリート壁の水抜き穴を利用しているようです。 著者、柳瀬博一さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。 ---引用開始 柳瀬 博一(やなせ ひろいち、1964年 - )は、日本の編集者、作家、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授(メディア論)。 ---引用終了 で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 鮮やかな色合いと独特のフォルムで老若男女から人気の野鳥カワセミ。「清流の鳥」というイメージが強く、戦後の公害や水質汚染で東京から姿を消していたが、近年では23区部で子育てしているという。しかも暮らすのは東京屈指の高級住宅街の数々──。カワセミは世界屈指の人工都市トーキョーにどう適応し増えているのか? カギは、ヒトもカワセミも大好きな地形「小流域源流」。“青い鳥”が住む街は、なぜ人間も暮らしやすいのか。ベストセラー『国道16号線』著者による新たな都市論。 ---引用終了
2024/03/31 21:10
とても面白い。 都市のあり様をカワセミの生態という切り口で表現した一冊。 筆者の実に地道で弛まないカワセミの観察録に始まり、都市と自然の生態の差異を説き、人とカワセミの街に対する美意識(ここに住みたい!という思い)の親和性に至り、「カワセミが住みたいと思う街を造ることが人にとっても住み良い環境になる」という結論。 とてもユニークで、なんとなくタモリさんを彷彿とさせるマニアックさが、とても面白かったです。 環境保全の観点から、具体的な地名は伏せられていますが、なんとなくあの辺というのは分かる。 多分その近郊に住んでいらっしゃる方にとっては、更に面白い一冊になるのだと思います。
2024/04/14 20:32
清流に棲むカワセミがなぜか都心に適応。生息域と高級住宅街の重なりから考察する画期的な都市論。 オオタカ、ハヤブサ同様にカワセミも都心の環境に適応している。 コロナ禍で遠出のできない環境を逆手にとって筆者が足で稼いだ力作。
2024/05/01 16:40
皇居恐るべし。明治神宮クラスの大きさがあるといろいろ違いそう。川の名を伏せてるけど、リスト付き地図見たらわかるよ。でも、わかる人ならわかっていいと思ったのかもしれないと思いなおす。 ハクビシンでもなく、狸でもオニヤンマでもクワガタでもなく、カワセミというのがキモかも。やっぱこの人上手い。
2024/11/08 23:21
カワセミ都市トーキョー 「幻の鳥」はなぜ高級住宅街で暮らすのか 著者:柳瀬博一 発行:2024年1月15日 平凡社新書 故・西田敏行氏が演じた池中玄太の影響が大きいかもしれない。カワセミは渓流にしか住んでいないと思いがち。僕もそう思っていたが、20年ほど前に鳥類研究家と暫く仕事をしているなかで、カワセミなんか都会にいます、大阪の淀川にもいくらでもいますよ、と教えられて驚いた。残念ながらまだ大阪で見たことはないが、この本には東京都内(23区)で観察できるカワセミが写真つきで紹介されている。本当に東京23区にいるの?カワセミが生きられる環境があるの?と思うが、著者によると環境として「古い野生」と「新しい野生」があり、我々がイメージするカワセミの生態は前者にあり、都心に近いところに棲息するカワセミは後者にいるという。後者「新しい野生」とは、本書だと都市河川ということになる。 コンクリート護岸の都市河川にカワセミ?巣はどこにつくるの?と疑問はつきないが、本書を読むと意外にもシンプルな回答が返ってくる。何年かの観察の末、新しい野生で生きるための条件を整理している。なお、著者は生物学者でも鳥の専門家でもない。慶應大学の経済学部を卒業し、記者や編集などをし、現在は東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。ただただカワセミに惹かれた一人であり、プロの写真家でもないのに撮影が難しいカワセミの写真をたくさん掲載している。残念ながら巻頭以外は白黒ばかり。新書形式より写真集で読みたかったと思うが、著者にしてみれば、プロの写真家でもあるまいし、それは憚られたのであろう。 地球上の大地は、ほとんどが「流域」という地形で区分される。降った雨が川へ流れ込むエリア。東京の地形は、小さな流域=小流域がフラクタル(部分が全体と相似形である状態)に並んだ流域地形の集合体だと著者は言う。そして、東京には石器時代からそれが守られているところがあるらしい。 カワセミは、元々こうした小流域に棲息していた。しかし、河川の汚染により、いったんは姿を消した。東京の川の水質が改善してくるのは1980年代からだが、本格的に川に近づけるようになるほど良くなったのは1990年代、そして2000年代。ジョギングするなど、人が川に近づいた時にカワセミも帰ってきた。だが、そこは昔の川とは違う。コンクリート護岸があり、外来種の生き物が生きる都市河川。人が集まるところにカワセミも来る、というのが著者の最大の仮説的結論であるように読める。 もともとカワセミが居たのは、大名屋敷が建てられた台地の小流域。人が最も好んだ場所でもある。ここは「古い野生」。サブタイトル「なぜ高級住宅街に暮らすのか」が見えてくる。 明治維新以降、小流域源流部を占有した大名屋敷の多くは、皇族や貴族、明治の元勲や財界人の手に渡った。あるいは大学の敷地に。そして、敷地内の湧水と緑と古い野生は維持された。 第二次大戦語、財閥解体や貴族制度の廃止、皇族資産払い下げなどがあり、存続が危ぶまれたが、多くが公園や庭園、美術館や博物館、記念館���どになった。ホテルなど宿泊施設も。姿を変えたが、湧水と緑のかたちが残されているところもある。そして、そのまわり、都心の高台は、多くが高級住宅街になった。 そこから続く川の先は、水質悪化、さらには河川改修、都市河川化により、いったんはリセットされたものの、水質浄化とともに都市河川、すなわち「新しい野生」にカワセミが戻ってきた。こういう理屈である。 「古い野生」として残った小流域源流として、代表的なのが皇居。そして、赤坂御所、白金自然教育園だという。源流なので、当然、湧水があり、池がある。これが保たれたために、そこからつながる都市河川へとカワセミが戻ることになった。なお、皇居などは1980年代からカワセミが戻ってきたという。そして、90年代、2000年代になり、そこから都市河川エリアへと棲息範囲を広げたのだろう。 では、都市河川のどこに巣を作るか。護岸の法面(斜面)につけられた水抜き穴である。コンクリート護岸は表面だけで、なかは土であり、水が出てくる可能性があるため、一定のエリアごとに水抜きのパイプが埋め込んであるが、あの穴である。なかで営巣していることを著者は観察により気が付いた。 著者は2021年春から2023年に至る2年半にわたり、カワセミ観察を行った。そのルポが本書のある意味でのメイン部分であり、ボリュームも最もさいている。A川、B川、C川という名称でしか紹介されていないので、どの川なのか分からずイメージが膨らまないが、とくにC川などは都心に近い感じである。オスとメスが巣を探し(巣にできる水抜き穴を探し)、そこで暮らす。交代で餌をとりに行く。誰かが放流したシナヌマエビなど外来種が多い。メスのお腹が大きくなってくる。産卵し、20日で孵化をし、23日でヒナは巣立ちをするとのこと。最初は父親と母親がヒナのために餌をとってくるが、段々と鍛えられてヒナが自ら餌をとるようになる。もちろん、水の中にダイブする。そんな一家をいくつも観察する著者。 面白いのは、生物学者ヤーコブ・フォン・ユクスキュルが唱えた概念「環世界」というのを持ち出していること。あらゆる生物に客観的世界は存在せず、それぞれの生物固有のセンサーがとらえる空間と時間のみが、それぞれの生物の主観的な世界である、という概念だそうである。 著者がカワセミにハマったのは、2021年春。生き物大好きな著者の環世界にカワセミは存在していた。でも、東京では見なかった。なぜなら、「東京のカワセミ」が著者の環世界に存在しなかったからだと分析する。カワセミは当然いたはずだし、著者は別の川ではカワセミを何度も見ている。ところが、東京のカワセミとして意識でき、環世界に入ってくると、これは事情が違ってくる。だからハマった。では、なぜ2021年春にそうなったのか。皮肉なことに、それはコロナ禍により大学の仕事がリモート中心になり、散歩をするようになったのがきっかけであるという。
2024/11/15 16:55
現在の東京、コンクリートに固められた川でカワセミが暮らしているという事実に驚く人が多いのではないだろうか。それだけでもこの本の価値はあると言える。ただ、同じ事を繰り返して書いていることや、どう受け取ればいいのか迷ってしまう観察日記など、正直惜しいなと思う点もあった。構成・推敲の上ですべてカラー写真にしたらとても良い本になるのではないかなぁ。あ、高くなっちゃうか。
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