「じゃあ、●にますね」本文より。
2024/09/07 12:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やまだち - この投稿者のレビュー一覧を見る
かわいい手のひらサイズに、昭和レトロなデザインの表紙ですが内容はホラーです。
ネタバレがあります。
山奥にあるネットでも有名な心霊スポットの墓地『K霊園』。そこに大学生たちが軽いノリで肝試しをすることに。ところが、その肝試しに参加したメンバーのひとり、杏が翌日から連絡が取れなくなります。そしてその一カ月後、杏は見つかりますが・・・
肝試しに参加したメンバーひとりひとりに、「あの日」の肝試しに関することを話してもらうインタビュー形式のような構成。
途中、文字の色が変化する仕掛けや、同行者を惑わす叙述トリック、そしてラストで駄目押しするかのような【口に関するアンケート】。
こわー!!
【アンケート】には「創作怪談」とありますが、本編のオチに気付かなかった読者にそれを突きつけるギミックが面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
最初は一人一人ボイスレコーダーかなんかで怪談話をしてるのかなぁとおもっていたけど、最後のアンケートでそういうこと…!?!?ってもう一回読み返してしまった。
これ電子版で読んだから知らなかったけど実際の本はかなり小さいらしいです。めちゃくちゃ欲しい。
投稿元:
レビューを見る
何かの付録に付いてきそうな感じの本だったけど、本の大きさ、薄さに比べて、中身は濃かった。一度さらっと読んだだけでは?だったけど、アンケートを読んで、もう一度初めから読んで…と2巡3巡させてくる感じ。ありがとうございました。
「近畿地方のある場所について」に近い作り方だったのかな。。読み終わった後、あれこれ考えたがりの私には非常に合っていて、お迎えしてよかったと思ってます。
最初、全員で一緒に行ったのかと思ってたけど、二つのグループで別々に行ってたんだね。
アンケートの最後にある感じで録音されてたなら、席順バラバラだったのかな? 発言できそうな人から喋っていったのかな??
順当に考えたら、男女混合グループが先に出向いて、その後男子チームなのかなと思うけど、川瀬さんが見た女の人は杏さんのような気もするし。考えだしたら止まらなくなる(笑)
アンケートには、「台を蹴って…」とあったけど、私は穴を掘ったそばに座ってたんじゃないかと思ってます。穴の縁に座って、脚を穴の方に垂らしてブラブラさせながら喋ってた…。台、わざわざ持って行くの不自然じゃない? 荷物になるしね。で、その時になったら縁に立って、穴に飛び降りる… 書いてて怖くなってきた。。
そして、このデータはUSB保存されてた気がする。例の木の下で発見…とかとか。
タイトルと内容の関係とか、本文の色のこととかも気になるね。
小さいけど面白い本でした。ありがとうございました。
投稿元:
レビューを見る
口に関するアンケートだから、歯医者を連想してたけど、全くだった。 みんなで肝試し、自殺、真相を探るためのインタビュー?と思ってたが、どうやら違うらしい。 最後のアンケートで、ゾワっとした。 口は災いの元、、 8月の昼間に読まなくて逆に良かった。
投稿元:
レビューを見る
サクッと読める怖い話でした。
本のサイズはスマートフォンぐらいのサイズ感でした。(そういえば、アンケートにもスマートフォン出てきていましたね。)
本の裏表紙の黒い部分が白く掠れてる?箇所があり、汚れてるのかな?シュリンクされていたのに残念だな、、、と思ってよく見ると大量の蝉びっしりと印刷されていてびっくりしました。
1番怖かったです。
投稿元:
レビューを見る
普通の小説だと思ってたから実際に手元に届いてまさかのミニサイズの60ページに笑った。
普通の大学生達のある心スポ体験談がインタビューみたいな感じで語られていくんだけど初めはまあよくある怖いな話だなーくらいで読み進めていってた。でも、途中から印字の色が所々で黒から薄茶に変わって最後赤色になってるのに気づいて初めは印刷のミスなのかなって思ってたのが最後まで読んだ時こういうことだったのかってわかった時めっちゃ鳥肌がたった笑
最後アンケートの中でまさかの伏線回収される感じとか印字の色とか普通とはちょっと変わった仕掛けがあって超短編なのにすごく楽しめた!
投稿元:
レビューを見る
金欠なので祖母にオネダリ、買ってもらいました。やったー!
普通に怖い!!直近のホラー小説の王道を踏まえてますね。近畿地方を同じく、2020年代のホラー小説としては奇を衒わずとてもオーソドックス。だから怖い!!
この本、ジュンク堂で買ったんですけど、売上ランキング!みたいな棚があって、おそらく1週間ごととかに集計して売れてる本を並べてるんだと思うけど、この本は3位のところに置かれてました。「ホラー小説なのに売れてるんだ…てかほんとホラー小説ってここ最近流行ってるんだな…」と実感した次第。
以下ネタバレ注意
んで、読んだんだけど。
こ…これは…まさにお疲れ様小説じゃねえか!
途中で「お疲れ様でした」って出てきた時に、「キタキタキタキタ!!!」って思いましたよ。
※お疲れ様小説っていうのは…お疲れ様であると同時にお憑かれ様になる小説です。なりたちがおそらく2ちゃんねるなので、ググると色々出てきます。
で、お疲れ様だから普通に怖いんだけど、「まあでもジュンク堂3位だしなw」と思い出して自分を落ち着かせることにしたわ。この方法、効くからオススメ。ホラー好きが使えるライフハック。まあまあヒットしたホラー小説/映画を観て怖い時は「でも〇〇万部売れてるんだしなw」とコンテンツの商業色を思い出すと途端に怖さから解放される。まあ、興醒めという副作用もあるわけですが…
ちなみに、アンケートを読んでも「ここがキモなんだろうな」ってことは分かるんだけど、読解力がなさすぎて何が起きたのかいまいちわかってない。ここで怖がるべきなんだろうなって感じ。読解力が足りないと怖さが軽減するの、悲しすぎるライフハックだろ…。結局どういう意味なんですかね?これ読んだ人みんな察したの?置いてかれた気分
投稿元:
レビューを見る
サイズとページ数の割に背筋さんの特徴がぎゅっと詰まっていた。あ、このサイズなら誰かにおすすめできるな、持ち歩いて話のネタにできるなと思ってしまいまし…(以下、セミの鳴き声)
投稿元:
レビューを見る
書店で手に取った時アンケートってなんだろ?って気持ちでしたが、読めば「なるほど」となります。
60ページほどの短い本ではありますが読後感としてはとても満足できました。
投稿元:
レビューを見る
判型の小ささからして、ちょっと変わり種の雰囲気がして、書店で手に取ること自体にまずわくわくする!
読み進むと仕掛けがあり、話が進むにつれてその仕掛けの謎が解けていく。視覚による仕掛け効果が楽しい。
そして、背筋さんのXアカウントに投稿されていた「必ず一読のうえ、ご回答ください」のポスター風画像を思い起こすアンケート。
おお!アンケートがついてる!
タイトルの通り、この本一冊がアンケート(という形態を模した本)なのだ。解答することで、謎を残したままだった話が補完され、補正されていく。本編が不完全というか「残されたインタビュー」という形のために、はっきりと説明されていなかった部分が、このアンケートによって完全な小説に変貌する。その仕組みが面白い!
そして、解答の選択を変えれば、また話が少し変化する。
このアンケート、どこに送ればいいのかな。とチラとでも思ってしまった時点で、背筋さんに敗北した気になった。
普通の小説ではないですよ、というのを、判型や装丁で提示していく、という新しい読書という遊びだと思った。楽しい!
このサイズであること、このタイトル、そして中の作り、全てを含めて「本で遊ぶ」という試みなのかな、とわくわくした。まだまだ本にできること、映像以外でも本にだって新しい遊び方が生み出せるんだぞ、という可能性を見せてくれようとしてるんだなあ、と思いました。
追記
これ、問1問2はいいえだな、と思ったけど、こうして感想言うことで、どっちも「はい」に変換されるのか…。
アンケートとアンケートに答えるための文とが補完し合って、アンケートに答えることで微妙に話が変化していく。
追記2
ブックデザイナーの方が仰ってて気づいたのですが、背表紙、ただの黒かと思いきや…。
投稿元:
レビューを見る
背筋先生の「口に関するアンケート」を読み終わりました。
同先生の「穢れた聖地巡礼について」を買いに行ったら同じ場所で販売されていたんで、購入しました。オチももちろんなんだけど、オチの手法が面白いホラーでした。作中の演出も、オチを見た後に読み返すと、「あ〜これはそう言う事か」って納得して二度美味しい感じ。
長さが短編一本分くらい。それしか収録されていないから、薄さも大きさも小冊子みたいなつくりで、面白いです。
タイトル通り「口に関するアンケート」なお話。
あと、これを読んだのが9月4日の早朝で、ちょうどまだ元気な蝉がいる時期で。
遠くから響き渡る蝉の鳴き声を聞きながら読み終えてしまったんですけど、まじでどうしてくれようって思いました。
投稿元:
レビューを見る
単純に文字数少ないから軽い読み味だなと思いつつ、読み終わろうとしたら不意に現れたアンケート
そういえばタイトルがアンケートだったと思って内容確認したら度肝抜かれた
本編は背景が語られずただ音声ファイルを再生してるだけだと思うが、誰が何の目的で録音したのか?ってところが疑問になってくる
呪いをかけた事実まで供述してることを考えると普通に話を聞いただけではないことはわかる
文字がところどころ赤っぽい感じになってたのが気になった
印刷ミスかと思ってたが演出ってことで良いんだよね?
投稿元:
レビューを見る
まず、ずるいなと思った。こんな見たことない小ささで書店に置かれていて、値段も600円未満。買ってみようかなと思ってしまう。(実際、買った。)さて、本棚にどう置こうか…。
大学生のグループが肝試しに行ったときに起きた恐ろしい体験について、順々に話をする。テープレコーダーなのかインタビューなのか、誰が聞いているかも分からずのまま、話は進む。冒頭でグループの一人が既に亡くなっていることが分かっているので、何が起きたのか興味を掻き立てられる内容だ。
背筋さんの文章は私には読み取ることがなかなか難しく、今作もアンケートのページを読むまで、何が起きていたのか分からなかった。
だから皆、話し終えるときに「失礼します」だの「お疲れ様でした」だのと言っていたのか。いや、死を目前にしてちょっと淡々とし過ぎではないだろうか…?それも、"木の呪い"のせいなのだろうか?
投稿元:
レビューを見る
なんだろうこれ?と思って読んだけど普通に怖い。最後にアンケートに答える時点でもさらに怖さが増す。
冊子のインクの色が変わるのは何を意味しているのだろうか?呪い木のように気づかないうちに徐々に意味が変わっていくことを象徴しているのか、、、?こんな小さな冊子で謎めいたモノの怖さを実体験できるのはすごい。
投稿元:
レビューを見る
ネタバレはしたくないので、一言でいうと本当にゾクッとする怖さでした。
60ページで完結する小さな本。続きが気になって一気読みしてしまいました。
ホラーが好きな人におすすめの1冊です。