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投稿者:はぐらうり - この投稿者のレビュー一覧を見る
『なれのはて』がとても面白かったので。初出はanan連載で『なれのはて』よりも先に書かれている。
ananだから愛がテーマ、流行りのフロムを引用という洒落臭さだけれど、思考が薄くなくてとてもよかった。編集からのそういうオーダーなんだろうな、と思う。しっかりと根を下ろした小説だった。
今回も小説家がアイドルやってる感じで凄い。まだまだ読んでいこうと思う。
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加藤シゲアキ作品は好きなので今回もワクワクしながら読み始めたけれど、どうしても話の世界に入り込めず断念……
「なれのはて」がとても良かったので、合わないと感じてしまった自分にとてもショックを感じてしまいました…
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書けば書くほど面白く、上達していく作家さんだな…誰か忘れたけど本当にアイドルが作家やってるというより作家がアイドルやっているとどなたかが言っていたけどほんとそう。今回の作品もめちゃくちゃ面白かった、、どんどん広がっていき、最後の愛が〜からの事件への発展にはびっくりした。
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an・an連載時のものを全て追えてはいないのだが、少しずつリンクしたエピソードの連なりが後半にかけてまるで大きな川のうねりとなるような構成が圧巻。作品全体に「愛」というテーマは貫かれているのだが、それはどこまで行っても不確かで曖昧で得体の知れないものであり、掴もうとすれば指の隙間からすり抜けていってしまう。様々な関係性が描かれるがどれもどこか歪な形をしていて、そこが人間という生き物の不完全さと愛おしさを体現していると思う。個人的には忠と涼太の兄弟の愛憎入り交じる感じは癖に刺さりましたね、、、
リファレンスとしてエーリッヒ・フロムの「愛するということ」が挙げられており、私も読んだことがあるのだが、本当に「愛」に向き合おうとすることは決して簡単なものではない。その愛という技術の実践の記録がこの本に描かれた物語なのかもしれない。
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短編集でありながらも1つのストーリーとなっている。どの話も「愛とは何か」を問うものとなっている。また、その人物の行動がその話の伏線にも繋がるので、そうだったのかと思ったり、ここが伏線になっていそうだと考えながら読んでいて楽しかった。私は最後のまりなの話が一番のお気に入りである。今までのストーリーが回収され、まりなが「愛」について問う。予想を超える終盤は手が止まらなかった。各短編が始まる前にある相関図はとてもわかりやすく、タイトルにもある「ミアキス」にも繋がっているだろう。ミアキスと物語の関連性は表紙絵が非常に物語っているだろう。
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愛とは?ということをテーマにした連作短編集。
愛って言葉は日常に溢れているけど、愛とは何か?って言われると確かに説明が難しいし、説明出来る物でもない。哲学的でちょっと小難しいけど、サラッと読める。
an・anの連載だったと聞きなるほどと思った。an・anを読む世代の人には響くのかもなぁ。
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5割くらいまでは通勤中にちょこちょこ読み進めていたのですが、途中から続きが読みたくてたまらなくなり一気読み。
「愛とは」という、よく耳にするけれど誰にも答えが出ない題材に切り込む加藤シゲアキ凄い。
これ、出版される時期がもう少し早ければ本屋大賞ノミネート間違いないと思います。
見出しごとの人物の相関図が複雑〜!…と思いながら読んでいたのですが、読み進めていくと関係性が分かりやすいんですよね。登場人物多いのになんでや?加藤シゲアキ凄い。
一時、シゲさんがYouTubeの「木曜日は本曜日」に出演された際に、「愛するということ」を選書されていたので、それが出てきたのがとても嬉しかったです。
皆さん、本当に読んで。これ。
P.S.
この本は、ブクログ20周年記念イベントで応募・当選した図書カードを使用して購入させていただきました。ありがとうございます!!!
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表紙がとても綺麗。
愛についての連作短編集。
章が変わるごとに出てくる相関図がどんどん繋がっていくのを見て、
世間は狭くて、どこかで誰かが繋がってるんだなと思った。
「愛」の形はひとそれぞれ。
他人の「愛」の形を理解するのは難しいなって思った。
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「愛とは」という問いに自分の言葉で答えられる人はいるのだろうか。
純愛も偏愛も病的な愛も恋愛も、人それぞれに、もっと言えばその時々に愛はその形を変える。
言葉では言い表せないもの、目には見えないもの、けれどそばにあるもの、それが愛、なのか。
加藤シゲアキが描くさまざまな「愛」。
登場人物たちが少しずつ重なって、一つの出来事をそれぞれの目から見て語って、「愛」についての物語が作り上げられていく。切なくなったり、ほのぼのしたり、目頭が熱くなったり、そういう群像劇なのかと思いきや!思いもよらない嵐が待っていた。
「愛するということ」に答えは求めない。空に解き放たれた問いが拡散し私たちを包み込む。
加藤シゲアキが立つ新しい地平線。次はどんな問いを放つのか。目が離せない。
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作者の加藤シゲアキさんの前作『なれのはて』がとても面白かったのと表紙の絵(ヒグチユウコさんの絵)に一目ぼれしてしまい、図書館も予約枠がいっぱいだったので、この本は購入しました。
この作品は『an・an』に連載されていたのですね。購入するまで全然知りませんでした。
全部の話が繋がっている連作短編集です。
各、章立てごとに人物の相関図があることはあるのですが、全部の人物の位置関係は私はよくわかりませんでした。
ミアキスというのはどういう意味かは最後に明かされますが、私は途中で検索しました。
ラテン語で「動物の母」という意味で、猫や犬の祖先だそうです。シンフォニーは知っていますが、一応検索すると「交響曲」「オーケストラのために作られた複数楽章」と出ました。
この話は「愛」とは何かということに向かってシンフォニーを奏でていく話でした。
前作の『なれのはて』とは180度違う作風でミステリーではないし、たぶん愛という言葉に憧れる『an・an』を読んでいるような若い読者のために書かれた作品ではないかと思いました。
最後に多幸感は感じることができ「今日の私はちょっとハッピーかも」とは思えました。
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アイドルゆえにさまざまな愛を向けられて、自らもさまざまなものを愛する人が、エーリッヒ・フロム「愛するということ」に影響を受け、愛について考えた作品。あと活劇。ラストに仕掛けられた展開がシゲシゲしくおもしろかった。
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Amazonの紹介より
ぬいぐるみに本音を吐露する少女、気軽に付き合う相手を替える青年、生真面目な大学教員、何かありそうな料理人…。大学や和食屋を舞台に、一つの場面を異なる視点からたどっていくうちに交錯していく登場人物たち。そして物語の中心人物がわかったとき、さらなるシンフォニーが奏でられる――。あなたにとって「愛する」ということは何ですか?
様々な愛の形が交錯して、どう展開するのか気になっていたのですが、最後の方は予想外でした。多くの人物が登場し、途中まで混乱していたのですが、ある一人を中心として考えると、スッキリと整理でき、それぞれの愛に対する深さがより感じられました。
最初を読むと、ぬいぐるみの視点で語っているので、これはファンタジー?といった不思議な物語なのかなと思っていましたが、どんどん読み進めると、それぞれの「愛」を垣間見ることができました。
章が変わるごとに登場人物も変わり、人物の相関図も、より複雑だったので、頭がこんがらがっていましたが、段々と「形」がわかってくると、それぞれの関係性がわかっていきます。
ホールケーキのように切り分けた一つのピースが、章が変わるごとに別のピースを紹介していき、結果的にそれが集合すると、中心がある特定の人物となって、周りに関係者が網羅されているという構成になっていて、その構成自体面白いなと思いました。
ちなみに題名にある「ミアキス」ですが、犬や猫の祖先とされている動物です。そういった繋がりがあるように、人間もたどると、色んな関係性が見えてきます。
この作品では、「愛」を中心にそれぞれが相手に対する愛情を色んな形で垣間見るのですが、改めて様々なのがあるんだなと思いました。ドロドロ要素というものは控えめでしたが、恋人にしろ、愛人にしろ、友人にしろ、愛の深さにも色々あって、「愛」について考えたくなったなと思いました。
そんなこんなで、どう最後は締めくくっていくのか?気になったのですが、まさかのミステリー展開には驚きました。それによって、影響される関係者の行動が、今迄の話があった分、発揮していくのですが、それにしても急な展開だったので、それまでのが序章のようにも感じました。
それだけ丁寧に描かれた分、ある人物の生き方や考えといったものが丁寧に描かれていて、愛情についての深さといったものがより感じられました。
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お話の終盤で愛とは何か考えさせられた。
話進むたびに登場人物同士の絡みが複雑になっていき、加藤シゲアキさんの言葉の綴り方が丁寧で印象的。
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表紙に惹かれて手に取ったんですが、凄く読みやすくて個々の関係性の相関図も分かりやすかったです。読めば読むほど引き込まれてく。みんな違った愛のカタチがあるんだなって改めて色々考えさせられた作品でした。深い。
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あなたにとって、愛、とは何ですか?
ananの人気連載作らしい。愛をてーまにしたややこしい女のややこしい話で、こじらせちゃってるのに浸って気持ちよくなっちゃってる的な、自分的には全く無理で全く響かない系
それでも投げ出さずに完読できたのは作者の力量か?
対象がan an読者により過ぎ