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技能実習生と日本語教育
技能実習生をめぐる問題において、「言葉」の問題は決定的である。彼らには、どのような日本語教育が必要なのか。国内外の異なる立場の関係者の思惑に迫りながら、かみ合わない制度の...
技能実習生と日本語教育
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商品説明
技能実習生をめぐる問題において、「言葉」の問題は決定的である。彼らには、どのような日本語教育が必要なのか。国内外の異なる立場の関係者の思惑に迫りながら、かみ合わない制度の実態と課題を浮き彫りにする。【「TRC MARC」の商品解説】
なぜ彼らは日本語ができないのか?――失踪、病気、自殺といった技能実習生をめぐる問題において、「言葉」の問題は決定的である。今や留学生の数を超える技能実習生たちには、どのような日本語教育が必要なのか。受け入れる我々は、彼らにどのように向き合っていくべきなのか。国内外の異なる立場の関係者の思惑に迫りながら、かみ合わない制度の実態と課題を浮き彫りにする。
まず、これまでの外国人労働者受け入れの経緯とともに技能実習制度・技能実習生の現状を整理し、彼らが各送り出し国でどのような制度・教育のもとに日本にやってくるのかを明らかにする。そして、受け入れ機関で行われている日本語教育や職場でのコミュニケーションの実情から、今後のあるべき交流を展望する。さらに先行事例として台湾、韓国の外国人労働者受け入れ制度の概容と課題を確認し、少子高齢化への対応を考える。
特別補論として、技能実習生の日本語能力の口頭アセスメント結果を掲載し、日本語能力にかかわる具体的な問題と需要を検討する。
前著『母語をなくさない日本語教育は可能か』で扱った日本に住む外国ルーツの子どもたちに続いて、日本で働く外国人労働者の課題を考え、外国人と共生できる社会を目指す。【商品解説】
目次
- はじめに
- 第1部 技能実習生と日本の制度
- 第1章 技能実習生への日本語教育
- 第2章 外国人労働者受け入れの経緯と概要
- 第2部 送り出し国における日本語教育
- 第3章 中国の労務輸出政策と送り出し機関の日本語教育
- 第4章 ベトナム人と外国人技能実習制度
- 第5章 ミャンマーにおける技能実習生の現状
収録作品一覧
技能実習生への日本語教育 | 真嶋潤子 著 | 3−27 |
---|---|---|
外国人労働者受け入れの経緯と概要 | 牟田和男 著 | 29−80 |
中国の労務輸出政策と送り出し機関の日本語教育 | 宋弘揚 著 | 83−103 |
著者紹介
真嶋 潤子
- 略歴
- 〈真嶋潤子〉ジョージア大学(アメリカ)教育学大学院博士課程修了。教育学博士。大阪大学名誉教授、招へい研究員。
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