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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/12/01
- 出版社: 方丈社
- サイズ:19cm/287p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-908925-86-3
読割 50
紙の本
ポリコレの正体 「多様性尊重」「言葉狩り」の先にあるものは
著者 福田 ますみ (著)
「LGBTの権利を認めよ」「ジェンダーは平等だ」…。正義の名のもとに暴走するポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)で、社会には「新しい不平等」が生まれている? ポリコレの...
ポリコレの正体 「多様性尊重」「言葉狩り」の先にあるものは
ポリコレの正体
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商品説明
「LGBTの権利を認めよ」「ジェンダーは平等だ」…。正義の名のもとに暴走するポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)で、社会には「新しい不平等」が生まれている? ポリコレの本当の顔と、その先にある世界を探る。【「TRC MARC」の商品解説】
ポリティカル・コレクトネス(政治的正しさ=ポリコレ)という正義の名のもとに、新たな次元の支配システムが、アメリカを、そしてこの日本を蝕んでいる。
BLM、LGBTQ……「人種差別やジェンダーによる差別をなくし、多様性を認めよ」という掛け声のもと、「新しい正義」が謳われ、その正義の基準に沿わないものは、全メディア総出で、逃げ場なき集団リンチのごとく手酷く批判され、社会的に抹殺される。キャンセル・カルチャーや批判的人種理論が幅を利かせるアメリカ。尻尾を振ってそこを追いかけようとする日本のメディアが、日本を誤った道に連れて行こうとしている。
森喜朗元首相たたきもそうだった。仮に失言はあったにせよ、異様なのは、その後の「全メディア挙げての集団リンチ、吊るし上げ」であり、反論さえ許さぬモンスター的人格攻撃だ。「差別をするな。多様性を認めよ」と叫びながら、その実「自分にとって都合の悪い多様性は一切認めようとせず」「新たな差別を創造する」流れは、今後さらに増加し、極端化し、過激になっていくと思われる。それでいいのか? 防ぐ方法はないのか?
多様性とは、自らと違った立場の意見を尊重し、相互に認め合うことのはずなのに、逆に「不寛容」ばかりが増し、企業も学校も社会も息が詰まっていく。
ポリコレ先進国・アメリカの悲惨さを見よ。非キリスト教徒に配慮するという大義名分のもと、すでに「メリークリスマス」という言葉は奪われ、性差別への配慮として、「お父さん」「お母さん」も公式の場では使えなくなってしまった。カリフォルニアでは、LGBTQに配慮するため、結婚式の際、「夫」とも「妻」とも言えないのだ。狂気だ。
日本は1日も早く先行するアメリカの過ちに気づき、本当の自由と平等を取り戻す努力を始めなければいけない。「機会の平等」でなく、「結果における平等」を保証することは、「新たな不平等を創造」するだけ。そこには絶望しかない。
今や、日本の学校では「あだ名」をつける事さえ、一律に禁止されようとしている。
「言葉狩り」や「#MeToo」、「マスク警察」や「ワクチン警察」、「お母さん食堂」へのいちゃもんなどに代表される動きが、今後さらにエスカレートし、モンスター化し、一方的なレッテル貼りをすることで、人々のつながりが分断され、冤罪事件を生んだり、暴力や殺人など、新しい深刻な差別を生む日も遠くないのでは、と不安を感じている人も多いように感じられる。
忠実で丹念な取材力を基本に、多くのノンフィクション作品で高い評価を得てきた著者が、「ポリコレ」という新たな敵の正体を見出し、追い詰めていく。
現状のまま進めば、日本もジョージ・オーウェルの『1984年』のような全体主義管理社会というディストピアにどんどん近づいていく。
なんとかそれを阻止したいとの強い思いが本書を書かせた。【商品解説】
目次
- 1章 ポリコレは、全体主義への一里塚
- 「お母さん」とさえ呼べなくなる? ――着々と進む、狂気の言葉狩り
- 女子競技に元男性のトランスジェンダー女性が初めて参加した衝撃
- トランス女性の競技参加は、新しい「女性差別」でしかない
- 競技を男女別に分けて行ってこそ「公平性」が保てる
- 異論や、一切の批判を許さない社会が理想とでも言うのか?
- 「ジェンダー平等」が殺すのは「フェアプレイの精神」
- ますます進む言葉狩り
- アメリカでは、もう「メリークリスマス」と言ってはいけない?
著者紹介
福田 ますみ
- 略歴
- 〈福田ますみ〉1956年横浜市生まれ。立教大学社会学部卒。編集プロダクション勤務等を経て、フリーのノンフィクションライター。「でっちあげ」で新潮ドキュメント賞受賞。
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非常に面白かった
2022/06/24 16:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やま - この投稿者のレビュー一覧を見る
頭から新しく知ることばかりでとても興味を惹かれた。ただし、どうしてもポリコレの本質に迫るためには歴史的観点から捉える必要があるため、やや硬い内容になってしまっている部分がかなりある。あくまでポリコレの外面だけを学んでおきたいなら、さっと読みが有効だろう。
紙の本
ポリコレとは、「政治的な正しさ」のこと
2022/05/06 13:22
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ポリコレというのは、「ポリティカル・コレクトネス」の略で、「政治的な正しさ」のことを言うのだそうだ。例えば、2020東京五輪前の「森やめろ」の大合唱、あの程度のことで連日連夜、マスコミや世論はいきりたって老人を吊るしあげたのか、全く同感
紙の本
不寛容
2022/07/06 20:47
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
思っていた以上に事態は深刻で不可逆な感じがしました。結局、言ったもの勝ちなのか、トイレの男女別を廃止するのが正しいことなのか、しかしきちんと判断する方法が無いかも。一度「ダメ」となったら復活の芽も詰まれていそうなのが不安。
電子書籍
ポリコレ
2023/09/14 00:07
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ポリティカル・コレクトネスつまり、政治的正しさ=ポリコレについて書かれています。たしかに、そうかもと言えることは、たくさんありましたが、賛同出来ないところも多々ありました。文体のせいかもですが……