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商品説明
動的平衡は、機械論的・因果律的な世界観に対するアンチテーゼとしてある。生物学者・福岡伸一が、カズオ・イシグロ、平野啓一郎、佐藤勝彦らと、世界の過去・現在・未来について動的平衡の視点から論じ合う。【「TRC MARC」の商品解説】
動的平衡は、古くて新しい世界観であり、機械論的・因果律的な世界観に対するアンチテーゼ、あるいはアンチドート(解毒剤)としてある。この考えに共鳴してくれた人たちとともに、世界の過去・現在・未来を動的平衡の視点から論じ合った記録。【商品解説】
目次
- プロローグ
- 第一章 見えないものに、動的平衡は宿る
- カズオ・イシグロ
- 記憶とは、死に対する部分的な勝利なのです
- 平野啓一郎
- 複数の「私」を生きる ― 分人主義とは ? ―
収録作品一覧
記憶とは、死に対する部分的な勝利なのです | カズオ・イシグロ 述 | 19−45 |
---|---|---|
複数の「私」を生きる | 平野啓一郎 述 | 47−67 |
「知的生命体」が宇宙にいるのは必然か | 佐藤勝彦 述 | 69−90 |
著者紹介
福岡 伸一
- 略歴
- 〈福岡伸一〉1959年東京生まれ。京都大学卒。生物学者。青山学院大学教授。「生物と無生物のあいだ」でサントリー学芸賞および新書大賞を受賞。ほかの著書に「動的平衡」「福岡ハカセの本棚」など。
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書店員レビュー
生物学者・福岡伸一による『動的平衡』シリーズの第三巻
丸善 丸の内本店さん
生物学者・福岡伸一による『動的平衡』シリーズの第三巻。「ダイアローグ」のタイトルどおり、今回は対話形式となっています。対話のお相手も、ジャレド・ダイアモンド(進化生物学者)や佐藤勝彦(宇宙物理学者)のような分野の似た人たちから、カズオ・イシグロ(作家)や隈研吾(建築家)、千住博(日本画家)といった全く別の分野の人たちまでバラエティ豊かな顔ぶれとなっています。
シリーズの中で一貫として語られているのは、「生命とは何か」ということ。そして、その中で著者は「生命は『動的な平衡状態にあるシステム』」と定義付けています。生命は、細胞の内でも外でもなく、絶えず新生し古いものと入れ替わっていくという「流れ」の中にある。では、常に入れ替わっているとするならば、変わらない「自己」を形成するものは何なのか。さらに言えばこの世界、ひいては社会の成り立ちに、この「動的平衡」という概念をもって迫ります。
各分野の第一線を行く人々との対話により、「生命とは何か」という問いと答えにより深みが増していき、こちらの世界観すらもかえてしまうほどの説得力を持って読者の心に響いてきます。生物の本なんて難しそう、なんて思わずに、幅広い層の人に読んで欲しい一冊です。
(評者:丸善 丸の内本店 理工書売場担当 山口静香)