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紙の本
新説鷗外の恋人エリス (新潮選書)
著者 植木 哲 (著)
ドイツ留学から帰朝した鷗外を追い来日したドイツ人女性とは何者だったのか。小説「舞姫」のヒロイン「エリス」のモデルだといわれる、この女性の実像を、法律学者が独自のアプローチ...
新説鷗外の恋人エリス (新潮選書)
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商品説明
ドイツ留学から帰朝した鷗外を追い来日したドイツ人女性とは何者だったのか。小説「舞姫」のヒロイン「エリス」のモデルだといわれる、この女性の実像を、法律学者が独自のアプローチで追う。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
植木 哲
- 略歴
- 〈植木哲〉1944年生まれ。神戸大学大学院修士課程修了。関西大学法学部教授。著書に「医療の法律学」など。
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紙の本
類を見ない「舞姫」のモデル探し
2001/10/29 00:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:我が名は虎之介 - この投稿者のレビュー一覧を見る
法律家の著者による、法律学の手法で調査された「舞姫のモデル探し」の報告であり、これまでの類書とは明らかに一線を画している。
小説は小説として、仮にその下敷きとなる事実があるにせよ、物語的な趣に流されることなく客観的証拠に基づいて粘り強く探究していく様は、実証とはかくあるべしとの筆者に断固たる姿勢に貫かれており痛快ですらある。
この種の本で結論を述べる訳にはいかないが、明らかにその奇抜さに驚くものではなく、事実探求の仮定を楽しむものであろう。法律の専門家以外には若干退屈・冗長と思われる部分もあるが、総じてテンポ良く語られており、大いに楽しめた。
他の小説家・芸術家でもこのような目的の類書は数多あるが、フィクションとして各著者の「想像」を楽しむならいざしらず、結論の正当性を追求するならここまでやるべきではないのか、そんなことを考えさせれた。