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実録アヘン戦争 (中公新書)
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評価内訳
2012/05/20 15:27
投稿元:
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アヘン戦争とはどんな戦争だったのか。アヘンを清国に持ち込もうとした英国と、それを拒否しようとした清国が争った戦争ぐらいにしか認識がなかった。それが実はそんな単純なものではなかった。 それまでの英国と清国の貿易は茶葉の大量輸入で英国の大きな輸入超過であった。その是正策として登場したのがインド(英領)産のアヘンである。清朝の退廃傾向につけこんでアヘンは清国内に急速に拡散していった。そして英・清間の貿易は瞬く間に逆転し英国の輸出超過に転じた。英国は清国の一般庶民の無知に付け込んでさらにアヘンを清国に売り込むのである。たまりかねた清国は欽差大臣に林則徐を任命しアヘンを一掃しようとする。当然アヘンを売り込みたい英国と対立し、とうとう戦火の火蓋が切られるのである。 この戦争を日本の高校の歴史教科書にはどんなことが書いてあるかというと、 「清国の変則的貿易形式を打破するために、イギリス商人のアヘンが焼き捨てられたのを口実にイギリスが宣戦布告をした。」 といった記述がみられるという。しかし真相はその正反対で、アヘン貿易を認めさせるのが戦争の主目的であって、変則的貿易形式打破のほうが口実に過ぎないという。イギリスの「愛国的」歴史家が主目的を捻じ曲げた。日本の教科書編者も知らずにその説を採りあげたのであろうが、これがはっきりさせなければならない重要なポイントだそうだ。 当時英国はいかに傲慢で非道であったか。①まず貿易赤字解消策として麻薬であるアヘンを売りつけたことだ。東インド会社を通して、自国民にも売れないものを清国へ持ってきた。②屁理屈をつけて戦争を始めた。③(圧倒的武力を背景に)上陸した英国軍の主力は残虐の限りを尽くし、占領期間中、掠奪、淫虐にふけり続けた。英軍が突入した鎮江は淫掠地獄と化したという。 戦争そのものは最新装備の英軍を前に旧式の清軍は全く歯が立たなかったらしい。あわてた清国側は和議の対面を保つため林則徐を罷免したが、後任の大臣が卑屈なまでに譲歩を重ね、屈辱的な和議に同意せざるを得ず、1842年にあの軟禁条約が調印される。 英国はよく「紳士の国」といわれるが(大航海の時代を含めアヘン戦争までを俯瞰すると)どこが「紳士の国」かと思ってしまう。いかに傲慢なことか。とくに大航海の時代は掠奪の歴史である。その成果が大英博物館に大量に納められているではないか。 さて、そのあたりのことを英国の歴史教育ではどのように教えているのであろうか。一度詳しく聞いてみたいものだ。また為政者はどう思っているのだろうか。また、当時の麻薬の持ち込みや英兵による清国婦女子に対する凌辱行為について、英側が中国に対して謝罪したなどということは聞いたことがない。中国側にしても謝罪要求をしたということは聞かない。旧日本軍についてはあれほど熱くなる人たちなのに。いづれにしてもこのアヘン戦争はヨーロッパがアジアを土足で踏みつけた歴史であることを肝に銘じておかなければならない。 私は著者陳舜臣氏のファンであるが、氏は本書以前に小説「阿片戦争」を著しているということなので、今度はぜひそちらを��んでみたい。
2013/05/03 11:43
非常にまともで、よくまとまっているアヘン戦争の話。 ただ、あまりにもまともすぎて、 ちょっとつまらなかった。 教科書に載っていた記憶がかろうじてある、 林則徐について詳しく知れたのが良かった。
2013/10/02 08:46
今度受ける近現代史の講義テーマになっているため、ざっと斜め読み。アヘン貿易を認めさせるための戦争であり、漁夫の利を得たのはアメリカだということがポイントなのかと思う。いつの時代も、戦争によって得をするのは戦勝国じゃなくて、第三者なんだよね。
2017/01/03 15:42
1971年刊行。 アジアにおける西欧列強の帝国主義が最も明快に現れ、かつ、当時の日本の江戸幕府幕閣にも多大な影響(心理面でも、社会構成面でも)を与えたアヘン戦争。 そのアヘン戦争の前史から終結まで、中国史関連著作の多い作家が検討していく。 古典的ロングセラーの一書。
2017/07/17 22:16
戦争が始まってしまった理由というのには興味がある。 人を殺す許可を互いに出すのが戦争であり それは端的に倫理的ではない。 それに値する何かがあると考えてするのか、 倫理などというのは糞の役にも立たないのか。 さて、本書は言わずと知れたアヘン戦争である。 世界の帝国の一つであるイギリスが貿易で阿片を持ち込むようになってから それに反発をした中国を逆に武力でやり込めて香港を割譲させたのが この戦いのあらすじで、これが覆るわけではない。 ただし、その際に中国側の役人がどのような覚悟で向かったか、 その際の筋の通し方など、中国人の士大夫の強さが見えるし、 結局こじれた時に、首をすげ替えたところどんどん後手に回ってしまう 官僚主義的な問題の延焼の仕方とか、示唆に富む。 また、イギリスも開戦にあたって戦費の支出を議会にかけた時に 賛成 271 反対 262 であって、「不名誉な戦争である」と言った演説もあったことは 十分に記憶すべきで、それは そこまで言っても別に止められなかったということを記憶したいと思う。
2020/05/11 14:46
アヘン戦争はイギリスが中国に無理矢理アヘンを持ち込んで、中国人を根こそぎヤク中に仕上げ戦争けしかけてボコボコにした。 その事実に変わりはないし、やはりイギリスのやることはヤバいなと再認識。 教科書ではアヘン戦争はイギリスの東アジア進出の初段の役割を果たし、これによって不平等条約が結ばれて云々って感じだが、 この本を読むとイギリスもただアヘンを売りたくて売りたくて仕方なかったんだなと笑 ただ中国でもアヘンに対する議論があり、それが政治上のイデオロギーとなって対立してって流れがあったのは意外だった。 そもそも傾斜の時代で各港にて賄賂が横行してってところで、付け入る隙だらけだった国の状況も大いに影響してるのだろう。 また中華思想というものがこの時代にも根強く、貿易に対するそもそもの考えが凄い。 刀振り回して攘夷攘夷騒いでた日本人が言えることではないが、なかなかお気楽な国だったんだな笑 そして戦争に入る日付が酔っ払いによる殺人? まあ薩英戦争も会津戦争もそういう事件が発端になっているが、それは変わらないんやな。
2021/05/03 01:06
アヘン戦争の歴史小説を書いた陳舜臣の手による新書。アヘン厳禁を進めた広東の欽差大臣を務めた林則徐の事績を中心によくまとまっており、一気に読める。 清の変則的貿易形式を打破するために、英国がアヘン処分を口実に宣戦布告したとなっている日本の教科書だが、著者はアヘン貿易を認めさせることが主目的で、変則的貿易形式の打破は口実に過ぎないと指摘。中国の輸出品、茶葉などによる貿易不均衡を解消するための不義の戦争であったと主張する。英国の歴史家の書き換えだと。 英軍の船は揚子江を遡上し、南京近くの鎮江を攻める。英軍が突入すると「夷鬼来れば、たちまち婦女の屍、道上に満つ。髪をみだし、すべて赤裸」という有様。その結果、道光帝は南京条約を結び、香港島割譲が明文化された。 現在の香港問題を見ていると、180年前のこの戦争が、いかに中国にとって屈辱であったか。そして、英国の決めたルールを破ることで、その歴史を清算しているとの見方もできるであろう。香港住民にとっては良い迷惑であるが。 その他、アヘンの処分方法など面白かった。焼却しても成分が土に染み込んで、再生成ができてしまうため、海水を引き込んだプールを作り、消石灰を混ぜると化学反応で溶解。それを再び水門を開け、海に投棄したという。
2022/09/19 11:35
私的香港関連の本読み散らかし期間の延長としての実録アヘン戦争を積読棚から取り出して読破。陳舜臣氏の書いた小説のために集めた情報などを取りまとめたものというふれこみだったはず。 実録ということで史実に乗っ取りつつ、小説家として各々の人物の性格や考えを活き活きと表現しているのはさすが。とはいえ、本当に本人たちがそう思っていたかどうかはもちろんわからないが。。 史実として語られている、イギリスがお茶を買うためにアヘンを売りつけ、それを禁じた清国に戦争をしかけたという程度の知識しかなかったが、清国側も英国側もいろいろな思惑が交錯しつつ、またグダグダとした政治も双方に健在で(政治とはいつでもどこでもグダグダになるものなのだろうか?)、アヘンの全面禁止を反対した清国の一派、合法化したかった一派、アヘン戦争を大義のない戦争として反対した英国一派等々、色々とでてきて興味深い。 林則除という人物に興味を覚えた。かなり公正かつ立派な人物だったようだが、そういった人間が罷免されてしまうのも当時の清国政治の限界でもあったのか。 マカオはポルトガル領と習っていたが、形としては清国も統治しており、”暗割”であったというのも興味深い。アヘン禁止を英国に通達した際も英国側もどうせ袖の下を渡せば解決すると思っていたという記述や、英国との交渉時に現場レベルで”暗割”で手を打ってくれと持ちかけたあたり、東アジア的というか、日本と中国の類似性を感じる。 P.30 対清国貿易に熱心であった英国は、十八世紀末にも、名目は乾隆帝八十歳の祝賀使として、マカートニー卿を北京に派遣して、通商改善を交渉させようとした。 清国は対外貿易などに、まったく関心をもたなかった。(中略)わが天朝は、およそ無い物はないほど豊かであるから、外国と通称して有無相通じる必要など、もともとないのだ、ということなのだ。そして、外国は茶葉、瓷器(陶器)、糸斤(生糸、絹織物)などの必需品がなく、それを求めて来航するのだから、天朝は(中略)慈悲の精神で公益に応じているのにすぎない、とする考え方なのだ。一方的に恩恵をほどこすのであって、平等互恵という通称の根本精神は、どこをさがしてもなかったのである。 P.34 インド製のアヘンの輸入が、清国の貿易形態を逆転してしまった。イギリスはアヘンという新商品を開発することによって、万年入超という、アンバランスな対清貿易を正常化しようとしたのである。 それは成功した。 成功しすぎたのである。 イギリスが清国から購入する茶葉の額よりも、清国に販売するアヘンの額のほうが、はるかに多くなったのだ。そうすると、これまでとは逆の現象が起こる。清国側としては、アヘン購入代金の見返りとして、茶葉の輸出だけでは足りなくなって、現銀を充てねばならなくなった。銀がどんどん海外に流出して行くのである。 P.165 アヘン戦争の場合、両国とも現地よりも中央の方が燃えていたようだ。 無線電信のなかった時代であるから、現地と中央との連絡には長い日数がかかる。しかも、派遣された指揮者たちは、自分の功績を誇張し、失��を掩いかくそうとする。 川鼻の海戦で、こっぴどくやられながらも、清国側は北京へは、勝利という奏報を送った。(中略)官涌の小競り合いについても(中略)すべて勝利と報じている。(中略) おなじことが、イギリスにもいえた。エリオットは自分が清国でいかい苦心惨憺しているか、それを知ってほしいだめに、やはり誇張した報告を送っていた。 清国の要人は、みなわからず屋の凶暴な人間ばかりで、そんな連中を相手にしているのだ。清国では英国臣民の財産は奪われ、その生命も危機に瀕している。女王陛下の官吏も、清国においては侮辱を受けた! P.185(琦善が英国と交渉時、島嶼または海港の割譲要求に対して) 割譲については、琦善はイギリス側に「明割」ではなく、「暗割」にしてほしいと頼み込んでいる。事実上、割譲はするが、皇帝にそれを知られてはまずいので、明文にしないでほしいというのである。 P.196 日本の高校の世界史教科書にも、アヘン戦争について、 ー清国の変則的貿易形式を打破するために、イギリス商人のアヘンが焼きすてられたのを口実に、イギリスが宣戦を布告した。 といった記述がみられる。 公行のみを通じる貿易形式は、あるいは変則かもしれない。だが、それを打破するのが、戦争の主要目的で、アヘンが没収されたのは口実にすぎなかったのか? 真相はその正反対である。アヘン貿易を認めさせるのが戦争の主目的であって、変則貿易形式打破のほうが、たんなる口実にすぎなかった。(中略) アヘンこそは、疲弊したベンガル政庁の財政にとって、命の綱ともいうべき収入であった。清国がアヘンを買わなくなれば、英国のインド支配は揺らぐのである。イギリスは、どうしてもアヘンのために戦わなくてはならなかった。 アヘンのための戦い。ーこの不義の戦争を弁護する説は、すでに当時からあった。例のチャイニーズ・レポジトリーの寄稿者の論説のなかにも見出される。たとえば、ジョン・モリソンのそれである。彼は英清間の衝突の根本的原因が、清朝政府の中華独尊の傲慢さと、英人の進歩的自由精神の相剋にあると論じ、アヘン貿易などは「根本原因」ではないと主張した。これも、まことに明白な「すりかえ」にほかならない。
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