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- カテゴリ:小学生
- 発売日:1974/12/12
- 出版社: 福音館書店
- サイズ:21cm/505p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-8340-0439-2
紙の本
ハイジ (福音館古典童話シリーズ)
著者 J・シュピーリ (作),矢川 澄子 (訳),パウル・ハイ (画)
アルプスの自然を愛する少女ハイジの、素朴で無邪気な愛の力は、魔法のように周囲の人たちを変えてしまいます。原書の見事なさし絵を復刻した、古典中の古典の決定版です。【本の内容...
ハイジ (福音館古典童話シリーズ)
紙の本 |
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商品説明
アルプスの自然を愛する少女ハイジの、素朴で無邪気な愛の力は、魔法のように周囲の人たちを変えてしまいます。原書の見事なさし絵を復刻した、古典中の古典の決定版です。【本の内容】
著者紹介
J・シュピーリ
- 略歴
- ヨハンナ・シュピーリ
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紙の本
憧れと現実
2022/01/18 14:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ないものねだり - この投稿者のレビュー一覧を見る
干草のベッドに黒パン,解けるチーズに絞りたてのミルク。丸太小屋に森に草原に花畑に雪を頂いた岩山。憧れ。原点。後日、記念館の少女の人形とドイツ国営放送の女性キャスターの外見の違いに驚く。宮崎駿のアニメ程度ではない。作品の背景にある世界への理解・認識も時と共に変化する。いつまでも心にある作品。
紙の本
夕映えに染まるアルプスの山山
2009/10/18 00:52
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みどりのひかり - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学校の1年生から3年生まで同じ先生が担任だった。その先生が教室に単行本をたくさん備えてくれていた。それで、私はその時期たくさん本を読んだと思う。ある本の一節に女の子がおばあさんのために、柔らかい白いパンを箪笥の引き出しに取っていてあげる、というのがあって、その部分だけをどういうわけか記憶していた。そして、三十数年が過ぎて、アニメ、アルプスの少女ハイジを見たときにその場面が出て来て、突然その白いパンの話を思い出した。ああ、あれはハイジだったんだと思った。
たまたま家にあった福音館書店のこの「ハイジ」を読み返してみると、これは何ともぐいぐい引き付けられる作品で素晴らしい。構成がしっかりしているのだ、あたりまえの話だけど。
(吉川 英治の宮本武蔵も構成がみごとだけど、ヨハンナ・スピリもみごとだ。登場人物の個性をきっちり作りこんでいるというところも両者の共通点かな)
アルプスの夕焼けが、神様からの贈りものであることを、次のように記しています
*
そこで、ハイジは、きょう一日のすばらしかったことをのこらず物語りました。とりわけ夕暮れの火事のことを。そこで、おじいさんもその火事がどうして起こるのか、説明しないわけにはいかなくなりました。ペーターにはわかっていないことだったからです。
「いいかい、それはおてんとうさまのすることだ。山におやすみをいいながら、じぶんのいちばんきれいなひかりを投げてやるんだよ。あしたまたくるまで、おぼえててくれよ、ってな。」
この話は、ハイジの気に入りました。そして、また朝になって牧場へのぼって、お日さまが山山におやすみをいうのを見たくって、待ち遠しくてたまらなくなりました。けれども、それにはまず、寝なければなりませんでした。ほし草のベッドでぐっすり眠りながらも、ハイジは一晩じゅう、きらきらひかる山々や、山上のあかいばらの夢ばかり見ていました。そして、その中をあのユキンコが、たのしげにぴょんぴょんはねまわっているのでした。
*
この部分をアニメ、アルプスの少女ハイジでは次のように表現しています。
これは「アルプスの少女ハイジ_2010年カレンダー_CL−284」の方に書いた書評の中でも書きましたが、ここにも掲げておきましょう。
*
「それからね。帰る時に山が火のように燃え上がったの。でもしばらくすると薔薇色になって消えてしまったわ。ねえ、あれはなあに。どうしてあんなになるの。」
「ん~、ああそれはな、太陽がするのだ。」
「ええ~っ」
「太陽は山々におやすみを言う時には、またあした来るまで忘れて貰わないようにと思ってな、自分の一番美しい光を投げてやるのだ。」
「そう。それであんなにきれいだったんだわ。じゃあ明日(あした)もきっと見られるね。ねえ、お爺さん。」
「ああ、見られるとも。」
*
私はこのアニメの表現がすごく気にいっています。(もちろんこれは原作に素晴らしいものが含まれていたからこそ出て来たものでしょう。原作をこのように素晴らしく表現してくださったことが、何だかとても嬉しいのです)
この部分は、吉田義昭さんという方が脚本を書いています。脚本家ってほんとにすごいなあと思います。
アルプスの少女ハイジはもちろんキリスト教の信仰が背景にあります。
「アルプスの夕焼けが、神様からの贈りものであること」と関連して、次の阿弥陀経と金子みすゞさんの作品を紹介致します。
金子みすゞさんの作品は、自然な形で世界の深さを捉えているというか、暮らしがあり、その暮らしが深さそのもの、というような作品です。ご覧頂ければさいわいです。
浄土三部経_下_観無量寿経・阿弥陀経
わたしと小鳥とすずと_金子みすゞ童謡集
金子みすゞ童謡集_ハルキ文庫
紙の本
書評ポイントを稼いだら、昔読んだ名作や古典も買おう!
2001/03/25 11:21
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る
小さい頃に読んだ世界名作は抄訳もあったはずだから、機会をもうけて優れた訳本を読み直してみる価値は低くはないはずだとずっと思っていた。果たしてその通りであった。
記憶に残るお話の骨子とかエピソードの他に、古典には古典として残ってきただけの正当な意味がある。改めて認識した。
余談を少し。
福音館書店のこの古典童話シリーズは、必ず図書館に置かれている。堂々の名作ばかりで、ずっしりとした手ごたえが、いかにも「らしい」のだけれど、bk1から送られてきた実物を手にとって私は本当に嬉しくなってしまった。
簡素な造りではあるものの、今どき函入りの本である。値段は安くはないが、堅牢そうなのでリーズナブルだと納得した。
何よりも、この値段なら、今の自分のお小遣いでは買わないで図書館を利用していたであろう。この素敵な書評システムのお蔭で、それを手元に置くことができたのだ!!
『ハイジ』は500ページもあったのか…というのが、記憶と現実の第1のギャップ。だけど、繊細なペン画による挿し絵がふんだんに盛り込まれていて、予想に反し、あっという間、わずか数時間で読み通してしまった。
第2のギャップは、このお話が敬虔な信仰心をベースに成り立っている点。たぶんTVでアニメ化された時にも、日本の子どもたちにはそれが分かり辛いだろうと薄められていたのだと思う。
でも、このお話は、アルムの山で、お祈りもせず教会にも行かずに人を避けて暮らしていたおじいさんに育てられたハイジが、
フランクフルトのお屋敷で、クララのおばあさまから神さまの存在、神と人との関係などを聞いて大きな影響を受けて、それをアルムのおじいさんや羊飼いのピーターに伝えていく、盲目のピーターの祖母に神の歌を詠んであげることで大いなる喜びをもたらす−−ということなどが、大きな柱となっている。
神の御業を知ったからこそ、ハイジには再び眺めたアルムの景色が美しく輝き、祈りを取り戻したおじいさんにも、同様の輝きに映ったのである。
私はキリスト教徒ではないが、実際、おじいさんがハイジを誘って久しく足を運んでなかった教会に出かけていくシーン、それを歓迎する牧師さんや村人たちを表現したシーンには、深く感動した。泣けてきた。
純粋な心の持ち主・ハイジが天使のような役割を担って、周囲の人たちの枯れた心を豊かに潤していくさまは、やはり、他の優れたヨーロッパの名作文学同様、キリスト教に深く根づいて、幹や枝葉が育ってきたものなのだということがよく分かる。
他にも、高山植物についての細やかな描写、チーズを火であぶって食べるという調理法、洗練と野蛮についての当時の社会的な見解など、子どもの理解には至らなかった要素がいくつかあって、お話の広がりや深さを感じることができる。
その上で、ハイジという少女の魅力、おじいさんの子どもたちに対する愛情、ロッテイマイア夫人と執事セバスチャンのユーモラスなやりとり、アルプスの自然の中で心も体も元気に成長していくクララなど、何人もの人生の幸せな邂逅に心躍らせることができる。他の古典も読んでみようと思った。
紙の本
何度読んでもいい名作
2015/10/29 09:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タンスの角に薬指 - この投稿者のレビュー一覧を見る
スイス、アメリカ、イギリス、ドイツなどで映画化され、日本ではアニメ化されたあまりにも有名な名作「ハイジ」の原作本です。
もう日本には知らない人がいないのではないかと思えるハイジ。
改めて原作を読めば素敵な時間を与えてくれます。
お薦めの古典的名作です。
紙の本
祈りのある暮らし
2003/11/07 13:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:江川あおい - この投稿者のレビュー一覧を見る
アニメの「アルプスの少女ハイジ」のファンで、ついに原作が欲しくなり、購入してしまいました(笑)。読み進める中で、作者の信仰の「祈りのある暮らし」に触れ、アニメとはまた一味違った「ハイジ」を感じることができ、大変満足しています。クララが立てるようになった経緯にはちょっと物足りなさもありましたが、おんじが再び神に祈るシーンなどは、涙を誘いました。子どもはもちろん、大人の方にもぜひ進めたい1冊です。
紙の本
こんな話だったか〜。
2002/04/02 15:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みっつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
携帯ストラップや、UFOキャッチャーなどいまだにあちこちに存在している、アルプスの少女「ハイジ」のキャラクターグッズをみて、思わず手にとってみたりしてしまうのですが、どうやって思い出しても、クララが立ち上がるところとハイジがブランコにのっている姿しか思い出せず、どんな話だったかと気になりせっかくなので本でよんでみることにしました。
読んでまずおどろいたのがハイジが縮れッ毛であるといこと。マンガであまりにも印象が出来上がってしまったので不思議な感じでした。
さて、話の内容ですが、読んでみてとても美しい話で感動しました。どこまでも人の気持ちを考えて行動に移そうとするハイジの姿、それをとりまく人々。ハイジの成長も見事ながら、そのハイジに関わった人の変わりようがすごい。おじいさんがだんだん人々にこころを開いていったり、おばあさんが生きる力を再び持ったり、クララが元気になったり、ペータもいろいろなことを学んでいきます。
作者のきれいな心と純粋さと信仰心と直に伝わってくる、感動を超える作品だと思います。子供もさることながら現代のおとなに、大人としてこの作品をよんで頂きたいと思いました。