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紙の本
精神病治療の貧困さ
2002/04/18 00:17
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投稿者:奥原 朝之 - この投稿者のレビュー一覧を見る
精神病に罹る人はどれぐらいの割合で居るか御存知だろうか。精神病と一口に言ってもいろんな症状、病名がある。うつ病などは現代病とも言われ、実に四人に一人の割合で患者が存在するらしい。
現在でもそうだが、社会の精神病に対する偏見には根強いものがある。前述した通り、精神病と言っても多くの症状があるのに病院の治療方針は画一的であり、しかも実は治療を考えていないのではないかと思えるケースが多いことを本書は記している。
情緒障害で他人へ危害を加える恐れのある人間と、引きこもり気味で他人に危害を加える恐れの無い人間とを同室にするという全く配慮がなされず、結果としておとなしい患者が殺されてしまうという、悲惨な結果も後を絶たないらしい。逃走できないように病棟が造られていることが皮肉にも患者の命を奪うことになっている。
しかし、本書が出版されてすでに二十年以上経過している。現在の精神病治療は当時に比較してどれだけ改善されているのだろうか。多少なりとも改善されていることを希望して止まない。