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紙の本
社会主義の弁護士にして奇人
2023/01/24 13:11
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
「社会主義の弁護士」として知られる山崎今朝弥はまた「奇行に富み、奇文を書くことでも知られている」(森長英三郎の解説)。反骨の弁護士として、そして奇人としての山崎の姿が堪能できる。
紙の本
洒落たタイトルに見えるが・・
2019/08/27 20:35
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
地震・雷・火事・親父が怖いものの代表ではありますが、著者の時代は雷・親父ではなく、憲兵・巡査(巡査は正確には警察を意味)という時代だったのが本書を読めば時代背景としてよく判ります。地震・火事は関東大震災です。憲兵・巡査は当時おこった大逆事件などで動いた団体です。社会主義思想の弾圧です。著者も弁護士という肩書きを持ちつつ社会主義思想に傾注しています。
本書の内容に立ち返りますと、序盤は弁護士らしく(?)、屁理屈に満ちたおふざけのような奇行録が著述されています。なんじゃ、この本は?という感じで読み進めていきました。
しかし段々と内容は真面目になっていきます。どんどんと熱を帯びた内容になっていきます。当時の社会主義思想を弾圧する虐殺者(憲兵・巡査)に対する断固たる態度・表明の文面になります。
本書は先に読了した幸徳秋水の『帝国主義』の解説に本書の記述があったので購入して読了しました。関連著作を読むと視野が拡がるので、読書の醍醐味を味わえます。
余談ですが、弁護士になれた位に才学優秀な点と弁護士としての正義感には敬服しますが、事務所内を裸でうろついたり、堂々と放屁しまくるキャラはちょっとどうかと(苦笑)・・。